世界3大恐竜博物館のひとつ、福井県立恐竜博物館を楽しむ

福井 #博物館 #夏休み #子連れ
2022.08.08

福井県勝山市。
ここにあるのが、世界3大恐竜博物館のひとつ、福井県立恐竜博物館です。

恐竜と聞くと、何だか子供向けの施設だと思われる方がいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、実はそんなことはありません!
福井県立恐竜博物館は大人でも十分に楽しめるミュージアムなんです。

またこの博物館、今年の12月からはリニューアルのため当面休館になってしまいます。
行くなら今がオススメです!

そこで今回は、そんな福井県立恐竜博物館の魅力をたっぷりとご紹介します。

恐竜博物館ってどんなとこ?

まずは、恐竜博物館の基本的なあれこれをご紹介します。

概要

恐竜博物館のある福井県では、1980年代の後半からの発掘調査で多くの恐竜の化石が発見されました。
そのため、恐竜の地として福井県に恐竜博物館を建設したのです。

そんな福井県立恐竜博物館の魅力は、老若男女問わず楽しめる施設である、という点です。

館内の化石や展示品の解説は、子供でもわかる簡単な日本語で説明されているので、恐竜や地学に興味や知識がなくても大丈夫。

子どもも楽しみながら学習することができるため、小さな子ども連れの家族などにピッタリの観光スポットです。

また、恐竜博物館は、恐竜に興味がない人でも楽しめる施設です。
ただ単に骨などが展示してあるだけではなく、カラーライトを使っていたり、訪れた人が自分の手で展示品を触りながら楽しめるものもあるので、飽きることなく館内をまわることができます。

豪華な建物

福井県立恐竜博物館のひとつの魅力は、その建物にあります。
博物館の建物は国立新美術館やゴッホ美術館新館(オランダ)などを設計した建築家、黒川紀章氏により建築されました。

1996年に設計され2000年に竣工したこの建物は、床面積15,000平方メートルという広大な広さを誇り、鉄筋コンクリートでできています。

ドーム型のこの施設の館内には柱がなく、開放的です。
加えて、もともとの地形を活かして建物を建てているため、自然にも配慮された博物館となっています。

3つのゾーン

博物館の入り口にあるダイノストリートを抜けると、3つのゾーンに分かれています。

ダイノストリート

「ダイノストリート」はエスカレーターを下ってすぐのところにある通路です。

ここではいくつもの化石の標本を鑑賞できます。
展示されている標本はすべて実物なので、手を触れないで、目で楽しみましょう。

そして、ダイノストリートの一番奥にあるのが、「カマラサウルス」という恐竜の化石の標本です。
この標本は、身体の9割の骨が発掘された、大変貴重な標本です。
この恐竜が亡くなった時の体勢が「えびぞり」だったため、標本もえびぞりの形で展示されています。

恐竜の世界

「恐竜の世界」では、44体もの恐竜の標本を鑑賞することができます。
そして、そのうち10体は本物の骨です。
このエリアでは骨格を足元から鑑賞できたり、スロープを上がった少し高い位置からも鑑賞できるようになっています。

また、エリアの奥には、動く恐竜もいるんです。
本物さながらのリアルな動きをする恐竜を間近でみると、まるで恐竜の時代にタイムスリップしたかのような感覚を体験できます。

もちろん、このエリアには福井県で発掘された恐竜の骨格も展示されています。
フクイラプトルやフクイサウルス、ニッポノサウルスなど福井県をはじめとする国内で発見された化石があります。

こうした日本で採取された化石を展示することで、日本における恐竜時代の理解を深めることができます。

地球の科学

「地球の科学」では私達が住む地球のあれこれについての展示があります。
地球は古代からの長い時間の中で大きな変動を遂げてきました。
地層や海、山の石などから、地球の歴史をたどることができます。

このゾーンではそうした、地球の歴史を知るヒントとなる石や堆積物などを鑑賞できます。

生命の歴史

「生命の歴史」では、様々な生き物の化石が展示されています。
46億年という長い歴史の中で、どんな時代にどのような生き物たちが地球に暮らしていたのかがわかるエリアです。

時系列に沿って、脊椎動物の誕生から、生命の陸地への進出などを学ぶことができます。
また、私達人間の祖先でもあるホモサピエンスやネアンダルタール人などの頭蓋骨も展示されており、人間の進化の過程も目でみることができますよ。

アクセス

公共交通機関をご利用の場合は2通りの方法があります。

  • 勝山駅よりコミュニティバス「ぐるりん」(1乗車300円)にて約15分「恐竜博物館前」降車
  • 越前大野駅よりタクシーにて約20分

お車でお越しの方は、以下の場所からのアクセスが便利です。

  • 小松空港より約1時間
  • JR福井駅より約50分
  • 福井北JCT・ICより約30分

駐車場は博物館の敷地内にある「かつやま恐竜の森」にある公園駐車場(1500台、無料)をご利用ください。

詳細情報

福井県立恐竜博物館(FPDM) 詳細情報

開館時間
9:00-17:00
※最終入館16:30
※夏季繁忙期は8:30〜18:00まで(入館は17:30まで)
※熊の出現などにより閉園時間が早まる可能性あり

休館日
第2・4水曜日と年末年始(12月31日~1月1日)
※祝日の時はその翌日
※夏休み期間は無休
※その他展示替えなどのため臨時休館あり。詳しくはHPのカレンダーをご確認ください。

入場料
一般730円、高校生・大学生420円、小・中学生260円、小学生未満と70歳以上無料
※団体割引あり(30名以上)
※2022年7月現在、入館には事前予約が必要です。

住所
福井県勝山市村岡街寺尾51-11
かつやま恐竜の森内

公式サイト
https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/

※情報は2022年7月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。

まとめ

今回は、福井県立恐竜博物館をご紹介しました。
恐竜博物館という名前から恐竜のことだけを扱う博物館だと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は地球についても学べる博物館です。

週末や夏休みにお子様と学習しながら楽しく時間を過ごしたいという方はぜひ、福井県立恐竜博物館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?