日本が誇る大自然に触れる〜世界遺産・知床を旅しよう

北海道 #大自然 # #知床
2022.02.16

日本には25件の世界遺産が存在します。日本の世界遺産のほとんどが文化遺産であり、自然遺産に登録されているのは5件だけです。知床は貴重な5件の自然遺産の1つです。知床は北海道の東部にあるオホーツク海の南端に広がる半島です。長さが約70kmにもなる知床には日本で屈指の生態系の宝庫として知られており、北海道でしか見られないヒグマやエゾシカなど多くの動物が生息しています。知床を観光するイメージを持つ人は少ないのが一般的ですが大自然を生かした多くの観光スポットがあります。

知床をおすすめするポイント

知床は日本有数の多様な生態系が存在します。道路を車で走っていたら野生の動物に遭遇することも珍しくありません。普段、普通に生活していたら野生の動物を間近で見る機会は少ないと思います。野生の動物を間近で見たい人は知床まで足を運ぶ価値はあります。また、オホーツク海の海は日本での有数のプランクトンが大量に発生する場所です。プランクトンを求めて多くの魚が知床沿岸に集まります。知床近海で採れた魚料理も絶品です。

知床までのアクセス方法・所要時間

知床は北海道の北部に位置するため日本の主要都市からは飛行機が効率的です。最寄りの空港は女満別空港です。女満別空港からはレンタカーか知床エアポートライナーというバスの利用をおすすめします。個人的には知床半島内でも車を利用するのが効率的なのでレンタカーがおすすめです。所要時間は約2時間30分です。

東京から

羽田空港から女満別空港へ全日空が1日2便、日本航空が1日3便就航しています。成田空港から女満別空港へピーチエアラインが1日1便就航しています。基本は羽田空港から全日空か日本航空を利用するのが良いでしょう。航空券の価格を抑えるなら成田空港からピーチエアラインを利用しましょう。所要時間は羽田空港からは約2時間、成田空港からは約2時間15分かかります。

大阪から

関西国際空港から全日空が1日1便(2022年1月10日現在運休中)、ピーチエアラインが1日1便就航しています。また夏季限定(7月〜8月のうち40日)で伊丹空港から日本航空が1日1便で就航しています。所要時間は関西国際空港からは約2時間30分、伊丹空港からは約2時間10分かかります。

福岡から

女満別空港までの直行便は就航していないため、新千歳もしくは羽田、成田を経由します。

札幌から

新千歳空港から全日空と日本航空が1日3便ずつ就航しているので飛行機とレンタカーを利用するのがおすすめです。新千歳空港から女満別空港までは約1時間で行けます。JRやバスを利用する手段もありますが、時間がかかり乗り継ぎが必要になるのでおすすめしません。

知床のおすすめの観光地

知床五湖

知床五湖はウトロ地区にある原生林に囲まれた5つの湖です。知床五湖周辺には多くの野生動物が生息しています。野生のヒグマを見られる場所として知られています。散策する際は高架木道と地上遊歩道の2つのルートがあります。高架木道には電気柵が張り巡らされているのでヒグマの出没の影響なく安全に散策可能です。

地上遊歩道は原生林を散策できるため、間近で野生の動物や植物を見られます。私は両方散策しましたが知床の景色を見たい人は高架木道、湖や自然を間近で感じたい人は地上遊歩道がおすすめです。高架木道では上の写真のように青空に映る知床連山を見ることができました。地上遊歩道では知床五湖により近くまで足をのばせます。湖の水面に映る知床連山や紅葉とマッチした知床連山は写真を撮らずにはいられませんでした。

カムイワッカ湯の滝

カムイワッカ湯の滝はウトロ地区にある滝です。活火山である知床硫黄山から湧き出る温泉が川に流れ込んだ滝で温泉が流れる珍しい川として知られています。この滝周辺の川はより自然な景観を保つため整備は行われていませんが、沢登りのスポットとして人気で多くの観光客が訪れます。

沢登りを初めて体験しましたが温泉の温かい川を登るという貴重な経験でした。11月の肌寒い時期に知床に行ったので温泉のお湯がより暖かく感じました。川の流れは穏やかですが、岩場が滑りやすくなっているところが多く、私は何度も転びそうになりました。毎年滑落事故が発生しているので自然の景観を損なわない程度の整備は必要ではないかと感じました。沢登りをする際は滑り止めがついた長靴など滑らないように事前に準備しておくことはおすすめします。

純の番屋

羅臼町にある人気テレビドラマ「北の国から」シリーズの最終話である「北の国から2002遺言」に出てくる番屋を再現したお店です。ロケで使われた番屋は訪れることが難しい場所にあるため、羅臼町観光協会がボランティアを募り、2003年に建てられました。現在は食事処として営業しており、「北の国から」にまつわるグッズも販売しています。

「北の国から」は見たことはありませんでしたが店内は多くのお客様でにぎわっていました。店内は昭和の雰囲気を醸し出しており、漁業など使う網や大漁旗が飾られていました。昔ながらの駄菓子屋のような雰囲気がとても居心地がよく懐かしく感じました。羅臼丼という大きなサーモンが乗った丼ものを注文しました。知床のサーモンは普段食べるサーモンよりも脂が引き締まっておりとても濃厚でした。人気メニューのきんきの煮付けは食べなかったので次回是非食べてみたいです。

まとめ

知床は大自然を生かした魅力がたくさん詰まった場所です。紹介した観光スポット以外にもオシンコシンの滝や流氷クルーズなども知られています。知床は世界遺産に登録された2005年当時は多くの観光客で賑わいました。しかし、2005年をピークに年々観光客数が減少しています。日本ではなかなか経験できないことを知床に来たら経験できるため、もっと多くの人に知床の魅力を知ってほしいと願います。大自然に癒やされたい、マイナスイオンを感じたい人や野生の動物を見てみたい人はぜひ1度知床に足を運んでみてはいかがでしょうか。