【秋田】増田の内蔵を観光!駐車場&アクセスから見学の見どころまでリポート

秋田 #カフェ #伝統文化 #古民家カフェ #商店街 #建造物 #歴史 #知る人ぞ知る観光名所 #観光
2023.12.27
【秋田】増田の内蔵を観光!駐車場&アクセスから見学の見どころまでリポート

秋田県の内陸南部にある横手市増田町には、特徴的な内蔵を持つ趣き深い町並みが広がっています。JRのCMで女優の吉永小百合さんが訪れたことでも話題になりました。

屋内にある蔵に施された工夫や細工の数々に、感動すること間違いなし!今回は、増田の歴史を現在に伝える内蔵の観光のポイントをご紹介します。

 

増田の内蔵を巡る旅へ

増田の内蔵の映像を見れば、「あぁ!あのCMの!」となる方も多いはず。増田町は秋田を代表する一級河川「雄物川」の支流、皆瀬川と成瀬川の合流地点にあります。

川沿いにある増田町は、古くから物流の拠点となっていました。増田町の「中七日町通り」は現在商店街となっており、伝統的な建造物が数多く残っています。

増田町と内蔵の歴史

増田町は江戸時代から物流の拠点として栄えてきました。現在残っている伝統的な建造物は、明治以降に建てられたものがほとんどです。豪雪地帯では蔵への出入りのために毎回外へ出るのは大変でしたが、内蔵があったおかげで雨風に当たらずとも蔵へ行くことができました。

母屋の後ろに建つ土蔵は、母屋から続く屋根と壁にすっぽり収納されています。江戸時代には収納のためだった土蔵ですが、明治時代には板間と座敷を備えた座敷蔵へと進化しました。

靴を脱いで入る内蔵は、一般的な蔵の概念を打ち砕くはずです。当時の増田町の繁栄を現在に伝える内蔵は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

増田の内蔵の特徴

増田の内蔵の最大の特徴は、ほとんどが座敷蔵であることです。家にはまず「トオリ」と呼ばれる縦に伸びる通り土間があり、前方が店舗や座敷になっています。

間に水間があり、後方には蔵があります。屋根は一続きですが、梁の骨組みは場所によって変わるので、注意して見てくださいね。

そして、母屋にある座敷はお客様が来た時などに多く使われたスペースで、家族だけで寛ぐのは蔵の座敷間でした。土蔵は決して簡易の蔵などではなく、入り口も非常に重厚に造られています。夏は涼しく、冬は温かく過ごすことが可能です。

階段で行き来できる二階には、タンスや食器など、昔からの主の持ち物が納められています。

増田の内蔵を見学しよう

増田の内蔵には現在も母屋で生活を営んでいる世帯が多くあり、それも含めて見学が許可されています。見学ができるのは16時頃までの家がほとんどですが、旧石平金物店の増田観光物産センター「蔵の駅」なら、17時まで見学が可能です。ここでは、「蔵の駅」にある内蔵の見どころをご紹介します。

見どころ①家の中に井戸?蔵の前も面白い!

蔵に入ってすぐの座敷には、壁の背の高さほどのあたりに一畳ほどのスペースが設けられています。そこにあるのは、一つ目の見どころである神棚です。

昔ながらの生活の品々を見ながら足を進めると、広い空間に出ます。そこには、昔の竈の跡も見られる水間(キッチン)があります。

驚きなのは、屋内に井戸があることです。そこから水を汲み上げてはいませんが、現役で使うことができます。

見どころ②蔵の入り口は誇り

水間の向こうに蔵があり、重厚な蔵の入り口を見ることができます。

この蔵の扉が、二つ目の見どころです。幾重にも板を重ねたような扉は、その重なりの枚数が家の規模を示しています。

さらに格子が取り付けられており、装飾が施されています。花の形や生き物の形をしたその装飾は、家によって全て異なります。

その家ごとに考えられたオリジナルの装飾は、いろいろな蔵を見学してチェックしてみてくださいね。

見た目にも重い蔵の扉は、普段は開閉をしません。内側にもう一つ扉がついていて、荷物の出し入れには全体を開き、人の出入りには腰をかがめて通るサイズの扉を開きます。

板間は美しく磨かれており、歴史の深みが感じられます。

見どころ③ギミックを知るならガイド必須

母屋と蔵には、まだまだ見どころがたくさんあります。しかし、細工はとても気付きにくいものになっているので、見学するならガイドを依頼するのがおすすめです。所要時間は30分から1時間程度で、家々のこだわりを教えてもらうことができますよ。

例えば、座敷を区切る引き戸には風通しを良くするおしゃれなギミック、蔵の階段には扉を閉めて一階と二階を区切るギミックがあります。

ガイドの方に教えてもらわないと気付けない仕掛けがたくさんあるので、ぜひ話を聞きながら観光してみてくださいね。

増田の古民家カフェは絶対寄りたい!

増田町には、蔵や古民家を活用したカフェがいくつかあります。ホッと一息付ける増田の古民家カフェは、居心地抜群です。ここでは、おすすめのカフェを3店舗ご紹介します。

蔵カフェ真山

「蔵カフェ真山」は、大きな窓から増田の街並みを眺めながら休める癒しスポットです。ランチには、横手の食材がふんだんに使われています。スイーツメニューが豊富なので、ティータイムに訪れるのもおすすめです。

<蔵カフェ真山 基本情報>
・営業時間 :10時から15時まで
・定休日  :不定休
・住所   :秋田県横手市増田町増田上町98−1
・公式サイト:https://www.instagram.com/cafe__sinzan/

しょくでんぷの里

18時過ぎまでライトがついていた「しょく でんぷの里」は、古民家にアンティークの家具が調和した温かい雰囲気のお店です。ランチやスイーツの他に、テイクアウトのお菓子もたくさんあります。

<しょく でんぷの里 基本情報>
・営業時間 :10時30分から17時30分まで
・定休日  :月火水木(祝日は営業)
・住所   :秋田県横手市増田町増田本町7
・公式サイト:https://shokudenpu.com/

かふぇ花野

「かふぇ花野」は、レトロな雰囲気がたまらない隠れ家古民家カフェです。シフォンケーキや和風パフェなど、贅沢なスイーツメニューがリーズナブルな値段で楽しめます。

<かふぇ花野 基本情報>
・営業時間 :【水~日】11時30分から17時まで、【金・土】11時30分から20時まで
・定休日  :不定休
・住所   :秋田県横手市増田町増田字中町3-22
・公式サイト:https://www.caffe-kano.com/

増田の内蔵 詳細情報

増田の内蔵の詳細情報をまとめておきます。

詳細情報

料金
入館無料
休業日
年末年始(12/29~1/3)
開館時間
9:30-17:00
住所
〒019-0701 秋田県横手市増田町
電話
0182-45-5541(増田町観光協会)
アクセス
・東京方面から新幹線・電車でのアクセス
秋田新幹線で大曲駅へ(東京から約3時間)
大曲駅から奥羽本線湯沢行きで十文字駅へ(約30分)
十文字駅からバスで増田蔵の駅へ(約8分)

・東京方面から車でのアクセス
東北自動車道を北上し、岩手の北上ICで秋田自動車道へ
秋田の横手ICで湯沢横手道路湯沢方面へ
十文字ICで降り、国道13号線を介して国道342号線か県道108号線へ
十文字ICから約25分、東京から約7時間
駐車場

公式ホームページ

https://masuda-matta.com/

※情報は2023年12月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

まとめ

増田の内蔵では、観光地化しすぎない自然な街並みが堪能できます。街並みの中には昔ながらの水路が残っており、風流な景観を楽しめることもポイントです。増田を訪れた際は、ぜひ内蔵の秘密に触れてみてくださいね。