東京6つの「橋」巡り 〜あの映画・ドラマのロケ地はここだ!〜

東京 #ロケ地 #映画
2023.02.21

かつて「水の都」と言われていた東京には、「レインボーブリッジ」や「東京ゲートブリッジ」など、東京を代表する橋がたくさん。
なんと東京には、約1,200もの橋があるのです。

そこで今回は、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』などの映画や、『テセウスの船』、『野ブタ。をプロデュース』などのテレビドラマのロケ地になった東京の「橋」に注目しました。
「あのシーンはここで撮影したんだ!」という驚きと発見を楽しみに、ぜひロケ地巡りに出かけてみてはいかがでしょうか?

映画・ドラマのロケ地になった「橋」巡り

都内を歩いていると、ときどき撮影現場に遭遇します。その撮影場所は、「橋」であることも珍しくありません。

有名な映画やドラマが撮影された東京の橋のなかでも、今回は、隅田川やその派川、また隅田川に合流する川に架かる6つの橋にフォーカスしてご紹介します。

日本橋:『麒麟の翼』『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

銀座や東京駅に近い日本橋エリア。江戸時代に城下町として急成長し、今でも風情のある昔ながらの雰囲気と、新しい商業施設が融合する街です。
また、東海道の起点としても定められています。

街のシンボルとして存在するのが、名橋「日本橋」。細かな装飾の彫刻が美しい麒麟(きりん)と獅子の像が東京都を守っています。

この麒麟の像は、東野圭吾の小説を原作として2012年に映画化された『麒麟の翼』でも有名。
刑事・加賀恭一郎(阿部寛)が、日本橋を舞台に活躍するストーリーで、“泣けるミステリー”としても知られています。

また、2007年に公開して大ヒットを記録した映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』にもこの日本橋が登場します。

この映画は、2005年に公開された『ALWAYS 三丁目の夕日』の続編で、昭和30年代の東京・下町に暮らす人々を生き生きと描くお話。
映画のなかでは、VFX(視覚効果)やCG(コンピューター・グラフィックス)などの技術を用いて、昭和34年の日本橋が再現されているのも見どころのひとつ。

映画のタイトルバックに登場するほか、鈴木家のお母さん(薬師丸ひろ子)が、昔の恋人(上川隆也)とバッタリ再会するシーンの舞台になっています。

日本橋 基本情報

住所
東京都中央区日本橋室町1丁目 8~日本橋1丁目1

江戸橋:『JIN−仁−』

「日本橋」と同じく、隅田川の合流する日本橋川に架かる「江戸橋」。ほぼ上空に、首都高の「江戸橋ジャンクション」があり、交通の要所です。
近くには、世界で初めて凧(たこ)だけを展示する博物館として1977年にオープンした「凧の博物館」という珍しい博物館があります。

ここ江戸橋がロケ地になったのは、テレビドラマ『JIN−仁−』です。
幕末の江戸時代へタイムスリップした現代の医師・南方仁(大沢たかお)が、時代に翻弄されながら多くの人々を治療していくストーリー。

『JIN−仁−』のエンディングでは、日本各地の名所の昔と現代が写真で次々に登場し、江戸橋の今昔も見ることができます。

江戸橋 基本情報

住所
〒103-0027 東京都中央区日本橋1丁目19

勝鬨(かちどき)橋:『空飛ぶタイヤ』

江戸時代から東京を代表する川「隅田川」には、27の橋が架かりますが、東京湾にたどり着く前の最後の橋がこの「勝鬨橋」です。

この橋は、『半沢直樹』や『下町ロケット』などの原作者として知られる池井戸潤のベストセラー小説を映画化した、『空飛ぶタイヤ』(2018年公開)のロケ地になっています。

そのほかにも、隅田川沿いの整備された遊歩道「隅田川テラス」では、竹内涼真主演で2020年前半の大ヒットしたドラマ『テセウスの船』や、木村拓哉主演の検事ドラマ『HERO』(2001年放送)などの撮影も行われました。

勝鬨橋 基本情報

住所
東京都中央区築地6丁目 ~勝どき1丁目

佃(つくだ)大橋:『SUITS/スーツ』

橋の上から美しい風景が望めることで、“隅田川屈指のビュースポット”として知られる佃大橋。2018年放送のドラマで、『SUITS/スーツ』のワンシーンもここ佃大橋のふもとで撮影されています。

このドラマは、もともとはアメリカで人気を博したテレビドラマ『SUITS/スーツ』を日本版にリメイクしたもの。アメリカ版に出演する女優メーガン・マークルが、イギリス王室のヘンリー王子と結婚したことも話題となりました。

日本版では、織田裕二さんが演じる主人公・甲斐正午が所属する弁護士事務所「幸村・上杉法律事務所」と、その事務所の入っているビルが入っているオフィスビルがメインの舞台となります。
撮影が行われたこの超高層オフィスビルは、同じ中央区の京橋三丁目にある高層ビル「東京スクエアガーデン」で、ロビーとエスカレーターが何度もテレビに登場していました。

また2022年には、続編の『SUITS/スーツ2』が新型コロナウイルスによる放送延期を受けつつも、1クールとしては月9史上最長話数で放映されました。

佃大橋 基本情報

住所
中央区月島1丁目1番先 〜 中央区湊3丁目18番先

相生(あいおい)橋:『野ブタ。をプロデュース』

ジャニーズ人気グループ「KAT-TUN」亀梨和也さんや山下智久さんらが出演したテレビドラマ『野ブタ。をプロデュース』。

高校2年生の修二(亀梨和也)と彰(山下智久)が、堀北真希さんが演じる地味で冴(さ)えない転校生・小谷信子、通称「野ブタ」をクラスの人気者にプロデュースしていくという青春シンデレラ・ストーリーです。

2005年に放送がスタートした際には大ヒットを記録。また、2020年4月〜6月に放送の「特別編」も話題になりました。

この『野ブタ。をプロデュース』で、主人公らが通う高校の通学路としてたびたび登場するのが「相生橋」です。
中央区佃と江東区越中島を結ぶ橋で、三角形に部材をつなぎ合わせた「トラス構造」の美しい姿が特徴。橋下には、隅田川唯一の水上公園である「江東区立中の島公園」があります。

そのほかにも、音楽家や歌手など幅広いジャンルで活躍する星野源が、2012年にリリースした4枚目のシングル曲「知らない」のミュージックビデオは、相生橋付近で撮影が行われています。

相生橋 基本情報

住所
〒104-0051 東京都中央区佃2丁目

清洲(きよす)橋:『容疑者Xの献身』

「東京スカイツリー」や「万年橋」など美しい景色を望む「清洲橋」。「新大橋」、「永代橋」とともに“隅田川三名橋”としても知られています。
夕方には、橋はイルミネーションで美しく輝き、夜景スポットとしても有名です。

ここがロケ地になったのは、東野圭吾の小説“ガリレオシリーズ”の第3弾を映画化した『容疑者Xの献身』。
“ガリレオシリーズ”は、福山雅治が演じる天才物理学者・湯川学が、事件を解明していくミステリーです。

2008年に映画化された『容疑者Xの献身』では、天才数学者・石神(堤真一)が、ひそかに思いを寄せる隣人(松雪泰子)が突発的に起こしてしまった殺人事件に、救いの手を差し伸べます。
石神と湯川は大学時代からの友人であり、湯川は事件の詳細を独自に紐(ひも)解くことになります。

この映画で登場するのが、石神が勤務する高校への通勤途中にある青い橋「清洲橋」。
数学の研究者の夢を諦め、教師になった自分の人生に悶々としながら、毎日通勤する姿が印象的です。

清洲橋 基本情報

住所
東京都江東区清澄1丁目 ~中央区日本橋中洲

映画・ドラマのロケ地になった東京「橋」巡りまとめ

東京で映画・ドラマになったロケ地を6つ紹介しました。

紹介した作品のなかで、まだ未鑑賞の作品であれば、ロケ地を知ることで鑑賞してみようかなと思ったり。
一方で、過去に鑑賞したことのある作品は、再び思い出してロケ地を訪れてみたくなったり。

ロケ地を知ると、新たな興味が湧き上がる方も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介したロケ地は、比較的わかりやすくアクセスしやすいスポットばかりなので、ロケ地巡りだけでなく散歩のついでにも、ぜひ足を運んでみてくださいね。