今回の後編では、安芸の歴史や文化を感じる観光スポットとして、「安芸城跡」や「武家屋敷」、「野良時計」、そして「岩崎弥太郎生家」についてご紹介します。
目次
これを読むと何が分かる?
- 安芸市の歴史と文化を今に伝える「安芸城跡」と「武家屋敷」について
- 安芸市のシンボル「野良時計」について
- 安芸市出身の偉人の半生が辿れる「岩崎彌太郎生家」について
だれにおすすめ?
- 高知県のさまざまな観光スポットを訪れたい方
- 城跡巡りや歴史情緒あふれる街並みが好きな方
- SNS映えするような素敵な写真が撮りたい方
- 仕事やビジネスで成功したい方
「安芸城跡」と「武家屋敷」を散策
最初に、「安芸城跡」とその周辺の「武家屋敷」を紹介します。
このあたりを観光するときは、車は「安芸市立歴史民俗資料館」の駐車場に停めて、歩いて見て回るのがおすすめです。
前編では「道の駅大山」と「伊尾木洞」についてご紹介しました。ぜひ前編と併せて参考にしてください。
なお、「安芸城跡」の周囲の道は非常に狭くなっているので、車で訪れる場合はくれぐれも運転にはお気をつけください。
「安芸城跡」で安芸の歴史や文化に触れる
戦国時代に高知県の東部を支配し、土佐七雄のひとりとしても名を馳せた安芸氏の居城となっていた安芸城。
江戸時代には土佐藩家老の五藤氏が居住し、明治時代に廃城となりました。
現在は本丸が置かれていた小高い丘が残り、城跡の敷地内には「安芸市立歴史民俗資料館」と「書道美術館」があります。
「安芸市立歴史民俗資料館」では、土佐藩家老の五藤家ゆかりの品々をはじめ、安芸市の歴史にまつわる展示を見ることができます。
また、「書道美術館」は全国的にも珍しいかと思いますが、古くから書道が盛んな安芸市ならではの美術館です。
どちらも安芸市の歴史や文化に触れるには、絶好のスポットと言えるでしょう。
「武家屋敷」が建ち並ぶ城下町を歩く
「安芸城跡」の周囲には、歴史情緒あふれる武家屋敷が建ち並んでいます。
この一帯は「土居廓中(どいかちゅう)」と呼ばれる、江戸時代の土佐藩の家老、五藤氏の家臣たちが住んでいた区域です。
江戸時代の姿をそのまま残す武家屋敷。当時の人々の暮らしぶりを想像しながら歩いてみても楽しめるでしょう。
なお、「土居廓中(どいかちゅう)」では一軒だけ内部も公開されている屋敷がありますが、それ以外のほとんどの屋敷には今でも人が住んでいるため、見学できるのは外観のみとなっています。
安芸市のシンボル的存在、「野良時計」
次に紹介するのは、「安芸城跡」から徒歩15分ほどのところにある「野良時計」です。レトロな雰囲気の漂う時計台ではありますが、なぜ安芸市のシンボルとしての地位を築いているのでしょうか?
その秘密を探っていきましょう。
「野良時計」の誕生エピソード
「野良時計」の歴史は、今から100年以上前、明治20年(1887年)頃にさかのぼります。
まだ時計が珍しかった当時、この土地の地主であった畠中源馬氏は、独学で時計の仕組みを学びました。そして、組み立ての技術を身につけ、この「野良時計」を歯車から分銅まで、すべて自身で作り上げたのです。
当時の人々は、この「野良時計」のおかげで、農作業中などでも一目で時間がわかるようになりました。
こうして多くの人々に重宝されていた「野良時計」は、時計が当たり前になった現代においても、安芸市のシンボルとして親しまれているのです。
夏には一面のひまわり畑とコラボ!
「野良時計」の前には約27アールの広さのひまわり畑があり、7月中旬から下旬にかけ、およそ2万本のひまわりが咲き誇ります。
このひまわりは、地元の人たちが野良時計を見に来た観光客に楽しんでもらおうと、毎年5月に種を蒔いて育てているもの。
期間限定の「野良時計」とひまわり畑が織り成す風情ある景色は、SNS映えも間違いありません。
三菱グループ創業者、岩崎彌太郎の生家を訪ねる
最後に紹介するのは、市街地から3㎞ほど離れた安芸市井ノ口(旧:井ノ口村)にある、三菱グループの創業者となった岩崎彌弥太郎(いわさき・やたろう)の生家です。
実業界のシンデレラボーイ・岩崎彌太郎
日本を代表する財閥の一つ、三菱グループを創業したことで知られる岩崎彌太郎。
もともと上流階級出身の人かと思いきや、生まれた家は決して裕福ではありませんでした。
実際、修復保全されている生家は、先ほど見た安芸城跡の周囲の武家屋敷と比較すると、実に質素です。
その後も彼は不遇の時代を過ごしますが、坂本龍馬の率いる海援隊で経理を担当したことが、キャリアの転機となったようです。
その経験を活かし、のちに海運業で大成功を収めました。これが巨大財閥、三菱グループの礎になったのです。
これから仕事やビジネスで成功したいという人は、ここを訪れ、実業界で大成功を収めた人物の半生に触れてみてはいかがでしょうか。
こんなところにカフェが!
岩崎彌太郎生家の前に、素敵なオープンカフェがありました。
その名も「まる弥カフェ」。ひげがモチーフとなったロゴも、とてもおしゃれですね。
丁寧に淹れられたコーヒーも絶品でした。あたり一面に広がる田園風景を眺めながら、運転と歩きで疲れた体を休ませ、一息つける穴場カフェです。
まとめ
今回は安芸市の観光スポットの後編として、「安芸城跡」や「武家屋敷」、「野良時計」、そして「岩崎弥太郎生家」についてご紹介しました。
どの観光スポットも安芸市の歴史や文化に触れられるだけでなく、SNS映えするような写真が撮れるのも魅力的です。
ぜひ前編とあわせて参考にしていただきながら、安芸市で素敵なひとときをお過ごしください!