島根県を代表する観光スポットと言えば、出雲大社!
出雲大社の参拝方法がほかの神社と違うことを知っていますか?
また、境内には参拝以外でも見応えたっぷりのスポットがたくさんあるんです。
ですから出雲大社は、旅行前に予習するのがおすすめ。
行く前に知っておきたい出雲大社の参拝&観光ポイントを、筆者が参拝してみて感じたことを交えながら紹介します。
ご利益やアクセスなど気になる情報も一緒に解説するので、出雲大社参拝の参考にしてくださいね。
目次
出雲大社の御祭神とご利益
神々の時代からあったと言われる出雲大社。御祭神は、国づくりの神様「大国主大神(おおくにぬしのおおがみ)」です。
国づくりにあたって大国主大神は、農耕や医療など暮らしに必要なさまざまなことを整備されました。
出雲大社のご利益である「縁結び」は、男女の縁だけでなく、「生きとし生けるものが共に豊かに栄えていくための貴い結びつき」を示すと紹介されています。
国づくりの所業に感激した天照大御神は、大国主大神に、目に見えないものを司りムスビの力で人々を導く使命と、立派な住処をお与えになりました。
それが、今も多くの人々が祈りを捧げる出雲大社です。
出雲大社の見どころ
ここからは、出雲大社を参拝&観光する上で知っておきたい7つのポイントを紹介します。
たくさんある見どころの内のほんの一部ですが、この7つを押さえておけば出雲大社の魅力を存分に感じられるはずですよ。
一の鳥居から神門通りを歩こう
出雲大社の鳥居は一から四まであり、第一の鳥居は、実は境内からかなり離れた場所にあります。
第一の鳥居から第二の鳥居まで続いているのが「神門通り」です。
出雲グルメを楽しめるお店や、出雲の歴史を感じさせる観光スポットが豊富に並んでいます。
神門通りのおすすめの立ち寄りスポットは、「旧大社駅」です。
今はなきJR大社線の駅で、現在は国の重要文化財に指定されています。
武家屋敷のような和風な建物の中は、大正ロマンあふれるレトロな内装。ぜひ立ち寄ってみてください。
※2023年4月現在、旧大社駅は重要文化財旧大社駅保存修理工事を実施しています。詳しくはHPでご確認ください。
勢溜の大鳥居と祓えの社
神門通りを歩いて、いよいよ出雲大社の第二の鳥居に到着。「勢溜の大鳥居」という名前で、黒く大きな鳥居。
木造でしたが2018年に建て替えられました。高台にあり、振りむいて見える神門通りは気持ちいい眺めですよ。
鳥居をくぐり最初に訪れたいのが「祓えの社」です。
パッと見た感じ、大きさも派手さもありません。しかし、参拝前に身や心の穢れを払うとても重要な場所!
お祓いを受けたのと同じくらいのご利益があるそうです。忘れずに参拝してくださいね。
ムスビの御神像
出雲大社の境内は、とにかく広い!祓えの社から本殿までは結構歩きます。
松林が茂る「松の参道」は、中央は神様が通る道。横にある参道を通って進みますよ。
松の参道を抜けて見えてくるのが、「ムスビの御神像」です。膝を付き両手をあげた大国主大神の巨大な像は、像なのに威厳がすごくてドキドキします。
大国主大神の向かいにあるのが、大きな波に乗る玉。これは「幸魂(さきみたま)」「奇魂(くしみたま)」という魂で、まだ神ではなかった大国主大神が、ご利益の所以である「ムスビの大神」になる導きを与えました。
松の参道から拝殿までは、神話の中を歩いているような気分です。
本殿は後ろも横も注目
銅の鳥居を通り、いよいよ拝殿。お手水舎は銅の鳥居の前にあります。
拝殿横に本殿正面へお参りする場所があります。
塀の周りをぐるりとまわって境内を歩くことができる出雲大社は、横や後ろから本殿を見ることができます。むしろ正面よりよく見えます。
本殿は、特に見どころがいっぱい!
- 参拝方法は「二礼四拍手一礼」
- 西側からも忘れず参拝すべし
- 高さが48mあった説
まず、参拝方法は「二礼二拍手一礼」ではなく、「二礼四拍手一礼」です。理由は諸説あり、「幸せのシ」から四拍手などの説があります。
ただ、大例祭では「二礼八拍手一礼」をしており、そちらが正式という説も。
本殿には大国主大神が祀られていますが、正面ではなく西側を見ているそうです。
年に一度国中の神々が出雲に集まりますが、西側にある「稲佐の浜」から来るとされているためです。
大国主大神の正面に立ち祈るため、本殿の西側からも参拝しましょう。
さて、天照大御神が大国主大神に出雲大社をお与えになるとき、「柱は高く太い木を用い、板は厚く広くして築きましょう」と言われたそうです。
48mの高さがあったと伝わっています。
その説を裏付ける世紀の発見が近年ありました。
太い柱の根っこが掘り起こされたのです。境内にある赤い丸は出土した場所を示します。
とにかく太い!より分かりやすいよう同じ太さの柱が用意されていますから、抱きついてみてくださいね。
神在月は十九社が一番強力?
大国主大神が西側を見ているということで、すぐにそちらへ行きたいところですが、参拝は東回りで行いましょう。
東側にすぐあるのが「東十九社」です。
旧暦の10月、すなわち神無月は日本中の神々が出雲に集まって会議をすると伝えられています。
ですから出雲だけは旧暦10月を「神在月」と言います。
集まった神様が宿泊するのが、十九社です。
神在月に参拝したら、日本中の神々に一気にお参りできるということです。ご利益最強かもしれないですね。
素鵞社(そがのやしろ)は必見
出雲大社本殿のさらに奥にあるのが、「素鵞社(そがのやしろ)」です。散策のつもりで後ろへ行ったら、広いし混雑してるしでびっくりしました。
素鵞社(そがのやしろ)の御祭神は、天照大御神の弟神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。
大国主大神の親神で、大神に国づくりを命じた神でもあります。
ここで重要なのが、「出雲大社参拝前に稲佐の浜に行く」ということ。
稲佐の浜の砂を持ってきて素鵞社の後ろ(床下)に捨て、新しい砂を持ち帰ると、お守りになるとされています。
さらに出雲大社一のパワースポットと言われるのが、周辺の岩肌です。
境内の後ろにある立ち入り禁止の神聖な山「八雲山」に直に触れる唯一の場所なんです。空気がピンと張り詰めているような、厳かな場所です。
神楽殿のしめ縄
出雲大社と言えば、太いしめ縄(大注連縄)ですよね。
本殿や拝殿にあると勘違いしている人が多いのですが、大しめ縄があるのは神楽殿です。
境内の西側にあり、元々は宮司が暮らす場所でした。現在は祈祷や婚礼などに使用されています。
神楽殿参拝&観光の醍醐味が、コインをしめ縄にさすこと!
コインを投げて、しめ縄の底面に突き刺さると良いことがあると言われていますよ。ぜひ挑戦してくださいね。
出雲大社のアクセスと駐車場
出雲大社の最寄り駅は、一畑電車大社線「出雲大社前駅」です。駅を出れば神門通りの真ん中です。
飛行機でアクセス:
出雲縁結び空港を利用、JR出雲市駅を経由して出雲大社前駅へ
※空港から出雲大社や玉造温泉へアクセスする一畑バスもあり
新幹線でアクセス:
各方面から岡山駅へ、「特急やくも」に乗り換えてJR出雲市駅、再度乗り換えて出雲大社前駅へ
駐車場は、「勢溜の大鳥居」周辺に700台以上あります。
初詣などの繁忙時を除いて大混雑することはありませんが、神在月は参拝客も多いので、注意が必要です。
出雲大社に行ったらそばを食べよう!
出雲のグルメと言えば、出雲そば!神門通り沿いに名店が豊富にあるので、観光をしながら出雲そばを堪能しましょう。
おすすめ3店を紹介!
- そば処田中屋:
出雲大社目の前にある人気店!行列ができるので開店11時が狙い目。 - 大社門前いづも屋:
ぜんざいが人気の喫茶&そば屋!リーズナブルなのが魅力。 - そば処きずき:
勢溜の大鳥居から西に進んだ場所にある名店!地元民が知る穴場。
まとめ:出雲大社の参拝&観光でエネルギーをチャージ
神々が集う神秘の神社、出雲大社。参道以上に境内が広く長く、その間に見どころが満載です。
参拝をメインにしてパワースポットを巡るのも、観光をメインにして歴史的な名所やグルメを巡るのも、どちらもおすすめ
神聖な空気に触れて大きなエネルギーが宿るような気持ちがします。
境内の見どころ全制覇して、出雲大社の参拝&観光を満喫してください!