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愛知県豊川市にある豊川稲荷(とよかわいなり)は、初詣には100万以上の参拝客が訪れる日本三大稲荷として人気のパワースポットに挙げられます。中でも「きつね塚」は、1000体のきつねが建ち並ぶ霊狐塚の壮観な光景は世界的に有名です。実際に1000体の霊弧の前にして参拝すると、身が引き締まるほどのパワーを感じます。
そんな豊川稲荷ですが、正式名は「妙厳寺(みょうごんじ)」という曹洞宗の寺院です。本記事では、「稲荷なのに寺院?」、「1000体の霊狐が集まる理由は?」など、豊川稲荷の由緒や不思議な魅力についてご紹介します。
日本三大稲荷の豊川稲荷とは
日本三大稲荷と呼ばれるのは京都市の「伏見稲荷大社」、茨城県笠間市の「笠間稲荷神社」、そして愛知県豊川市の「豊川神社」とされています。ただ、お稲荷さんとは商売繁盛・芸能上達の神様を祀る神社とされるのが一般的です。豊川稲荷は神社というより寺院で、豊川稲荷という名前も正式名称ではありません。
稲荷なのに神社ではなくお寺?
豊川稲荷は、正式名称「円福山 豊川閣 妙厳寺(えんぷくざん とよかわかく みょうごんじ)」と言います。豊川稲荷と呼ばれるようになったのは、 境内に祀られる「豊川吒枳尼真天(だきにしんてん)」の鎮守である稲荷が有名なこと、商売繁盛の神として大変ご利益があるとの評判から来ています。
寺院には、境内に鳥居が立っていることも特徴的です。日本三大稲荷と呼ばれるほど有名な豊川稲荷ですが、神社ではないため、赤い鳥居が無数に並ぶというような光景はありません。その代わり「千本のぼり」と呼ばれるのぼりが境内に無数に立ち並びます。
1000体のきつね像が並ぶ圧巻の霊狐塚
豊川稲荷には、境内からあちこちに無数の霊弧像が見られますが、大小1000体以上の霊弧像が集まる通称「きつね塚」こと霊弧塚の光景は圧巻です。元々は納めの狐像を祀る場所でしたが、信者達が祈願成就のお礼として奉納し現在の様になったと言われています。
霊弧像がズラリと並ぶ前に立つと怖いくらいのパワーを感じますが、これだけの奉納があるほどお願い事を叶えられた方がいるというのは凄い事です。千本のぼりの間にも、大小様々な霊狐像が点在していますので探してみてくださいね。
さすって金運アップ!おさすり大黒天
ご真言「オン マカ キャラヤ ソワカ」と唱えながら大黒天様を撫でさすると、福徳をいただくことができると言われる「おさすり大黒天」が立つ「大黒堂」。
大黒天様を撫でさする順番は、まず食べる物に困らないよう俵をなでなで、次に金運上昇を願って打出の小槌をなでなで、最後に幸福を願って袋をなでなでします。ご真言は、おさすり大黒天のすぐ近くに表記されてますので、見ながら唱えられますよ。
豊川稲荷 詳細情報
拝観料
無料
休業日
無
開門時間
5:00-18:00 ※境内自由
住所
〒442-0033 愛知県豊川市豊川町1
電話
0533-85-2030
アクセス
・電車
JR「豊川駅」もしくは名鉄「豊川稲荷駅」から徒歩約5分
・車
東名高速道路「豊川IC」から約10分
駐車場
有
公式ホームページ
https://www.toyokawainari.jp/
※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
豊川稲荷周辺もおきつね様でいっぱい
JR「豊川駅」、名鉄「豊川稲荷駅」のロータリーから豊川稲荷まで続く「豊川いなり表参道」を始め、豊川町にはきつねモチーフの看板やモニュメント、フォトスポット、おきつね様にちなんだグルメやお土産、雑貨などがいっぱいあります。
きつね好きな方にはたまりません。
また、 豊川稲荷境内で毎月第1・第3日曜日に開催される体験型クラフトマーケット「豊川きつね祭」でも、きつねモチーフのハンドメイド作品などが並びます。
豊川稲荷ならではのおすすめグルメ
おきつね様が大好きないなり寿司専門店の「まつや」と、店内でいなり寿司や和食がいただける「松屋」。まつやでは、食べ歩きや持ち帰り用の様々な種類のいなり寿司を1個から購入することができます。
いなり寿司以外にも、お揚げにタレを塗って焼き、のりで巻いた話題のB級食べ歩きグルメ「おきつねあげ」は大人気です。お正月には、1日1500枚も売れたと言われています。
料金
メニューごとに異なる
休業日
無 ※メンテナンスや年末の大掃除で休業する場合あり
営業時間
松屋: 昼11:00-14:30、夜17:00-22:00(完全予約制)
まつや:10:00-16:00 ※商品が売り切れ次第、終了
住所
〒442-0037 愛知県豊川市門前町5 ※まつやと松屋は隣接
電話
0533-86-2825
アクセス
・電車
JR「豊川駅」もしくは名鉄「豊川稲荷駅」から徒歩約5分
・車
東名高速道路「豊川IC」から約10分 ※最寄りの駐車場まで
駐車場
無 ※近くのパーキングエリアを利用
公式ホームページ
http://www.ccnet-ai.ne.jp/matuya/
※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
張り子のキツネ達が可愛い「いっぷく亭」。店内には古美術品や豊川稲荷にちなんだきつねの雑貨などが並び、見ているだけでも楽しめる甘味処です。
甘味処ですが、三河の赤みそを使った「豊川カレー」や押しいなり寿司など豊川にちなんだグルメもあります。表参道らしい風情のあるお店は、寺町散歩の休憩にもぴったりです。
料金
メニューごとに異なる
休業日
第2木曜日、第4木曜日、第4金曜日
営業時間
10:30-16:30
住所
〒442-0034 愛知県豊川市西本町32
電話
0533-84-0275
アクセス
・電車
JR「豊川駅」もしくは名鉄「豊川稲荷駅」から徒歩約5分
・車
東名高速道路「豊川IC」から約5分 ※最寄りの駐車場まで
駐車場
無 ※近くのパーキングを利用
公式ホームページ
https://www.toyokawa-map.net/spot/000389.html
※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
まとめ
日本三大稲荷と呼ばれながらも、寺院であるという事や境内に無数に立ち並ぶ霊弧像など、豊川稲荷は不思議な魅力に溢れるパワースポットです。樹齢を重ねているであろう高く伸びた杉や楓の森に覆われていることで夏でも涼しく過ごせます。
また、初詣や祭事以外はとても静かで神聖な雰囲気が漂います。千体の霊狐像が並ぶ霊狐塚から感じるパワーは他では味わえませんので、ぜひ一度体験してみてくださいね。