大阪のなんば(難波)周辺は別名ミナミとも呼ばれ、梅田と並ぶ大阪の巨大な繁華街です。そんななんばの中でも千日前周辺にはいくつかの見どころが点在しています。
でも、旅行などでこのあたりを散策していると、商店街や繁華街ばかりに目が行ってしまい、意外に観光スポットを見落としてしまうことも。
そこで今回は、なんばの千日前周辺について、道具屋筋商店街と法善寺周辺を中心にして、見どころを紹介していきます。
目次
なんば駅前から道具屋筋商店街へ
まず、なんば駅を降り駅と直結している高島屋の前に立つと、正面左右になんば南海通りとなんば戎橋筋という二つの商店街が。
千日前に行くには、なんば南海通りの方を北上して進んでいきます。
いつも賑やかな通りです。平日でも人がたくさんいますね。
なんば南海通りを1分ほど歩いて、アーケードの商店街を右折すると、今度は吉本興行の「なんばグランド花月」が見えてきます。
奥に「道」という名前の大きな看板がありますが、これが道具屋筋商店街です。
千日前道具屋筋商店街
なんばグランド花月の前を通り過ぎて少し進むと、道具屋筋の商店街に入っていきます。
こちらの道具屋筋商店街は、正式名称を「千日前道具屋筋商店街」といいます。
戦前からの歴史を持つ古い商店街で、なんば界隈の飲食店の発展とともにこの商店街も一緒に発展してきました。
うどんの松屋の激安親子丼
まず、商店街に入ってすぐの場所にある激安うどん店の松屋で何か食べることに。
ちなみにこちらは全国チェーンの牛丼屋の松屋とは関係のないお店で、大阪に何店舗かお店を出している激安うどんのチェーン店です。
とはいっても立ち食い店ではなく、ちゃんと椅子に座って食べることができます。
今回は親子丼を頼んでみました。値段はなんと、300円です!
でも、出てきたのはちゃんとした親子丼なのでびっくり。すまし汁みたいなスープもついています。
味も美味しかったです。
この値段でもちゃんと商売は成り立つんだな、とかなり驚きました。
さらに親子丼に100円足して400円の親子丼セットにすれば、かけうどんかかけそばのどちらかが付いてきます。
こちらのお店はうどんなら200円から食べられて、またテーブル席もあるので、家族連れなどにも優しいお店です。テーブル席まで合わせると結構広いお店でしたね。
大阪で節約しながら食事をしたい、と思ってる人は松屋を覚えておくと良いでしょう。
住所
大阪市中央区難波千日前13番1号
電話番号
06-6633-3331
営業時間
6:30〜21:00
定休日
お盆・年始
※料金と店舗の情報は2023年2月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。
道具屋筋商店街の雰囲気
さらに道具屋筋を進んでいきます。
道具屋筋は名前の通り、飲食店が業務用で使う調理器具や食品サンプル、飲食店の業務用衣服などの販売をしているお店が立ち並んでいる商店街。
観光地化しているので、一般の人も普通に買い物ができます。
ちょっとプロっぽい調理器具が欲しい時は気軽に立ち寄ってみましょう。
お店のスタッフも親切な方が多いので、気兼ねなく買い物することができます。
裏なんば
道具屋筋商店街を散策した後は、なんばグランド花月の裏側の道を北上して歩いてみました。
この周辺は食店だらけです。
このあたりは通称「裏なんば」と呼ばれ、最近グルメな人たちに大人気のエリアとなっています。
福太郎本店はお好み焼きで有名なお店ですね。
少し歩くと、最近、映画「味園ユニバース」の舞台にもなり、昭和サブカル界隈で話題になった味園ビルがあります。
ビルの中を少し覗いてみましたが、こんな感じでした。ディープな雰囲気が漂っており、どういうところなのかはちょっとよくわからなかったです。
再び千日前商店街に入り、北上していきます。
千日前の商店街は広い千日前通りでいったん分断されます。
法善寺
この千日前商店街を少し歩くと、左側に法善寺の路地があります。
路地を少し歩いていくと、法善寺のお堂が見えてきました。
周囲には多くの観光客が。この日は平日でしたが、ツアーで来ていた外国人の観光客の方がたくさんいました。
法善寺はもともと京都の宇治にあったお寺ですが、1637年に現在の場所に移転しました。
当時の住職、専念法師が、1000日間の念仏回向を務めた事が由来になり、このあたり一帯が千日前と呼ばれるようになりました。
法善寺は別名、水掛不動尊と呼ばれますが、その名前の通り、参拝客がひっきりなしにお水をかけてお参りするので、不動尊は美しい緑色の苔に全身が覆われています。
ちなみに、不動尊に水をかける風習は意外に新しく、戦後に始まったそうです。
また、境内には有名な夫婦善哉のお店も。織田作之助の人気小説「夫婦善哉」でその名を知られたお店です。
寺務所では御朱印、お守り・お数珠・絵馬・おみくじなどを購入することもできます。
法善寺は24時間お参りが可能となっています。こういったところも、歓楽街の真ん中にあるお寺らしくていいですね。
住所
大阪市中央区難波1-2-16
TEL
06-6211-4152
参拝時間
- 境内のご参拝
24時間可能 - 授与所の受付
午前10時〜午後6時
アクセス
- 「なんば駅」下車
なんばウォークB16出口から北へ徒歩1分 - 「日本橋駅」下車
なんばウォークB18出口から北へ徒歩1分
※情報は2023年2月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。
住所
大阪府大阪市中央区難波1-2-10 法善寺MEOUTOビル
TEL
06-6211-6455
営業時間
10:00~22:00
定休日
無休
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
※情報は2023年2月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。
法善寺横丁
参拝した後はいったん千日前の商店街に戻ります。
法善寺の入口から商店街を北上し、一つ目の筋が法善寺横丁の入り口となります。
法善寺横丁は流行歌として唄われたこともある、有名な路地の小道です。
石畳の細い路地は落ち着いた感じで、なかなか風情のある所です。
路地の両脇には、ずらっと飲食店が立ち並んでいます。
法善寺界隈は夜の方が明かりがついて風情があるという噂を聞いたので、いったんこちらを離れた後、夕方になってもう一度行ってみました。
夕方に行ってみて思ったのは、風情があるというよりも、このあたりの飲食店は夕方の17時ぐらいから営業を始める所も多いので、そういう意味では昼間の中途半端な時間に行くよりは良いのかもしれません。
自分で焼くお好み焼きのお店「はつせ」
あと、食事はせっかくだから大阪らしいところにしようと思って、お好み焼きの「はつせ」という所に行ってみました。
こちらは全室個室になっていて、自分で焼いて食べるスタイルのお好み焼きのお店です。
自分で焼いて食べるお好み焼きのお店は何十年かぶりぐらいです。
お好み焼きを焼くのは久しぶりなので、ちょっと形は崩れてしまいましたが、味の方は美味しく食べることができました。
味は2種類のソースがあって、それを合わせてかける、というスタイルになっています。
普段、私は冷凍のお好み焼きぐらいしか食べないのですが、そういうものよりは全然美味しかったです。
これで780円でした。個室で食べるということを考えれば、個人的には安いんじゃないかと思いました。
今回は一人で行きましたが、今度は誰かと一緒に行ってみたいですね。
畳の部屋で足を休めることができるので、なんばでうろうろしていて足が疲れた時などにちょうど良いのではないかと思います。
わざわざ自分で焼いて食べる、というところがエンタメ感があって楽しく、貴重なお店ですね。
住所
大阪府大阪市中央区難波千日前11-25
営業時間
[月~金]
11:30~24:00(L.O.23:00)
[土・日・祝]
11:00~24:00(L.O.23:00)
定休日
無休
アクセス
大阪市営地下鉄御堂筋線「なんば駅」2番出口から徒歩5分
大阪市営地下鉄堺筋線「日本橋駅」5番出口から徒歩5分
難波駅(南海)から262m
※情報は2023年2月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。
まとめ
このように、なんばの千日前周辺はただ商店街を歩くだけでなく、少し外れたところをぶらぶら散策してみても色々な見所があります。
道具屋筋商店街でちょっと珍しいものを買い物した後は、法善寺をお参りして心を清めたいですね。
また、このあたりの飲食店の密集度はかなりのものなので、お気に入りのお店を探してみてください。