名古屋城は、徳川家にまつわる城であることで有名です。ただ、その歴史や見どころなどをご存知の方はあまり多くはないのではないでしょうか?
今回は、名古屋城や名古屋城周辺の観光スポットをご紹介します。名古屋城の歴史についても触れているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次

行く前に知っておきたい、名古屋城
観光を思いっきり楽しむためには、観光地の情報を事前に調べておくことが大切です。そうすることで見るべきポイントが分かったりして、より中身の濃い観光をすることができますよ。ここからは、名古屋城の歴史をご紹介します。
歴史

名古屋城は1607年に徳川家康の命によって築城されました。1610年に築城が始まり、わずか3ヶ月ほどで天守台の石垣が完成、2年後の1612年には、2つの天守閣が完成しました。
1615年には本丸御殿が完成し、現在の名古屋城の姿となったのです。
築城開始の1607年からは、徳川家康の九男・義直が名古屋城の藩主となりました。ただ、この時の義直はまだ幼かったため、彼が17歳になるまでは家老・平岩親吉が政務を担当します。
そして、義直の後は家康の子孫が主に家督を相続。名古屋城は1870年に徳川慶勝が新幕府に破却を申し出るまで、250年以上も使われたのです。
また、それまでの長い江戸時代の間に、名古屋城は度々修繕されています。1669年〜1740年までの間には、天守の修繕や瓦の手入れなどさまざまな修理が何度も行われました。
築城から100年以上が経過した1752年には、天守閣の土台である石垣が重みで沈んで天守が傾いてしまったときには、「宝暦の大改修」と呼ばれる大規模な修繕も行われています。
この時の修繕では土台の工事だけではなく、天守そのものも一部修繕されています。
建築
名古屋城は戦国時代の他の城と比べると、シンプルな設計になっています。
しかし、シンプルでありながらも敵が攻撃を仕掛けにくいようになっており、城の防御力は強固なものでした。
これは、
・馬出が本丸の東と南にあったこと
・馬出と本丸を囲んでいる二之丸・御深井丸・西之丸がそれぞれ独立していたこと
・二之丸・御深井丸・西之丸の間が幅の狭い土橋で連結されていたこと
など、工夫の凝らされた城内になっていたからです。
名古屋城を歩く
ここでは、名古屋城の主な名所をご紹介します。
本丸御殿(復元)

1615年に完成した本丸御殿は障壁画や金具など豪華な造りとなっており、当時の最先端の技術が駆使されています。特に表書院は、当時最も格式高い間として使われていた部屋です。
この部屋は主に、藩主と正式に会うときに使われていました。全部で5部屋からなる表書院は、黄金のふすまや壁に松などの画が描かれています。
本丸御殿は1930年に国宝指定されましたが、1945年の第二次世界大戦の空襲により焼失。しかし、築城当時の本丸御殿の図面や記録などが残っていたため、2018年には忠実に再現された本丸御殿が復元されました。
二之丸庭園
二之丸庭園は、二の丸御殿の北側にある庭園です。その面積はなんと約3万平方メートルと広大で、藩主が居住した御殿の庭園の中では日本一の大きさです。
儒教の影響を大きく受けたこの庭園には、茶屋なども設置されています。明治時代に庭園の一部が取り壊されてしまいましたが、北御庭は取り払われることなく残されました。
1953年には県の名勝にも指定されています。
隅櫓
名古屋城の「隅櫓(すみやぐら)」は現在3つが現存しています。そのうち、一般公開しているのは西南隅櫓のみです。
西南隅櫓は1612年頃に建てられました。西南隅櫓は外から見ると二重の櫓に見えますが、内部は三重になっています。屋根は入母屋造り、本瓦葺きです。
また、敵からの攻撃から守るため、西面と南面には石落としが設置されています。西南隅櫓の他に東南隅櫓と西北隅櫓がありますが、どちらも通常は非公開となっています。
公開時期などに関しては、事前に公式サイトで確認しましょう。
公式サイト:https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/guide/sumiyagura/
あわせて訪れたい名古屋城周辺
ここでは、名古屋城観光とあわせて訪れたいスポットを2つご紹介します。
金シャチ横丁

金シャチ横丁は、三重県のおかげ横丁を参考につくられた城下町風の観光施設です。ここには、義直ゾーンと宗春ゾーンのふたつのエリアがあります。
義直ゾーンは22時30分まで営業しており、なごやめしを食べながら夜景も楽しめますよ。
もうひとつの宗春ゾーンには、モダンなお店が集まっています。地元の食材を利用した料理が提供されているため、健康に気を使った料理を食べたい方におすすめです。
金シャチ横丁 詳細情報
入場料
無料
定休日
12月29日から1月1日まで
営業時間
10時30分から22時30分まで
※各店舗により異なる
住所
宗春ゾーン:名古屋市中区二の丸1
義直ゾーン:名古屋市中区三の丸1
電話
052-951-0788(10時から17時まで/土日祝日定休)
アクセス
・電車&バス
【正門エリア(義直ゾーン)】
◎地下鉄東山線「名古屋」駅から、「栄」駅で名城線(右回り)に乗り換え、「名古屋城(市役所)」駅下車。徒歩約12分
◎なごや観光ルートバスメーグル「名古屋駅」バス停(8番のりば)から、「名古屋城」バス停下車。徒歩約1分
◎市バス栄13系統「栄」バス停(2番のりば)から、「名古屋城正門前」バス停下車。徒歩約1分
【東門エリア(宗春ゾーン)】
◎地下鉄東山線「名古屋」駅から、「栄」駅で名城線(右回り)に乗り換え、「名古屋城(市役所)」駅下車。徒歩約1分
◎市バス基幹2号系統「名古屋駅」バス停(10番のりば)から、「市役所」バス停下車。徒歩約3分
・車
◎名古屋高速道路「黒川出口」より8分
◎名古屋高速道路都心環状線「丸の内出口」より5分
駐車場
有
公式ホームページ
https://kinshachi-y.jp/
※情報は2023年7月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
名古屋能楽堂
名古屋能楽堂は、世界最大の能楽堂です。ここでは狂言会・落語・能楽など、さまざまな日本の伝統芸能を楽しめます。日本語と英語のガイドが用意されており、海外から足を運んだ方でも解説を聞くことができます。
名古屋能楽堂 詳細情報
料金
無料(展示室)
休館日
年末年始(12月29日から1月1日まで)
開館時間
9時から21時まで
※展示室の見学は午後5時まで
※ただし利用状況により早期閉館する場合があります
住所
愛知県名古屋市中区三の丸1-1-1(名古屋城正門前)
電話
052-231-0088
アクセス
・電車
地下鉄鶴舞線「浅間町」下車 1番出口より東へ徒歩10分
地下鉄名城線「名古屋城」(旧「市役所」)下車 7番出口より西へ徒歩12分
・バス
市バス「名古屋城正門前」下車すぐ(栄13号系統、栄27号系統、西巡回系統)
・車
なごや観光ルートバスメーグル「名古屋城」下車すぐ
駐車場
無
公式ホームページ
https://www.bunka758.or.jp/facility/nougakudo/
※情報は2023年7月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
名古屋城 詳細情報
名古屋城全体の詳細情報をまとめておきます。
観覧料
大人500円、名古屋市内高齢者(65歳以上)100円、中学生以下無料
休演日
12月29日から31日まで、1月1日(4日間)
※ただし、催事等により変更となる場合があります。
開演時間
9時から16時30分まで
※ただし、本丸御殿へのご入場は16時まで
住所
愛知県名古屋市中区本丸1-1
電話
052-231-1700
アクセス
・地下鉄
名城線「市役所」駅7番出口より徒歩約5分
・バス
栄13号系統「名古屋城正門前」バス停より徒歩すぐ
・名鉄
瀬戸線「東大手」駅より徒歩約15分
・車
名古屋高速都心環状線「丸の内」出口から約5分
駐車場
有
公式ホームページ
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/
※情報は2023年7月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
まとめ

名古屋を代表する観光スポット・名古屋城は、その歴史が長いだけではなく、歴史的にとても有名な徳川家康に関わる城です。
内部が豪華絢爛なので、日本史にあまり興味のない方でも楽しめること間違いなし!名古屋観光を計画中の方は、ぜひ名古屋城へ足を運んでみてくださいね。