「久礼大正町市場」ってどんなところ？

「高知県で魚を食べるならここ！」と、地元の人たちも絶賛する「久礼大正町市場」。
それもそのはず、久礼大正町市場のある中土佐町は、カツオの一本釣りで有名な漁師町なのです。
そのため、久礼大正町市場には水揚げされたばかりの魚が並び、飲食店ではとびきり新鮮な魚を味わうことができます。
そんな魚がおいしいのは、言うまでもありませんね。

久礼大正市場へ行くには、車の場合、高知市中心部から高速を使うと45分、下道でも1時間程度と、ドライブにもちょうどいい距離です。

駐車場は久礼八幡宮の前にあるので、久礼八幡宮をナビで目的地に設定していくといいでしょう。
ただし、お昼ごろには満車になることが多いので、早めに行くのがベスト。
なお、土日祝日は満車の場合、中土佐町・旧役場の駐車場も利用することもできます。

鉄道で行く場合、高知駅からJR土讃線の特急で50分、土佐久礼駅から徒歩7分ほどでアクセス可能です。

どこで何を食べるか計画しながら市場を散策

全長約40メートルの久礼大正市場には、ところ狭しと魚屋さんや飲食店が軒を連ねています。
飲食店の軒先にはメニューが掲げられているので、市場を散策しながら「どこで食べようかな」と、計画を練るのも楽しみのひとつ。

久礼大正市場の名物といえば、やはり鮮度抜群のカツオですが、市場の人にその日のおすすめの魚を聞いてみるのもおすすめです。
きっと親切に教えてくれることでしょう。

飲食スペースや休憩所として利用できる「ぜよぴあ」

市場外にはなりますが、市場から数十メートルのところにある「ぜよぴあ」では、市場でテイクアウトしたものを飲食したり、休憩などができるようになっています。

また、キレイなトイレも完備されているので、市場散策中はここのトイレを利用するといいでしょう。
赤ちゃんのおむつ替えスペースなどもあるので、小さいお子さん連れの方にもおすすめです。

久礼大正町市場で幻の魚「メジカの新子」を食す

今回、久礼大正町市場に行ったとき、ちょうどメジカの新子が出ていたので、いただくことにしました。

高知県外の方はあまり聞きなれない名前かもしれませんが、「メジカ」はソウダガツオ（宗太鰹）と呼ばれるカツオの仲間で、「新子（しんこ）」とは魚の子供のことを意味する言葉。
つまり、メジカの新子とはソウダガツオの幼魚のことを指しています。

「メジカの新子」はなぜ幻の魚と言われるの？

メジカの新子が食べられる期間は、年によっても変動がありますが、毎年8月のお盆のころから9月の中旬頃までの1か月間ほどと限られています。
その期間内であっても、天候不良などで漁に出られない場合や、不漁の日などは、市場に出回らないこともあります。

また、メジカの新子はとても傷みやすく、釣ったその日のうちに食べなくてはなりません。
そのため、あまり他県に出回ることもなく、限られた期間と場所でしか食べられない、大変希少価値の高い魚なのです。

写真には緑色の粉上のものがかかっていますが、これは「ぶしゅかん」と呼ばれる柑橘類の皮をすりおろしたもの。
高知県では、メジカの新子には「ぶしゅかん」をかけていただくのが主流となっています。

「メジカの新子」を食べるなら「久礼大正町市場」がおすすめな理由

メジカの新子はシーズン中であれば高知県内各所で味わうことができますが、可能であれば、久礼大正町市場で食べることをおすすめします。
というのも、メジカの新子は鮮度が命。
鮮度が良いほど、メジカの新子特有の弾力が楽しめるからです。

久礼大正町市場では、漁師の女将さんたちが、釣ったばかりのメジカの新子をその場で捌いて提供してくれます。そのため、鮮度が群を抜いて抜群なのです。

また、ぶしゅかんの爽やかな風味も、メジカの新子の旨味を一層引き立ててくれます。
タイミングが合えば、ぜひ久礼大正町市場でこの幻の魚を味わってみてくださいね。

まとめ

今回は魚がおいしい高知県のなかでも、とびきり新鮮でおいしい魚を堪能できる久礼大正町市場や、タイミングが合えばぜひここで試していただきたいメジカの新子についてご紹介しました。

観光客のみならず、高知県民をも魅了する久礼大正町市場とメジカの新子。
高知県へ旅行を計画中の方や、「おいしい魚が食べたい！」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

久礼大正町市場基本情報