勝沼のブドウはやはり日本一だった!

山梨 #お酒好き #ぶどう狩り #ワイナリー #温泉 #酒蔵見学
2022.06.22

2019年8月に「ワイン県」を宣言した山梨県。
日本でワイン生産の3割以上のシェアを持ち、80社以上のワイナリーがあります。
いずれも日本一だそうです。

○○県といえばうどん県(香川県)やおんせん県(大分県)がありますが、ワイン県は定着するのでしょうか。
関東甲信越の人にとっては、ワインといったら山梨県というより、ワインといったら勝沼、というほうがしっくりくるかもしれませんが……。

残念ながらあまり話題にならなかった「ワイン県」ですが、急にブドウが食べたくなり勝沼へブドウ狩りに行ってきました。

見渡す限りブドウ園だらけの勝沼

勝沼のブドウ狩りは8月~10月

勝沼へは車だと中央自動車道勝沼ICで降ります。
国道20号線に出て市街地方面へ入るとすぐにブドウ畑が広がっています。

道の両側が全部ブドウ園で、8月〜10月はブドウ狩りができます。
メインの通りだけでなく、路地へ入ってもブドウ園だらけです。

最寄りの駅は中央本線の「勝沼ぶどう郷」駅で、1993年からこの駅名が使われています。
正式には山梨県甲州市勝沼町といい、旧勝沼町は2005年に旧塩山市、旧大和村と合併し、甲州市になりました。

インターネットで観光情報などを開きたい場合は、「甲州市」で検索すると良いですよ。

さまざまな品種のぶどう狩りを堪能

勝沼では40品種ものブドウが栽培されています。

ぶどう狩りは小粒のデラウエアが8月から(早いところは7月下旬から)始まります。
8月中旬には巨峰、今一番人気のシャインマスカットは8月下旬からです。
旬の時期は約1ヶ月ありますから、8月下旬に行けば、いろいろなぶどうが食べられますよ。

甲州や甲斐路など山梨特産のぶどうは9月以降が旬です。

ブドウ園によって料金はさまざま

ぶどう狩りができるブドウ園は100軒以上あります。
料金形態は、一定の料金を払って食べ放題(時間制限あり・なし)、入園と試食分ともぎ取った量を買い取り、すべて買い取りなど、いくつかあるようです。
ブドウの種類によって料金が変わるところもあります。

  • 一定の料金を払って食べ放題時間制限なし、ブドウ種類限定なし:1000円~3000円
  • 一定の料金を払って食べ放題時間制限あり、ブドウ種類限定:800円~1500円
  • 入園、試食ともぎ取った量を買い取り:入園料は安く設定。狩り取ったブドウはすべて量り売り(種類によって単価は変わる)
  • すべて買い取り:入園料は無料だが、狩り取ったブドウはすべて買い取り
  • ブドウの品種によって食べ放題料金が変わる:安い=デラウエア→高い=シャインマスカット、巨峰、ピオーネ

お土産付きのところもあります。

出かける前に観光協会のHPで正確な情報を入手

ブドウ狩り情報は旅行会社や旅行関連サイト、個人のサイトなどさまざまな情報がインターネットに載っていますが、掲載時期も含め正確な情報とはいえないようです。
山梨県甲州市観光協会の“ぐるり甲州市”にまとまった情報が載っています。
各ブドウ園のホームページも掲載されていますので、参考にしてみてください。

今回は入園料試食無料!という言葉に誘われて、「赤坂園」にお邪魔してきました。
狩り取った分は買い取りなので、シャインマスカットやピオーネなどを少しずつ買ってきました。

甲州市観光協会「ぐるり甲州市」
https://www.koshu-kankou.jp/

勝沼のすべてが堪能できる「勝沼ぶどうの丘」

ぶどう郷を眺めながらレストランで食事

「勝沼ぶどうの丘」は勝沼の高台に位置し、レストラン、温泉、宿泊施設、美術館、ワインショップ、お土産ショップなどがある勝沼の観光拠点です。
眼下には一面のぶどう畑が広がります。

レストランは4カ所あります。
和食処、ほうとう専門店、バーベキューレストラン、それに展望ワインレストランです。

今回は展望ワインレストランでランチをして、「山梨県産牛のやわらかビーフシチュー」(¥2,970)をいただきました。
車で来ているのでワインはガマンです。

ぶどう畑の先には南アルプスが望め、夜は甲府盆地の夜景が素晴らしいそうです。

※情報は2022年6月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。

ワインカーヴで200種類のワインを試飲

地下には約200銘柄2万本のワインが貯蔵されているワインカーヴがあります。
1520円で専用の試飲容器タートヴァンを購入すると、すべてのワインが試飲できます。
ワイン好きにはたまらないサービスですね。

格安の宿そして温泉も

画像引用元:甲州市勝沼 ぶどうの丘

「勝沼ぶどうの丘」は公共の宿としても人気です。
料金は2人で泊まった場合、1人朝食付きで8,590円(税込)と、とてもリーズナブル。
21室あり全室に天然温泉のお風呂が付いています。

天然温泉の日帰り温泉施設「天空の湯」もあります。宿泊者はこちらの温泉にも自由に入ることができます。

※情報は2022年6月時点のものです。シーズンによっても宿泊料金が変わります。最新情報はホームページをご参照ください。

美術館では32種類のジェラートが味わえる

館内の美術館では毎月さまざまな作家による個展が開かれていて、自由に見学ができます。
美術館内のミュージアムショップ「氷の果子処」では32種類のジェラートが味わえ、人気になっています。

もう一つ「勝沼ぶどうの丘」のメインスポットが、110年以上前の鉄道トンネルを利用したワイン貯蔵庫「トンネルワインカーヴ」です。
こちらは、明治36年に開通したトンネルをJRから譲り受け、ワインの貯蔵庫にしたものです。
無料で見学できるので、ぜひ行ってみてくださいね。

※2022年6月時点、美術館は新型コロナウイルス対策のため、休館中です。
※「氷の菓子果子処」は、美術館休館のため、展望テラス「ラ・コリーヌカフェ」をご利用ください。
※トンネルワインカーヴは、新型コロナウイルス対策のため、見学できないこともございます。お出かけ前にお問い合わせください。

「勝沼ぶどうの丘」詳細情報

甲州市勝沼 ぶどうの丘 詳細情報

住所
山梨県甲州市勝沼町菱山5093

電話番号
0553-44-2111

地下ワインカーヴ
営業時間
9:00~17:00(最終受付)
料金
タートヴァン 1520円(税込)

宿泊
料金
1泊朝食付き(2人で泊まった場合1人分料金)
8,590円(税込)

日帰り入浴施設「天空の湯」
営業時間
平日15:00〜22:00(最終受付21:00)
休日12:00〜22:00(最終受付21:00)
休業日
年中無休
入浴料金
大人760円(税込)、3歳以上小学生450円(税込)

アクセス
車:中央自動車道勝沼ICより勝沼市街地方面へ約10分
鉄道:中央本線勝沼ぶどう郷駅より甲州市民バスで約3分、ぶどうの丘入口下車すぐ、または徒歩で約20分

URL
https://budounooka.com/

※情報は2022年6月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。

勝沼で是非訪れたいワイナリー

日本一古いワイン会社「メルシャン」

今回は立ち寄ることができませんでしたが、以前勝沼を訪れた際にいくつかのワイナリーを見学、試飲しました。
その中で印象に残ったワイナリーをご紹介します。

勝沼で最も有名なワイン会社はメルシャンでしょう。
最近はキリンビールの傘下になってしまいましたが、本拠地である「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」は健在です。

メルシャンの前身は1877年(明治10年)に日本で最初に設立されたワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」です。
国産ワインの歴史はここから始まりました。

1904年(明治37年)に立てられた、現存する日本最古の木造ワイン醸造所「旧宮崎第二醸造所」は、「シャトー・メルシャン ワイン資料館」として公開されています。

「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」詳細情報

シャトー・メルシャン勝沼ワイナリー 詳細情報

住所
山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425-1

電話番号
0553-44-1011

開館時間
ワイン資料館 9:30〜16:30
テイスティングカフェ 10:00〜16:00(L.O)
ワインショップ 10:00〜16:30

定休日
年末年始(冬期をはじめ不定休あり)

アクセス
車:中央自動車道勝沼ICより国道20号線を甲府方面へ約5分
鉄道:JR中央本線勝沼ぶどう郷駅よりタクシーで約8分

URL
http://www.chateaumercian.com/winery/katsunuma/index.html

日本最古のワイナリー「まるき葡萄酒」

画像引用元:まるき葡萄酒

「大日本山梨葡萄酒会社」が設立されたのは1877年ですが、残念ながら一時解散しています。
継続してワインを製造している日本最古のワイナリーは、1891年(明治24年)に創設された「まるき葡萄酒」です。

創業者の土屋龍憲(つちやたつのり)は大日本山梨葡萄酒会社の創業者の一人、土屋勝右衛門の長男。
1877年に当時勤めていた大日本葡萄酒会社から、同僚の高野正誠とともにワインの醸造技術や施設の勉強のため、日本から初めてフランスへ派遣されます。
1886年の大日本葡萄酒会社解散を機に、龍憲は地元勝沼に「まるき葡萄酒」を作りました。

「まるき葡萄酒」には、ワインの醸造過程が見学できる「ワイナリーツアー」と、4種のハイクラスワインの試飲ができる「テイスティングツアー」があります。
「まるき葡萄酒」の魅力を余すことなく堪能できるツアーです。
どちらも3日前までに予約が必要なので、ご注意ください。

またブドウ農場「天謝園」ではブドウ狩りもできますよ。

「まるき葡萄酒」詳細情報

画像引用元:まるき葡萄酒

まるき葡萄酒 詳細情報

住所
山梨県甲州市勝沼町下岩崎2488

電話番号
0120-84-2488

「ワイナリーツアー」
開催時間
10:30、14:00
定員
10名
料金
無料
予約締切
3日前

「テイスティングツアー」
開催時間
平日 14:00~
定員
2〜10名(最低催行人数 2名様)
料金
1,500円
予約締切
3日前

アクセス
車:中央自動車道勝沼ICより約3分
鉄道:中央本線勝沼ぶどう郷駅よりタクシーで約10分

URL
https://www.marukiwine.co.jp/

まとめ

今回は思いついたように車で出かけてきたので、せっかくのワインもが飲めませんでした。
「勝沼ぶどうの丘」で1泊すればもっとゆっくり勝沼を堪能できます。

山梨県では、7月下旬から10月末にはぶどう狩りを、それ以降はおいしいワインを楽しむことができます。
その年の新酒ヌーボーも11月はじめに発売されます。

次はゆっくり時間をとって、電車かバスを利用して来ようと思います。