1泊2日で行けちゃう!松本と安曇野のよくばり満足旅

長野 #ガラス工房 #そば打ち体験 #名物グルメ #草間彌生
2022.06.17

長野県の松本市と安曇野にパートナーとともに自家用車を使って1泊2日の予定で出かけてきました。
松本市へは東京方面から中央自動車道を約2時間30分、松本ICで下ります。

松本市は国宝松本城を中心とする城下町として発展し、現在は長野県第2の都市です。
昔ながらの建物も残り、懐かしい風情が楽しめます。市内には温泉もあり多くの観光客で賑わっています。

隣に位置する安曇野は、北アルプスの麓に広がる水のきれいな田園地帯で、広い地域にさまざまな観光施設が点在しています。
そのため自転車を借りて観光施設巡りを楽しむ人も多くなっています。
いちばんの人気はわさびです。
ここにはのんびりとしてやさしい時間が流れています。

城下町松本のシンボルは松本城と草間彌生

どっしりとそびえる五層六階建ての松本城

到着してまず向かったのは「松本城」です。

無料開放されている「松本城公園」からお堀に浮かぶお城が望めます。
がっちりとした石垣の上に建つ5階建て、漆黒の壁が印象的な美しい姿に感動です。

松本城は戦国時代末期(1590年頃)豊臣秀吉の命で松本の地にやってきた石川数正・康長親子により築城が始まり、江戸時代初めに天守閣が完成したといわれています。

真ん中にそびえる「大天守(だいてんしゅ)」と隣の小さい三層の「乾小天守(いぬいこてんしゅ)」を、渡り廊下「渡櫓(わたりやぐら)」で結んでいます。
また、辰巳附櫓(たつみつけやぐら)・月見櫓(つきみやぐら)があり、この五棟で松本城は形成されています。

中の見学も可能です。
外からは5階建てに見えますが、中は6階になっています。
階段は急で、最大で61度もあります。階段の数は全部で140段ほど。最上階まで行くのはかなり大変です。

1階には侵入者を防ぐため石を落とす「石落」や3階までには鉄砲を打つための小窓が115か所もあるなど、見所もいっぱいあります。
国宝に指定されています。

国宝 松本城 基本情報

住所
長野県松本市丸の内4-1

開場時間
8:30~17:00(最終入場は16:30まで)
GW、お盆は8:00~18:00(最終入場は17:30まで)

休館日
12月29日~31日

観覧料
大人 700円、小中学生 300円、小学生未満 無料

URLhttps://www.matsumoto-castle.jp/

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。

草間彌生作品がいっぱい、松本市美術館

に向かうのは、松本城公園にある「松本市美術館」です。

この美術館の魅力は何といっても世界的アーティスト草間彌生さんの作品が館内外に展示されていることです。

入り口前の広場に展示されているカラフルで楽しいドット柄の大きな作品「幻の華」は、美術館に入らなくても鑑賞できます。外観もドット柄、楽しさ満開です。

館内には多くの草間彌生さんの作品が常設展示されています。

松本市美術館 基本情報

住所
長野県松本市中央4-2-22

開館時間
9:00~17:00(入場は16:30まで)

休館日
月曜日(祝休日の場合は次の平日)
年末年始

観覧料
大人 410円、大学高校生 200円、70歳以上の松本市民、中学生以下無料
(※企画展は展覧会ごとに設定)

URL
http://matsumoto-artmuse.jp/

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。

江戸時代から明治期にかけての白壁土蔵の商店街

「松本市美術館」をゆっくり見学した後は、おいしいと評判のそば処「浅田」でランチ。その後旧城下町の古い町並みへ。

松本は江戸時代には城を中心に、全方向に城下町が広がっていました。
最も当時の雰囲気を残しているのが、白い壁の土蔵が建ち並んでいる中町通りです。
この通りの建物は江戸時代から明治期にかけて起こった大火事を機に、土蔵造りに建て替えられたものが多くなっています。

おみやげや雑貨を売る店が多いのですが、「松本市はかり資料館」は昔から現代までの“はかり”を展示している珍しい資料館です。

中町通り そば処「浅田」 基本情報

住所
長野県松本市深志3-10-11

営業時間
11:30~15:30
(売り切れ次第閉店)

定休日
日曜日、月曜日、臨時休業有、長期休業有(冬季)

中町商店街振興組合URL
http://nakamachi-street.com/

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。

珍しいはかりを展示する「松本はかり資料館」

「松本はかり資料館」は、明治期の土蔵をそのまま利用していて、天秤ばかりや毛髪湿度計など「量る」「測る」「計る」など1300点あまりの“はかり”を展示している松本市立の資料館です。
もとは「竹内度量衡店」というはかり専門の商店で、廃業後松本市が譲り受けたものです

もちろん見たこともないものも多いのですが、小さいときに理科の実験などで使った天秤ばかりや分銅を使ったもの、吊り下げ型のものなど懐かしいはかりも。面白かったです。

松本はかり資料館 基本情報

住所
松本市中央3-4-21

開館時間
9:00~16:30

休館日
月曜日(祝休日の場合は翌日)、年末年始

観覧料
大人(高校生以上) 200円、中学生以下無料

URL
https://matsu-haku.com/hakari/

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。

日本最古の小学校「開智学校」。国宝指定へ

現在の松本市内は、中町通り以外ほとんどが新しい町になっていますが、ところどころに江戸時代の遺構が残っています。

その中で建築時の建物がそのまま残っているのが「旧開智学校」です。

開智学校は1873年(明治6年)に開校した小学校で、現在の建物は1876年(明治9年)に建てられました。それから1963年 (昭和38年)3月まで使われました。

当時の文明開化時代を彷彿とされる、和と洋が入り交じったような不思議な建物です。館内は当時の教育資料などが展示されていて、見学できます。
現在は国の重要文化財ですが、2019年には国宝に指定されました。

旧開智学校 基本情報

住所
長野県松本市開智2-4-12

営業時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)

休館日
3月から11月までの第3月曜日(休日の場合は翌日)
12月から2月までの月曜日(休日の場合は翌日)
12月29日から1月3日まで

入館料
大人400円
小人(中学生以下) 200円

URL
https://matsu-haku.com/kaichi/

※2022年5月時点、旧開智学校校舎は耐震工事のため休館中です。2024年度中の開館を目指しています。詳細は公式サイトをご確認ください。

浅間温泉で地酒と温泉を堪能

引用元:http://ryokan-sugimoto.com/meal/

本日の宿は松本市内の浅間温泉にある天然温泉と料理が評判の「旅館 すぎもと」です。
かなり歩いたので少し早めのチェックイン。まずは温泉に入って疲れを癒します。

料理は地元の食材が中心の創作料理ということで、おいしいもののいいとこ取りをした、味も見た目も大満足な味わいでした。
また、当主が目の前で手打ちした自慢のそばは、昼に食べた名店に勝るとも劣らない出来映えです。

日本酒大好きの当主が選んだ信州の地酒は、松本や安曇野の銘酒ばかり。
信州の地酒といえば、諏訪や木曽、長野・戸隠などにも有名な酒蔵がいっぱいあります。
でも、当主曰く「信州は広く、地域で味が違う。松本に来たら松本の酒を味わって欲しい。松本の人間は他地域の酒なんか飲まない」とのこと。
極端過ぎるかもしれないけれど、当主の松本愛に拍手。とてもうまい酒でした。

美ヶ原温泉 旅館すぎもと 基本情報

住所
〒390-0221
長野県松本市里山辺451-7

料金
1泊2日(2人で利用した場合の1人分の料金)
1万2,000円~(サービス料込み・税別)

温泉
アルカリ性単純温泉

URL
http://ryokan-sugimoto.com/

夜は別の表情に。ライトアップされた松本城

宿でライトアップされている松本城は必見と聞き、食事の後見学に出かけました。
昼間とは全く違う印象の松本城が目の前に建っています。
昼間は“黒”が印象的なお城でしたが、光に照らされて目の前に浮かび上がるのは“白”の天守。夜の暗闇に黒い壁が同化し、白い漆喰の壁が目に飛び込んできます。
昼間の厳つい姿から夜はやさしく柔らかな表情に変身しています。

「松本美術館」前にある草間彌生さんの「幻の華」もライトアップされています。とても幻想的な草間ワールドが楽しめます。

のんびりと水の里安曇野を散策

一面のわさび田。日本一の「大王わさび農園」

2日目は安曇野を巡ります。
最初に訪れるのは「大王わさび農園」。安曇野を代表する観光スポットなのでやはり外せません。
駐車場脇からすぐにわさび田が目に入ります。

お目当てはわさびソフトクリーム。わさびを練り込んだ淡いグリーンのソフトクリーム。
わさびは適度に入っていて、つんとくるほどではないのでとても食べやすいです。

日本一といわれる大きなわさび田を見学し、これもまた水車小屋が映画やドラマに登場して有名になった清流蓼川(たてかわ)へ行きます。

大王わさび農園 基本情報

営業時間
3月~11月 8:00~17:00
11月~2月 9:00~16:00

休園日
12/31〜1/2

入園料
無料

URL
https://www.daiowasabi.co.jp/

安曇野を代表する風景、清流と3つの水車小屋

わさび田の間を散策しながら蓼川(たてかわ)へ向かいます。
蓼川は北アルプスからの雪解け水が湧き出した川で、名水百選の選ばれている「安曇野わさび田湧水群」のひとつで、3つの水車小屋がある風景は、安曇野の絶景のひとつです。

3つの水車小屋は1989年に公開された黒澤明監督の映画「夢」の小道具として建てられたもので、現在でもそのままの姿で保存されています。
NHK朝ドラのロケ地としても登場しました。

手こぎのゴムボート「クリアボート」で水上散歩も楽しめます。

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営業期間
4月下旬~10月末頃

出航時間
(1便)9:30、 (2便) 11:00、 (3便) 13:00、 (4便) 15:00

体験料
12歳以上2000円、3~11歳1400円(3歳未満は乗船不可)

URL
https://www.azuminokisen.com/?page_id=24

※2022年5月時点では、新型コロナウイルスの影響により、開催を見合わせております。最新情報はホームページをご参照ください。

安曇野から見る北アルプスの絶景

蓼川から大王わさび農園の駐車場に戻ります。この駐車場は無料なのがうれしいです。
ちょっとお腹がすいたので、大王わさび農園のレストランでランチタイム。パートナーは「本わさび丼」、私は「わさびカレー」を注文しました。

大王わさび農園からは北アルプスの雄大な風景が眺められます。
常念岳から大天井岳そして燕岳に至る“アルプス銀座”が目の前にそびえています。

わさび漬けの体験工房や大王わさび農園創設100周年を記念した「百年記念館」も時間があったら是非訪れてください。

できたて蕎麦は? そば打ち体験の「こねこねハウス」

午後からはそば打ち体験と吹きガラス体験へ。
そば打ち体験は「めん処穂高」が併設している「こねこねハウス こねこね体験道場」へ。大王わさび農園からJR穂高駅方面へ5分ほどで到着です。

予約していたのですぐに体験が始まりました。
田舎そばを地元のそば打ち名人が丁寧に指導してくれます。
いちばん難しいのは切る作業。太さがバラバラになってしまいました。
おやき作りも体験できます。

こねこねハウス こねこね体験道場 基本情報

住所
長野県安曇野市穂高3029-1

営業時間
10:00~14:00(最終入場)

験料
そば打ち(1打ち3~4人前)4200円
おやき作り(1セット12個)3300円
※2日前正午までの予約のみ
※「めん処穂高」:2日前正午までの予約のみ

URL
https://www.vif-hotaka.jp/?mode=f7

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。

吹きガラスで自分だけの器作り。「あづみのガラス工房」

自分で打ったそばをおいしく食べて、次はパートナーがやりたいという吹きガラスの体験工房へ。
「こねこねハウス」から南へ10分ほど、「あづみ野ガラス工房」へ到着しました。

「あづみ野ガラス工房」は若いガラス作家たちが日々ガラス作品精索に励んでいる工房で、その合間を縫って吹きガラスや絵付け体験ができます。
吹きガラスはちょっと難しいのですが、それはプロのガラス作家がサポートしてくれるので安心です。色や形を相談しながら自分だけの器の完成です。

「あづみ野ガラス工房」は宿泊施設「ビレッジ安曇野」や「田淵行男記念館」、野産物販売所「プラザ安曇野」などがある「安曇野の里」内にあります。

あづみ野ガラス工房 基本情報


長野県安曇野市豊科南穂高5076-17

営業時間
9:00~16:30
※12:30~13:30はお昼休みのため体験は行っておりません)

休業日
不定休・年末年始

体験料
吹きガラス3850円~

最低体験人数
吹きガラス 8名以上
※7名様以下の吹きガラス体験は予約制ではなく、当日受付のみ
※じゃらんnet遊び・体験予約のみ2名以上で受付

URL
http://www.azumino-glass.com/

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。

要約/まとめ

松本と安曇野を1泊2日では少し慌ただしい旅になってしまいました。
現在の松本市は市町村合併により上高地や乗鞍高原もその範囲に含まれていますが、それはまたの機会に出かけたいと思っています。

安曇野には「安曇野ちひろ美術館」「碌山美術館」「安曇野ジャンセン美術館」など小さな美術館が点在しています。
もっと時間があればいくつか立ち寄りたかったのですが、それも今後のお楽しみにとってきます。
今度は松茸のシーズンがいいな。