名古屋市港区にある名古屋港水族館は、日本最大の延床面積とショープールのある水族館です。北館ではシャチや、シロイルカ・ベルーガ、イルカなどの海獣を展示しております。一方、南館では世界に5つの水域・地域に住むウミガメやペンギン、水生生物などを展示しています。
名古屋港水族館は、これら合わせて500種類5万点の展示がある大規模な場所です。2018年の水族館来場者数ランキングでも、国内3位にランクインしたほど。
展示規模の大きさも魅力ですが、他の水族館と比べて突出しているのが日本最大のショープールで行われるイルカやシャチのダイナミックなパフォーマンスです。本記事では、水族館大好きな筆者が展示やパフォーマンスで見応え抜群の名古屋港水族館の魅力をご紹介します。
目次
名古屋港水族館へのアクセス・利用情報

名古屋港水族館は、その名の通り「名古屋港駅」からすぐの場所です。名古屋港駅を降りるとすぐに総合案内所が有り、グルメ・ショッピング複合施設のJETTY沿いに進むと徒歩5分くらいで着きます。
基本的に月曜休みですが、7月~9月、春休み、年末年始は無休となっています。訪れる前にHPをチェックしてみてくださいね。
詳細情報
料金
大人(高校生以上):2030円、夜間入館は1620円
小・中学生:1010円、夜間入館は800円\
幼児(4歳以上):500円、夜間入館は400円
※夜間入館はGW、夏休み期間の午後5時以降のみ。
休業日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、7月~9月、春休み、年末年始は無休
営業時間
通常:9:30‐17:30
冬季(12月〜3月中旬まで):9:30‐17:00
GW・夏休み(7月中旬~8月末):9:30‐20:00
住所
〒455-0033 愛知県名古屋市港区港町1-3
電話
052-654-7080
アクセス
・電車
名古屋市営地下鉄名港線「名古屋港駅」より徒歩5分
・車
名古屋高速道路「港明IC」から約10分
知多半島道路「大高IC」から約20分
駐車場
無 ※近くにあるガーデンふ頭駐車場またはガーデンふ頭西駐車場を利用
公式ホームページ
https://nagoyaaqua.jp/
※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
生命の進化を元に鯨類・シャチを中心に展示する「北館」

北館は長さ60m・幅30m・水深12mの日本最大のショープールが有ります。これに加え、日本で2館しか見られないシャチやシロイルカ・ベルーガ、バンドウイルカ、カマイルカ、ゴマフアザラシなどの海棲哺乳類を展示しています。
イルカとシャチは3Fにあるショープールのメインプールで行われるパフォーマンスと、2Fにある水槽で水上と水中のどちらからでも見ることが可能です。また、ゴマフアザラシは「ごまちゃんデッキ」で手が届きそうな距離で観察することができ、生き生きとした海の哺乳類達を観察できます。
日本で2館だけ見られる人気者のシャチ

やっぱり人気なのが日本では、名古屋港水族館と鴨川シーワールドでしか見ることができない海の王者シャチです。名古屋港水族館では、シャチの親子が仲良く泳ぐ姿と名古屋港水族館で誕生した「リン」の公開トレーニングをメインプールで見ることができます。
トレーニングプログラムは、スプラッシュジャンプや連続ジャンプ、夏の時期は観客に水をかける「テールスプラッシュ」、ステージに上がってご挨拶する「ランディング」などがあります。子供の頃は失敗も多かったリンですが、筆者が見に行った時は全種目成功していて成長を感じました。
現在シャチはリンとアースの2匹を飼育していますが、リンは右アゴに黒い斑点がありますので見分けやすいですよ。
日本最大のショープールで行われるイルカパフォーマンス

日本最大のショープールで行われるダイナミックなイルカパフォーマンスは、名古屋港水族館の目玉イベントです。名古屋港水族館で飼育されているイルカは、白黒コントラストの身体にスピーディーな泳ぎとジャンプが特徴のカマイルカ、濃いグレーの体色に様々な鳴き声でコミュニケーションを取るバンドウイルカの2種類います。
水上から約6mのボールに向かって飛ぶジャンプ、トレーナーとの「サーフィン」、「ロケットジャンプ」などのカッコイイパフォーマンス。さらに、フープを鼻先で回したり、ステージに上がって挨拶する「ランディング」などの可愛らしいパフォーマンスなど。これら約20分のショーを音楽に合わせて見ることができます。
スタンドは3,000人の収容が可能なので、ギリギリに行っても座れない事はありません。しかし、15分くらい前に行くと、トレーナーさんとパフォーマンスの調整をするイルカ達の様子を見られます。良い席を確保できて、トレーナーさんに甘えたりちょっとしたジャンプも見せてくれたりしますので早めの来場をおすすめします。
海のカナリア・ベルーガの公開トレーニング

シロイルカ・ベルーガは、北極の冷たい海に住んでいます。背びれが無く真っ白な身体に、特徴的な頭のふくらみと他の鯨類とは一風変わった姿と海のカナリアと呼ばれる可愛らしい声を持つのが特徴です。この特徴的な頭のふくらみは「メロン」と呼ばれ、音を水中に伝えるための脂肪が入っています。
北館2Fの水槽では親子で仲良く泳ぐ姿を見られ、3Fのカナダのハドソン湾をイメージしたプールでは、ボール遊びや水鉄砲、ジャンプなどの公開トレーニングを見ることができます。ずっと笑っているような口元と、トレーナーさんに甘える姿はとってもキュートです。
南極への旅をテーマに5つの水域・地域の生物を展示する「南館」

南館では名古屋港から南極までを旅するように、「日本の海→深海ギャラリー→赤道の海→オーストラリアの水辺→南極の海の順番」で、5つのテーマの水域・水辺の生き物が展示されております。
名古屋港水族館が元祖の「マイワシのトルネード」やペンギン、ウミガメ、ヒトデ、ウニと触れ合うことができる「タッチタンク」。さらに、SNS映えばっちりな写真を取れる光や鏡を用いた幻想的なクラゲ水槽が集まる「くらげなごりうむ」など、ただ観察するだけではない楽しい仕掛けたっぷりの水槽が並びます。
南極の人気者ペンギン水槽は休憩にもオススメ

ペンギン水槽では、日本の水族館で2館でしか飼育されていないエンペラーペンギン(コウテイペンギン)を始め、ジェンツーペンギン、アデリーペンギン、ヒゲペンギンなど、計4種のペンギンがいます。水上でよちよち愛らしく歩く姿と、水中で俊敏に泳ぐ姿どちらも見ることができます。
ペンギン水槽の前には座れる広いひな壇があり、休憩スポットにもなっています。座ってゆっくりペンギンを見てるだけで癒されてしまいます。
名古屋港水族館と言えばウミガメ

名古屋港水族館といえば、開館以来ウミガメ類の保護・繁殖に力を入れていることで有名な水族館でもあります。水族館に併設された「カメ類繁殖研究施設」では、時期によって生まれたばかりの子ガメを見ることができます。
また、ドーナツ状の「ウミガメ回遊水槽」では悠々と泳ぐ様を見ることができ、ウミガメが自由に上陸できる人工砂浜も設置されています。
本物のサンゴが映し出す絶景「ライブコーラル」

本物の生きた珊瑚と色とりどりの熱帯魚が暮らす「ライブコーラル水槽」は、どれだけ見ていても飽きないほどの絶景です。生きた珊瑚が織り成す複雑な形や繊細な色、光の反射など、一番時間をかけて見るのがココだという水族館マニアも多いのだとか。
まるでクラゲのイルミネーション「くらげなごりうむ」

2018年7月にオープンした「くらげなごりうむ」は鏡と光を用いた演出から、イルミネーションのようなクラゲ水槽を見ることができます。SNS映えばっちりの写真も撮りやすいことから、ライトに照らされたクラゲ達をバックに写真を撮っている方も多く見られます。名古屋港水族館の新たな撮影スポットの1つと言えるでしょう。
名古屋港水族館内のスポット情報
名古屋港水族館には、ショープールや水生・水辺の生き物を観察する以外にも必見のスポットがあります。
まず鯨類の本物の骨格標本や鯨類について学べるタッチパネルのクイズなどが設置された「進化の海」。続けて、お弁当を食べたり休憩にぴったりの屋外芝生広場「しおかぜ広場」。その他、レストランやお土産、名古屋港水族館限定グッズが買える「ミュージアムショップ」、巨大なスクリーンでネイチャー系映画を観られるシネマ館などがあります。
今回は、筆者が特におすすめする2つのスポットを詳しく紹介します。
名古屋港水族館内のグルメ

名古屋港の景色を楽しみながら食事ができるフードコート「TORTOISE(トータス)」。数百円の軽食メニューからありますので、ちょっとした休憩にもおすすめです。海の生き物を模した「海パン」やタピオカドリンク、ボンボンなど、SNS映えするメニューもあります。

店内に熱帯魚が泳ぐ大型水槽のあるレストラン「アリバダ」。鉄板ナポリタンや味噌カツなど、名古屋ならではのメニューもありますが、ここで人気なのはサメの肉を使った「シャークステーキ」や「シャークフライカレー」です。水族館ならではの特別なメニューに惹かれます。
巨大スクリーンと音の臨場感「シネマ館」

名古屋港水族館にあるシアターは、縦約12m×横約22mの巨大スクリーンと特殊なスピーカーによるリアルな音響で、臨場感たっぷりのネイチャー系映画を無料で観られるオススメスポットです。CSでネイチャー系の映画を観る方は絶対ハマりますので、ぜひご覧ください。
名古屋港水族館でのグルメ・ショッピング情報

名古屋港水族館は館内にレストランもお土産などのショップもありますが、館外すぐに「JETTY」というグルメ・ショッピングなどの複合施設があります。帰りのディナーや、一旦再入場スタンプを押してランチに行ってみるといいでしょう。
ロブスターが食べられる本格的なシーフードレストラン「レッドロブスター」や、海の生き物たちのぬいぐるみがいっぱいの「ZEEPET MART」、愛知のお土産としては定番の「えびせん館」など、名古屋港ならではのショップがたくさんあります。
JETTYは名古屋港水族館から名古屋港駅沿いにありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
JETTY 詳細情報

料金
店舗ごとに異なる ※JETTYへの入場は無料
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日) ※店舗ごとの休業日は異なる
営業時間
10:30-18:30(夏や冬を除く)
住所
〒455-0033 愛知県名古屋市港区港町1-3
電話
052-654-9495 ※名古屋港内事務局
アクセス
・電車
名古屋市営地下鉄名港線「名古屋港駅」より徒歩5分
・車
名古屋高速道路「港明IC」から約10分
知多半島道路「大高IC」から約20分
駐車場
無 ※近くにあるガーデンふ頭駐車場またはガーデンふ頭西駐車場を利用
公式ホームページ
https://nagoyaaqua.jp/garden-pier/jetty/
※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
まとめ

名古屋港水族館は、イルカやシャチのダイナミックなショーや様々な仕掛けをされた展示のある見応えたっぷりの大規模な水族館です。子供から大人まで、1日中楽しめること間違いないでしょう。
また、水生生物・水辺の生物の繁殖や保護の観点から楽しく学べるよう生き物たちの生態や身体の仕組みなど理解できるような展示も多く、学べる水族館としても有名です。水族館が好きな方や生き物が好きな方にも、満足していただけるようになっています。
名古屋港水族館からの帰りは、すぐ隣の「シートレインランド」にある名古屋港のランドマークともいえる巨大観覧車のイルミネーションも眺めていってくださいね。