【石川県金沢市】四季を楽しむ兼六園と2度目の金沢まち巡り

石川 #カフェ #グルメ #兼六園 #武家屋敷 #
2022.11.29

金沢市には日本三名園として有名な「兼六園」を始め、新鮮な魚介類や海鮮丼が有名な「近江町市場」、楽しいアートと開放的な空間で人気の「金沢21世紀美術館」など見どころいっぱいです。2015年3月に北陸新幹線が開業して以来アクセスが良くなり、毎日たくさんの観光客が訪れています。本記事では、兼六園の楽しみ方と季節ごとに楽しめる金沢のまち巡りをご紹介します。初めての方はもちろん、2度目3度目の金沢旅行にもぜひおすすめしたいスポットです。

兼六園とは

兼六園は日本の三名園と称され、国の特別名勝に指定されています。ミシュランで三つ星を獲得したグリーンガイドにも載っているぐらいです。兼六園のシンボルともなっている二本脚の灯籠の徽軫灯籠(ことじとうろう)は、観光写真などで見たことがある方も多いのではないでしょうか。形が楽器の琴の糸を支えて音を調整する琴柱(ことじ)に似ていることから、その名が付いたと言われています。

兼六園の敷地は11.4万平方メートルという広さに及びます!「築山」、「林泉」、「廻遊式庭園」と見事に手入れが行き届いた庭園の素晴らしさは圧巻です。園内の木々や草花は四季により表情を変え、私たちの目を楽しませてくれます。どの季節に訪れても楽しむことができるでしょう。

兼六園の歴史

1676年、加賀藩5代藩主の前田綱記(つなのり)が金沢城に面する傾斜地に別荘を建てました。それを「蓮池御殿(れんちごてん)」といい、当時の兼六園はお殿様の別荘とお屋敷として利用されていました。その庭を拡げたのは、12代藩主の前田斉広(なりひろ)で、さらに庭園として整備させたのが13代藩主の前田斉泰(なりやす)です。

また、この庭園を松平定信が、素晴らしい庭園の6つの条件(宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望)という六勝を兼ねているという意味で「兼六園」と名付けられました。一般市民が兼六園に立ち入れるようになったのは、1874年(明治維新期)。この時初めて公共の公園となり、庭園の中には博物館や物産館、図書館が作られていました。

一般開放されてから50年後の1922年に兼六園は国の名勝に指定され、1985年に特別名勝になりました。このような歴史の中で少しずつ変化しながら現在の兼六園があるのです。重ねられた歴史を感じながら園内を散策すると、また一層魅力を感じられるのではないでしょうか。

兼六園と金沢城公園の歩き方

広大な敷地の園内を効率よくしっかりと満喫したいなら、ガイドさんに案内していただくのをおすすめします。知識が豊富な40人のガイドさんが交代制でスタンバイしています。所要時間はおよそ40分(料金は1人1500円)で、兼六園の素晴らしさを味わうことができます。

ご自分で見て回る場合は、やはり先ほどご説明した六勝を理解しながら歩くのがポイントです。参考に下記のビューポイントを回ってみるといいでしょう。いずれも必見です!

  • ことじ灯籠
  • 眺望台
  • 唐崎松
  • 霞が池
  • 雁行橋
  • 七福神仙
  • 兼六園菊桜
  • 明治記念之標
  • 根上松
  • 花見橋
  • 内橋亭

また、兼六園を静かにゆっくりと散策したいなら早朝か夜間に訪れるのをおすすめします。なぜなら、早朝は入園無料サービス、夜間は定期的にライトアップされ幻想的な雰囲気を楽しめるからです。これに加え、兼六園と向かい合わせになっているのが「金沢城」です。

金沢在住者にとって金沢城と兼六園はセットのようなもの。お花見のシーズンは、金沢城公園を見てから兼六園でゆっくり桜を見るのが定番です。園内には5軒の茶屋があり、兼六園周辺には多数の飲食店が立ち並んでいますので、こちらで金沢グルメを食べ歩きするのもよいでしょう。

上記写真は、兼六園内で食べたふろふき大根です。甘めの柚味噌がたっぷりとかかっていて、ビールにとってもよく合います。

兼六園 詳細情報

詳細情報

料金
大人(18歳以上):320円、団体30名以上の場合は250円
小人(6歳~18歳未満):100円、団体30名以上の場合は80円
※6歳未満、65歳以上、障がい者手帳を持つ人ならびに同行者は無料
※石川県民は毎週土曜日と日曜日、入園料が無料
※早朝入園に限り無料 ※通常開園の15分前までに退園しなければならない

休園日

無 ※園内にある時雨亭は12月29日~1月3日

開園時間

3月1日〜10月15日:7:00-18:00
10月16日〜2月末日:8:00-17:00
※園内にある時雨亭は9:00-16:30

開園時間(早朝無料の場合)
3月1日~3月31日:5:00~通常開園の15分前まで
4月1日~8月31日:4:00~通常開園の15分前まで
9月1日~10月31日:5:00~通常開園の15分前まで
11月1日~2月末日:6:00~通常開園の15分前まで

住所

〒920-0936 石川県金沢市兼六町1

電話

076-234-3800

アクセス
・電車&バス
城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバスのいずれかに乗車し「兼六園下・金沢城」で下車、そこから徒歩約5分
金沢ふらっとバス材木ルートに乗車し「兼六園下」で下車、そこから徒歩約3分
・車
北陸自動車道「金沢西IC」から約30分
北陸自動車道「金沢東IC」から約30分
北陸自動車道「金沢森本IC」から約20分

駐車場



公式ホームページ:
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/index.html

※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

兼六園周辺のおすすめスポット5選!金沢のまち巡り

兼六園周辺には見どころがいっぱいありますが、今回は5つピックアップします。時間がゆっくりと流れているような情緒のある場所ばかりです!

ひがし茶屋街

出典元:ほっと石川旅ねっと

「ひがし茶屋街」は1820年(文政3年)に開かれた茶屋町で、今ではすっかり金沢の人気観光地として有名です。風情のある街路沿いには造り茶屋やカフェ、お食事処が多数立ち並んでおります。重要指定文化財に指定されている貴重な建物や伝統文化、工芸を体験できるお店もあります。ソフトクリームに金箔を乗せた金箔ソフトは高い人気を誇ります。

余談ですが、ひがし茶屋街から浅野川沿いに散歩をしても気持ちいいですよ。この時は桜も咲いていて、綺麗な景色を堪能できました。

ひがし茶屋街 詳細情報

詳細情報

料金
店舗ごとに異なる

休業日
店舗ごとに異なる

営業時間
店舗ごとに異なる

住所
〒920-0831 石川県金沢市東山

電話

アクセス
・電車&バス
城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバスのいずれかに乗車し「橋場町」で下車、そこから徒歩約5分
金沢ふらっとバス材木ルートに乗車し「浅野川大橋」で下車、そこから徒歩約5分
・車
北陸自動車道「金沢西IC」から約25分
北陸自動車道「金沢東IC」から約15分
北陸自動車道「金沢森本IC」から約15分

駐車場



公式ホームページ:
https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10212.html

※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

卯辰山公園

卯辰山公園は、金沢市内が一望できる展望スポットです。泉鏡花、徳田秋声、西田幾太郎の旧趾があり、地元の方達も散策を楽しんでいます。山頂には相撲場、花菖蒲園、卯辰山健民公園などがあり、季節ごとに様々な景色を見せてくれます。兼六園からも近いのでぜひ訪れてみて下さいね。

卯辰山にある料亭「卯辰かなざわ」さんからの景色です。夕日が素晴らしかったです。

もちろん、お料理も上品で最高に美味しかったです。

こちらは紫陽花や花菖蒲がとても綺麗な「花菖蒲園」です。6月中旬から7月中旬頃が見頃となっています。

卯辰山公園 詳細情報

詳細情報

料金
無料

定休日

開園時間
24時間

住所
〒920-0832 石川県金沢市卯辰町

電話
076-220-2356

アクセス
・電車&バス
北陸鉄道路線バスに乗車し「望湖台」で下車、そこから徒歩約1分
・車
北陸自動車道「金沢西IC」から約20分
北陸自動車道「金沢東IC」から約15分
北陸自動車道「金沢森本IC」から約15分

駐車場

公式ホームページ:https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_50020.html

※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

長町 武家屋敷

こちらは金沢の長町にある武家屋敷が残っているエリアです。昔、前田家に仕えていた武士たちが住んでいたエリアでもあります。夜のお散歩デートにもぴったりです。

出典元:ほっと石川旅ねっと

そして、「旧加賀藩主 野村家跡」です。野村家は藩内でも上級の武士でした。江戸時代の武士の生活を垣間見ることができるので、歴史が好きな方必見のスポットです。

武家屋敷跡 野村家 詳細情報

詳細情報

料金
大人550円、高校生400円、小学生・中学生250円、小学生未満は無料
※団体20名以上で50円引き

休館日
12月26日・27日、1月1日・2日

開館時間
4月から9月まで:8:30-17:30(最終入館は17:00まで)
10月から3月まで:8:30-16:30(最終入館は16:00まで)

住所
〒920-0865 石川県金沢市長町1丁目3−32

電話
076-221-3553

アクセス
・電車&バス
城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバスのいずれかに乗車し「香林坊」で下車、そこから徒歩約5分
まちバスに乗車し「香林坊大和・アトリオ」あるいは「香林坊東急スクエア・日銀前」で下車、そこから徒歩約5分
金沢ふらっとバス長町ルートに乗車し「長町武家屋敷跡」で下車、そこから徒歩約1分
・車
北陸自動車道「金沢西IC」から約15分
北陸自動車道「金沢東IC」から約10分
北陸自動車道「金沢森本IC」から約10分

駐車場

公式ホームページ:http://www.nomurake.com/

※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

妙立寺(忍者寺)

出典元:ほっと石川旅ねっと

妙立寺(みょうりゅうじ)は通称「忍者寺」とも言われ、金沢城への抜け道となっていた井戸や落とし穴になっている賽銭箱など、お寺のあちこちに色々な仕掛けがいっぱいあります。まるでお寺の中は迷路のようです。ガイドさんの説明がとても面白く興味深いのでとっても楽しめます。※ガイドさんは事前予約が必要です。

妙立寺 詳細情報

詳細情報

料金
中学生以上:1,000円、小学生・障がい者手帳をお持ちの方:700円
※未就学児は拝観不可

休業日
不定休 ※電話問い合わせで確認

拝観時間
9:00-16:00 ※拝観するには事前予約が必要

住所
〒921-8639 石川県金沢市野町1-2-12

電話
076-241-0888

アクセス
・電車&バス
城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バスのいずれかに乗車し「広小路」で下車、そこから徒歩約3分
金沢ふらっとバス長町ルートに乗車し「野町広小路」で下車、そこから徒歩約5分
・車
北陸自動車道「金沢西IC」から約15分
北陸自動車道「金沢東IC」から約20分
北陸自動車道「金沢森本IC」から約20分

駐車場

公式ホームページ:http://www.myouryuji.or.jp/

※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

鈴木大拙館(すずきだいせつかん)

出典元:ほっと石川旅ねっと

鈴木大拙(すずきだいせつ)館は、インドから中国を経て日本に伝えられた「禅(ZEN)」の思想を初めて海外にわかりやすく広めたものです。彼の思想に触れることができる場所で、海外からの観光客に人気があります。建築物の素晴らしさにも注目されています。この機会に、世界的な仏教哲学者が説く「禅(ZEN)」を感じてみてはいかがでしょうか。

鈴木大拙館 詳細情報

詳細情報

料金
高校生以上:310円(団体20名以上は260円)、65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方ならびに介護人:210円、高校生以下:無料

定休日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替期間

開館時間
9:30-17:00(最終入館は16:30まで)

住所
〒920-0964 石川県金沢市本多町3-4-20

電話
076-221-8011

アクセス
・電車&バス
城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バスのいずれかに乗車し「本多町」で下車、そこから徒歩約5分
まちバスに乗車し「本多町・歌劇座・鈴木大拙館」で下車、そこから徒歩約5分
・車
北陸自動車道「金沢西IC」から約15分
北陸自動車道「金沢東IC」から約20分
北陸自動車道「金沢森本IC」から約20分

駐車場
無(障がい者用の駐車場は有) ※一般の方は近くのパーキングエリアを利用

公式ホームページ:https://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/

※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

まとめ

本記事では兼六園をメインに、しっとりと金沢を見て回れる大人っぽい観光スポットをご紹介しました。1年を通して魅力がたっぷりの金沢で日頃の忙しさを忘れ、ゆったりとした時間を過ごしてみませんか?次回の旅行先は、ぜひ金沢を検討してみてください。