【山口県下関市】創業100年!お相撲さんが始めた旅館「玉椿旅館」に密着

山口 #インスタ映え #温泉 #相撲 #老舗旅館
2022.07.29

2023年で創業100年を迎える玉椿旅館は、お相撲さんが始めたことで有名です。

どういう経緯でお相撲さんが旅館を始めたのか?旅館の中身はどうなっているのか?

本記事では、お相撲さんがつくった温泉旅館「玉椿旅館」に迫ってまいります。

また、山口県を旅行される方に向けて、おすすめの観光スポットもまとめています。山口県への旅行を検討されている方は、ご参考ください。

創業100年!お相撲さんが始めた旅館「玉椿旅館」とは?

 

玉椿旅館は1923年(大正12年)創業、2023年には創業100年を迎えます。創業100年というだけでも印象に残りやすいですが、この旅館を語る上で欠かせないのは、お相撲さんが始めたということです。

旅館を始めたのは、山口県出身の十両力士「玉椿関」。玉椿関は現役引退後、ふるさと川棚の相撲文化への貢献と地域観光活性のために、自らの四股名を冠した旅館を創業しました。

 

ただ、創業当初は一般客向けというよりは、お相撲さん向けの旅館でした。地方巡業の世話をしたり、時には横綱を招待したりと。中でも双葉山関や玉錦関とは、親交が深かったと語り継がれています。

そのため、お風呂やトイレもお相撲さんの体格に合わせたサイズで造られています。その後、幾度に渡って増築は行われましたが、今でもお風呂のサイズは変わっていません。

さらに、用いられた建築技術の高さや大相撲の文化と共に発展した歴史的背景から、2013年には国登録の有形文化財になりました。旅館は現在も、玉椿関の家族が営んでいます。

玉椿旅館の中身に迫る!

長い歴史から発展してきた玉椿旅館ですが、ここからは具体的に中身を見てまいりましょう。

相撲関係の資料が盛りだくさん

館内には相撲関係の資料も盛りだくさんです。力士が並んだ写真や手形、書籍など、主に明治・大正・昭和初期の大相撲にまつわる品々を見ることができます。相撲ファンなら、思わず見とれてしまうでしょう。

客室

玉椿旅館の客室は大きく分けて2種類あります。

1つ目は「1階母屋客室」です。

こちらは昔ながらの書院造となっております。手洗いなど、一部は最小の設備改修を加えていますが、建具や床の間などは100年受け継がれています。奥の間・控え・広縁を合わせて、広さは20畳です。

2つ目は「2階小客室」です。

こちらは文机やカウンターテーブルなど、書斎スペースを備えたモダン好みの小客室です。ゆったりした洗面やお手洗いが室内備え付けで、ベッドのある洋室(6畳)と、和洋室(6畳)があります。

余談ですが、客室名は往年の横綱の名を冠しており、初代横綱の明石にまで遡って客室を有しています。

料理

「新鮮でよいものを選び、きちんと下ごしらえをして。温かいものは温かく。冷たいものは冷たく。おなかいっぱい食べてもらえるように」と、料理は全て大女将が丹精を込めて作っています。

食材の中心は、地元で採れた海鮮やお野菜で、冬場は下関市名物河豚(ふく)のちり鍋コースが人気です。器は有田焼、九谷焼、輪島など、先代が揃えた古いものから、九州・山口を中心とする作家ものの器・ガラス食器などがあります。

温かく和やかなお食事の時間になるように…と支度に努めているとのこと。名物の瓦そばも鉄鍋で一枚一枚焼いており、焼きをよく行き渡らせるのが玉椿の瓦そばの特徴です。

温泉

玉椿旅館の温泉は、温泉地として800年の歴史がある川棚温泉です。毛利候が湯治場を置き、さすらいの俳人・種田山頭火にも愛されました。

泉質は無色透明の塩化物泉で、泉温は42度。肌当たりが柔らかく、入る人を選ばない優しさやおおらかさが特徴です。

玉椿では、24時間かけ流しのスタイルが拘りとなっています。川棚温泉は泉量の豊富な温泉地ではないため、24時間のかけ流しは、一番贅沢なおもてなしと言っても過言ではありません。

お相撲さん用で深めに作られたたっぷりとした湯船に浸かり、のんびりくつろいでみてはいかがでしょうか?また、宿の外へ出かけていく「外湯」が主流だった川棚温泉で、初めて館内に「内湯」を設けたのが玉椿でもあります。

オリジナルの相撲グッズ

川棚温泉の銘菓・川棚饅頭にお相撲さんの絵が描かれた玉椿オリジナルの「おすもう饅頭」もあります。記念やお土産に買われてはいかがでしょうか?

また、オンラインショップもあるため、買い忘れた方はそちらからもお求めいただけます。食べ物以外に、ファッションや小物などのお相撲グッズもありますよ!

角力鳥花オンラインショップ

大相撲の場所中(奇数月)には…

お相撲さんが始めた旅館というだけあり、相撲にも熱いです。

大相撲の場所中(奇数月)には、大広間やサロンで相撲中継を流しており、呼び出しさんが四股名を読み上げる声や行司さんの仕切りの声が響いています。

立ち寄り営業の喫茶部では、場所中限定の「アッサリ勝つ定食(アサリ汁とトンカツの定食)」が人気で、これはお相撲さんが実際にゲン担ぎで好むメニューです。

特に11月の九州場所の時には、全国から大相撲ファンの方々が集まり、賑わいます。

お泊りの方々は、大広間での相撲観戦を楽しんだ後に、相撲談義をしながらお夕食されるのが楽しいようです。まさしく、相撲ゆかりの宿ならではの風景と言えます。

玉椿旅館 詳細情報

玉椿旅館の詳細情報をまとめておきます。

詳細情報

料金
宿泊料金(1室2名様利用時・1名様料金)

・素泊まり 7,410円~

・一泊一食(朝ごはん) 9,170円~

・一泊二食(御膳プラン) 12,470円~

・一泊二食(会席プラン) 14,670円~

※サービス料、入湯税込
チェックイン
15:00~
チェックアウト
~10:00
住所
〒759-6301 山口県下関市豊浦町大字川棚5132
電話
083-772-0005
アクセス

中国自動車道・小月ICより約20分、下関ICより約40分

電車

JR山陰本線・川棚温泉駅下車

→タクシー約5分 ‐ 駅敷地内にタクシー乗り場があります。

→バス約5分 – 川棚温泉駅前「川棚交差点」信号を渡り、「村田醤油醸造元」前にバス停があります

→徒歩20分 – 川棚温泉駅を背に、旅館まで道なりにまっすぐです。

送迎サービス:なし
駐車場
有 ※旅館を背にして左斜め前

公式ページ

※情報は2022年7月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

下関を満喫!玉椿旅館の周辺観光スポット

玉椿旅館のある豊浦町は、下関市のへそ(中心地)にあり、周辺の観光を楽しむには便利な場所です。本段落では、6つの観光スポットをご紹介いたします。

角島大橋

角島大橋は、下関市の豊北町から角島にかかる全長1780mの橋です。7年の歳月をかけ、149億円の総工費をかけて2000年に完成しました。

トヨタやレクサス、三菱、マツダ、スズキなど、様々な自動車のCMに使われており、映画「四日間の奇跡」の舞台にも使用されています。

こうしたメディア効果から、人気と評判は高まっていきました。なだらかな傾斜のカーブは、フォトスポットとしても人気があり、様々な角度から撮ってもインスタ映えすること間違いないです。

詳細情報

料金

休業日

営業時間

住所
〒750-5332  山口県下関市豊北町大字神田~角島
電話
083-782-1914 ※下関市豊北総合支所
アクセス
・電車&バス

JR「山陰本線特牛駅」よりバスで約15分

JR「山陰本線滝部駅」よりバスで約25分

・車

中国自動車道「下関IC」より車で約70分
駐車場

公式ホームページ
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_11030.html

※情報は2022年7月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

唐戸市場

出典元:唐戸市場公式サイト

唐戸市場は、河豚や鯛、ハマチの市場として有名です。漁師さんが獲得した魚を直接販売しているため、ピッチピチの魚をその場で手に入れることができます。

市場には様々な店舗があり、近所のスーパーでは中々見かけない鯨の肉も販売されています。名物の河豚はもちろん、少し珍しい海の食べ物に手を伸ばしてみるのもいいかもしれませんね。

また、週末になると限定飲食イベント「活きいき馬関街」が行われます。こちらのイベントでは、唐戸市場にある店舗同士で寿司バトルが繰り広げられます。

河豚を始めとする魚の握りや丼ぶりが市場に並べられます。活きいきと言われるだけあって、市場では活気に満ち溢れています。あなたの好きな海の食べ物を存分に堪能してみてください。

詳細情報

料金
店舗ごとに異なる
休業日

営業時間
※市場全体※

月曜日~土曜日:5:00-15:00

日曜日・祝日:8:00-15:00

※週末限定飲食イベント活きいき馬関街※

金曜日・土曜日:10:00-15:00

日曜日・祝日:8:00-15:00

※一部店舗変わる場合があります。
住所
〒750-0005 山口県下関市唐戸町5-50
電話
083-231-0001
アクセス
・電車&バス

JR「下関駅」よりバスで約10分

・車

JR「下関駅」より約10分

JR「新下関駅(新幹線)」より約30分

中国道「下関ICより」より約15分

門司港桟橋より約5分
駐車場

公式ホームページ
https://www.karatoichiba.com/

※情報は2022年7月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

関門海峡(トンネル人道&連絡船)

関門海峡とは、山口県下関市(本州)と福岡県北九州市(九州)を隔てる海峡です。今回紹介するのは、徒歩で通る関門トンネル人道と連絡船で通る関門連絡船。

関門トンネル人道は全長780mに渡り、約20分かけて歩いていきます。

トンネルにはこれといった特徴はありませんが、県境まで歩くと床に上下対称で大きく「山口県・福岡県」と書かれています。文字はどことなくレトロっぽさがあり、SNS映えするスポットとして人気です。

続く関門連絡船は、下関と北九州の間を5分ほどかけて渡ります。周囲一帯に海が広がり、関門橋や巌流島を眺められます。巌流島は、宮本武蔵と佐々木小次郎が死闘を繰り広げた伝説が残る場所です。

短い時間ではありますが、値段も大人400円と高くないので、記念に乗船されてはいかがでしょうか?

詳細情報

料金
※関門トンネル人道※

無料 ※自転車と原付は20円

※関門連絡船※

大人400円、小人200円、第1種障害者ならびに第1級障害者を証明する手帳を所持する方ならびに介護者は大人200円、小人100円
休業日

営業時間
※関門トンネル人道※

6:00-22:00

※関門連絡船※

6:00-21:00 ※1時間2~3本
住所
〒750-8521 下関市南部町1番1号 ※下関市 観光スポーツ文化部 観光政策課

〒801-0853 北九州市門司区東港町6番72号 ※北九州市 産業経済局 観光部 門司港レトロ課
電話
083-231-1350 ※下関市 観光スポーツ文化部 観光政策課

093-322-1188 ※北九州市 産業経済局 観光部 門司港レトロ課
アクセス
・電車(新幹線)

※JR下関駅まで※

東京から約5時間10分(のぞみ利用、小倉駅経由)

名古屋から約3時間30分(のぞみ利用、小倉駅経由)

大阪から約2時間40分(のぞみ利用、小倉駅経由)

広島から約1時間30分(こだま利用、新下関駅経由)

福岡から約40分(のぞみ利用、小倉駅経由)

※JR門司港駅まで※

東京から約5時間10分(のぞみ利用、小倉駅経由)

名古屋から約3時間30分(のぞみ利用、小倉駅経由)

大阪から約2時間30分(のぞみ利用、小倉駅経由)

広島から約1時間10分(のぞみ利用、小倉駅経由)

福岡から約40分(のぞみ利用、小倉駅経由)
駐車場

公式ホームページ
https://kanmon.gr.jp/

※情報は2022年7月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

福徳隅稲成神社

出典元:豊浦町観光協会

福徳稲荷神社は、国道191号から角島に向かう途中にある神社です。朱く染まる鳥居の姿に目を奪われ、思わず立ち寄りたくなります。

犬鳴峠の高台に社殿を構え、周囲には海と島が見渡す限り広がっています。日本の自然を感じさせてくれる美しい絶景に、心が魅了されるでしょう。特に海と夕陽がおりなす景色は必見です。

初詣や旧暦5月23日の二十三夜祭は、参拝客で賑わいます。また、商売繁盛や開運、交通安全、航海安全、学業成就、豊漁祈願など、様々なご利益をもたらすと言われています。

詳細情報

料金
無料
休業日

営業時間
24時間
住所
〒759-4712 山口県長門市油谷津黄498
電話
083-776-0125
アクセス
・電車

JR山陰本線「湯玉駅」より約20分

・バス

ブルーライン交通バス「福徳稲荷前」バス停下車

・車

川棚温泉から国道191号を北へ約8キロ 車で約15分
駐車場

公式ホームページ
https://www.toyoura.net/special/02/

※情報は2022年7月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

元乃隅稲成神社

元乃隅稲成神社は、日本海に面して建つ神社で無数の鳥居が建っているのが特徴です。

鳥居は丘の上の神殿から海に向かって100m以上連なっています。赤い鳥居、紺碧の海、緑の野山から生み出されるコントラストは、絶景とも言えるでしょう。

また、階段の道中から見える様々な角度は、フォトスポットとしてインスタ映えにも最適です。2015年にはアメリカTV局のCNNによって、「日本で最も美しい場所31選」に選ばれているほどです。

全ての階段を下りると、周辺の散策を楽しむこともできます。近くには海食崖があり、秋から冬にかけて200mの潮吹きを見られることがあります。

詳細情報

料金
無料
休業日

営業時間
5:30-17:30
住所
〒759-4712 山口県長門市油谷津黄498
電話
0837-32-2003
アクセス
・電車&バス

JR山陰線「長門古市駅」よりタクシーで約20分

JR山陰線「人丸駅」よりタクシーで約20分

JR山陰線「長門市駅」よりタクシーで約40分

・車

中国自動車道「美祢IC」より車で約60分
駐車場

公式ホームページ
https://nanavi.jp/sightseeing/motonosumiinarijinja/

※情報は2022年7月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

秋吉台カルスト展望台

出典元:やまぐちビューなび

秋吉台カルスト展望台は、秋吉台東台の南部にある展望台です。カルスト台地や草原地帯を贅沢に一望できます。※カルスト台地とは、岩石で構成された台地が雨水や地下水などの水に浸食されてできた地形です。

見渡す限り続く自然の姿に、世界の広さを実感させられます。

また、展望台のすぐ近くには来館者の休憩スペースとカフェがあります。カフェには饅頭やソフトクリーム、洋菓子などがありますので、ひと休憩に立ち寄ってみてください。

食を楽しみながら秋吉台を眺めてはいかがでしょうか?

詳細情報

料金
無料
休業日
無 ※稀に休みになる事もあるため、事前に要確認
営業時間
8:30-16:30
住所
〒754-0511 山口県美祢市秋芳町秋吉秋吉台
電話
0837-62-0305
アクセス
・電車&バス

JR「新山口駅」からバスで43分「秋芳洞」バス停を下車後、徒歩約30分

・車

JR「新山口駅」から車で約30分

山口宇部空港から車で約1時間

秋吉台ICから車で約8分
駐車場

公式ホームページ
https://karusuto.com/spot/akiyoshidai/

※情報は2022年7月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

まとめ

お相撲さんが作った玉椿旅館は、相撲ファンなら思わずニヤッとしてしまう要素がたくさんあります。川棚温泉や地元で採れた野菜・海鮮を使った料理など、質の高いサービスを提供してくれますので、相撲ファン以外でも楽しめるでしょう。

また、山口県下関市は、海が綺麗な山陰地方として知られています。絶景の角島大橋や河豚の市場としても有名な唐戸市場など、観光スポットにも恵まれており、海沿いドライブや新鮮な海鮮グルメを楽しめます。

次回の旅行先は、ぜひ山口県下関市を検討されてはいかがでしょうか?