【奈良県橿原市】橿原(かしはら)神宮と久米寺を巡る旅、魅力を紹介!

奈良 #橿原(かしはら)神宮 #歴史 #混んでいないスポット
2022.09.23

橿原(かしはら)神宮は、奈良県橿原市に建つ由緒がある広大な神社です。大阪からも比較的近く、最寄りの橿原神宮前駅は急行も停車して行きやすいスポットなのですが、奈良市内の寺院などと比べて意外に紹介されていないような気もします。本記事では、そんな橿原神宮と近くにある久米寺を紹介していきます。

まず久米寺に行くことに

今回、橿原神宮を参拝する前に、橿原神宮前駅の西口出口から徒歩5分程度の距離にある久米寺をお参りしてみました。

久米寺について

久米寺はいつごろ創建されたかハッキリとした記録は残っていませんが、聖徳太子の弟「来目皇子(くめのみこ)」が創建したとされています。かなり歴史のある古いお寺です。京都の仁和寺の別院とされていますが、恐らく仁和寺よりも創建は早いと言われています。

また、久米寺は久米仙人伝説でも知られています。

久米仙人は、仙力を使って自由に空を飛び回っていたのですが、ある時川で洗濯していた女性のふくらはぎに気を取られて墜落し、仙力を失ってしまいました。その後、その女性と結婚して普通に庶民として生活していましたが、東大寺で大仏殿を建立する際に仙力を復活させます。

そして、大量の木材や石などを仙力によって大仏殿まで飛ばして運び込みました。これを知って喜んだ聖武天皇が土地を与えて、その地が久米寺になったのが久米仙人伝説です。

さらに、久米寺は花の寺としても知られていて四季折々、色々な花が咲き誇っています。

久米寺の境内(本堂・多宝塔)

境内には趣のある本堂や多宝塔がありました。多宝塔は仁和寺から移築されたものです。

それと時々、久米寺の拝観料について書いているサイトがありますが、これは本堂内部の拝観を指します。境内を散策するだけなら、無料なのでご安心ください。筆者も当日、無料でお参りできました。四季折々、気軽に訪れてみたいお寺ですね。

拝観を終えて久米寺の北側の方の門を出ると、すぐに踏切の警報器の音が聞こえてきます。近くにある近鉄線の踏切で、そこを渡ればもう目の前は広大な橿原神宮の境内です。巨大な一の鳥居が目に入ってきます。

久米寺 詳細情報

詳細情報

拝観料
無料 ※本堂拝観は400円

休業日

拝観時間
9:00-17:00

住所
〒634-0063 奈良県橿原市久米町502

電話
0744-27-2470

アクセス
・電車&バス
近畿日本鉄道「橿原神宮前駅」より徒歩約6分
近畿日本鉄道「橿原神宮西口駅」より徒歩約10分
・車
南阪奈道路「葛城IC」より国道169号を経由

駐車場

公式ホームページ
https://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_kankou/kankou/spot/kumedera.html

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

橿原(かしはら)神宮

橿原神宮について

橿原神宮は、日本の初代天皇の神武天皇と媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)皇后をお祀りしています。この辺りは、初代神武天皇が都としていた橿原宮が存在したという伝説があり、その地を橿原神宮として造営しました。

創建は明治22年(1889年)と意外に新しい神社です。創建のきっかけは地元の有志の請願によるもので、建物は京都御所の京都御所賢所(内侍所)を移築しました。そんな橿原神宮の広大な境内は、どこか伊勢神宮を彷彿とさせるものがあります。天皇家をお祀りする神社ということで、境内の雰囲気にも共通点が感じられます。また、本殿は基本的に一般人はお参りできません。

橿原神宮の鳥居

橿原神宮の一の鳥居はすごく綺麗ですが、これは2019年3月に再建されたばかりなので、作りたての美しさがある鳥居でした。参道を進むと、一の鳥居よりさらに大きい二の鳥居があります。

こちらも一度解体工事が行われ、2019年11月に新しく設置されました。再建以前の鳥居は木材が黒ずんでおり、渋い感じで迫力もありました。筆者の個人的な意見としては、年月を経た昔の古い鳥居の方が好きですね。そして、灯篭が立ち並ぶ広い参道をずっと歩いて行きます。

歩いていくと手水舎にたどり着きます。こちらも普通の神社と比べてかなり大きいです。橿原神宮は、鳥居から建物まで何もかもが大きいという印象があります。この大きさも、どことなく伊勢神宮を彷彿させます。

外拝殿・北神門・深田池

南神門をくぐると参拝者休憩所があります。こちらも2棟あって、中々大きなものです。ジュースの自動販売機などがあります。

そして、左手には巨大な外拝殿が玉砂利を敷き詰められた境内の中央にどっしりとした佇まいで建っています。

外拝殿から内部にある内拝殿を拝むことができます。

通常はここまでしか入れませんが、お正月などは特別に内拝殿まで入れます。また、内拝殿の右側にある北神門は元々正門だったそうですが、こちらもずっしりとした存在感のある立派な門です。

南神門を出ると、正面に深田池があります。深田池は春は周囲に植えられた桜が咲き、かなり綺麗な所です。筆者が行ったときは、この辺りで散策したり休憩したりする人を何人か見かけました。地元の人にも愛されている散歩スポットのようです。

橿原神宮森林遊苑

参道を再び引き返すと、北側に橿原神宮森林遊苑があります。森林遊苑は1940年に紀元2,600年祭が行われた際に、全国から寄進された樹木約15万本が植えられている広大な施設です。

所々に芝生の広場などもありますが、想像以上に森が深かったです。写真では割と明るく写っていますが、実際は薄暗いほどに木々が鬱蒼と茂っています。昼間でも薄暗いので、ちょっと怖い感じもあります。

帰りは表参道から橿原神宮前駅まで続く広い道を歩いて行きます。道中、名物のはにわ饅頭や埴輪の飾り物などを販売しているお店などが点在していました。そして、数分ほど歩くと橿原神宮前駅に到着します。橿原神宮前駅は、駅舎も神社のような作りになっていて、趣のある中々大きな駅です。

橿原神宮 詳細情報

詳細情報

拝観料
無料

休業日

開門時間
5:30-18:00 ※御祈祷・その他受付は9:00-16:00、宝物館(土日、平日は要予約)は10:00-14:00

住所
〒634-8550 奈良県橿原市久米町934

電話
0744-22-3271

アクセス
・電車&バス
近畿日本鉄道「橿原神宮前駅」より徒歩約10分
・車
南阪奈道路「葛城IC」より大和高田バイパスを経由
奈和自動車道「橿原北IC」より大和高田バイパスを経由

駐車場

公式ホームページ
https://www.kashiharajingu.or.jp/

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

まとめ

今回紹介した久米寺と橿原神宮ですが、筆者が行った日は人が少なく、静寂な雰囲気を満喫しながら拝観することができした。交通の便もかなり良いスポットなので、大阪から近場の荘厳で神聖、雄大な雰囲気を味わってみたい方にぴったりです。

また、近鉄線なら京都駅から橿原神宮前駅まで乗換なしの急行で1時間10分ほどで行くことができます。そのため、京都と掛け持ちで観光することも不可能ではありません。知名度の割に観光客が少なくて穴場的な雰囲気もある橿原神宮は、一度はお参りしておきたい心が洗われるスポットです。