【福井県 河和田地区】暮らしを紡ぐまち「河和田」を歩く旅

福井 #アートキャンプ #めがねのまち #越前漆器
2022.06.29

鯖江市の中心から、東に約10kmの場所にある河和田地区はものづくりが盛んです。越前漆器や木地づくり、漆塗りの工房などがたくさんあります。また、一部のショップや工房ではものづくりの体験も行っているので、普段は体験できない貴重な経験をすることができます。本記事では、そんな河和田地区の魅力をご紹介します。

河和田はどんなとこ?

周囲を山々に囲まれたこの地には約4400人が住んでおり、越前漆器やめがねづくりなど、ものづくりのまちとして知られています。特に漆器は、約1500年という長い歴史を持っています。

その昔、全国の約半数の漆かき職人が河和田地区にいたとされ、職人たちは漆の樹液を求めて日本各地を渡り歩きました。彼らは樹液と共に訪れた地の情報や文化を河和田に持ち帰り、それらを取り入れたことで独自の文化が発展しました。

そのため、河和田地区は時代の流れに柔軟に対応することができ、ライフスタイルにあったものづくりも展開しています。現在では漆器技術を使った木製の雑貨を販売したり、移住者を積極的に受け入れたりと日々変化しています。

河和田の魅力

河和田の魅力は主に5つあります。

1つ目は風土。

5月後半から6月の上旬には河和田川にホタルが乱舞し、幻想的な雰囲気を楽しめます。

2つ目は越前漆器。

約1500年の歴史を持つ越前漆器は、伝統的な漆器のほかにも漆器技術を使った新ブランドも展開しています。

3つ目はめがねづくり。

鯖江市は「めがねのまち」として知られていますが、中でも河和田地区は国内の9割のメガネフレームを製造しています。

4つ目は食文化。

河和田の風土や気候に合わせた独自の食文化があります。山うにや桑の葉茶など、この地で鍛造した料理や飲み物が今も伝えられています。

5つ目は地域振興の河和田アートキャンプ。

「河和田アートキャンプ」は、2004年の福井豪雨から始まりました。毎年県内外の学生を受け入れ、河和田の自然環境を有効活用した美術事業を行っています。学生は夏の期間約1か月半を使って、様々なアート作品を制作します。

ただ、アートキャンプの目標はアート作品の制作ではなく、「アートが地元社会に貢献すること」です。そのため、完成したアート作品は美術館などに展示されません。当初は災害復興支援が中心でしたが、現在は地域振興と地元民との交流を中心とした活動へ変化しています。

河和田の歩き方

ここからは河和田の楽しみ方をご紹介します。本記事では、3つのスポットを厳選しました。

漆琳堂

1793年に創業した老舗の越前漆器のお店です。業務用漆器の他にも、自社ブランドの「aisomo cosomo(アイソモコソモ)」や「お椀や うちだ」などのブランドも展開しています。工房が併設されているショップなので、塗師の手わざや漆器の製造工程を知ることができます。

まず「aisomo cosomo」は、カラフルでポップな色が特徴です。湯呑や箸、汁椀や飯碗など、食事に必要な食器を全て揃えたくなるような可愛さがあります。

また、傷などにより販売できないお椀などをリメイクして作ったアクセサリー「kaceraby aisomo cosmo(カケラ バイ アイソモコソモ)」もおすすめです。アクセサリーは、ピアスやイヤリングが中心です。

「aisomo cosomo」のシリーズがカラフルな色の椀ということもあり、完成したイヤリングやピアスも鮮やかな仕上がりとなっています。浴衣や着物などの和装はもちろん、洋装にもピッタリ!本来は処分してしまう傷もののお椀をリメイクしたものなので、1つとして同じものはないアシンメトリーのアクセサリーです。

続いて「お椀や うちだ」は、日々の生活の中で使い続けられるものを作りたいという思いから誕生しました。シックで落ち着いた色味が特徴の「お椀や うちだ」シリーズは、様々な塗り方の椀があります。木地呂椀、和紙塗り椀、ふちぬり椀など、自分好みの塗り方の椀をゲットしてみてはいかがでしょうか。

漆琳堂 詳細情報

詳細情報

料金
商品ごとに異なる

休業日
不定休

営業時間
10:00-16:00

住所
〒916-1221 福井県鯖江市西袋町701

電話
0778-65-0630

アクセス
・電車&バス
JR「鯖江駅」よりつつじバス「河和田線」に乗車し、「うるしの里会館」バス停で下車、徒歩約1分
・車
北陸自動車道「鯖江IC」から約15分

駐車場

公式ホームページ
https://shitsurindo.com/

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

TOURISTORE

「TOURISTORE」は2019年4月にオープンしたばかりの複合施設です。施設内には、「ショップ、レンタルサイクル、漆器工房、観光案内所、デザイン事務所」が入っています。ショップには、「BASE 汁椀、tsurukaブレンドスプレー、めがね、コーヒーカップ、お味噌」など、多種多様な商品が取り揃えられています。

また、眼鏡素材を使ったピアスやイヤリングも販売しています。ピアスやイヤリングの一部はアシンメトリーのものもあるので、訪れた人が組み合わせから考えることができます。

TOURISTORE 詳細情報

詳細情報

料金
商品ごとに異なる

休業日
火曜日、水曜日 ※TSUGIは土曜日、日曜日

営業時間
SAVA!STORE:12:00-18:00 ※土日は11:00-18:00
錦古里漆器店:9:00-17:00
TSUGI:9:00-18:00

住所
〒916-1222 福井県鯖江市河和田町19−8

電話
0778-25-0388

アクセス
・電車&バス
JR「鯖江駅」よりつつじバス「河和田線」に乗車し、「自然豊かなまち河和田 河和田コミュニティセンター」バス停で下車、徒歩約1分
・車
北陸自動車道「鯖江IC」から約15分

駐車場

公式ホームページ
https://touristore.jp/

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

Hacoa DIRECT STORE 福井店

「Hacoa」は2001年に誕生したブランドです。Hacoaの拘りはデザインから制作、販売まで一貫して行っている点が挙げられます。全国各地にあるHacoaですが、本店が鯖江市にあります。

ものづくりで培ってきた技術と伝統を基として、インテリア用品やパソコのキーボード、スマホケースなど様々なアイテムを販売しています。工場見学も行っており、職人技や商品の製造過程を見学することができます。

また、「名入れ刻印」サービスも行っています。購入した商品に店員さんが自分の名前や好きな言葉などを、その場で刻印してくれます。ギフト用に感謝の気持ちを刻印するのもおすすめです。

Hacoa DIRECT STORE 福井店詳細情報

詳細情報

料金
商品ごとに異なる

休業日
年末年始

営業時間
11:00-18:00

住所
〒916-1221 福井県鯖江市西袋町503

電話
0778-65-3303

アクセス
・電車&バス
JR「鯖江駅」よりつつじバス「河和田線」に乗車し、「河和田小学校前(中山公園レストハウス)」バス停で下車、徒歩約3分
・車
北陸自動車道「鯖江IC」から約15分

駐車場

公式ホームページ
https://hacoa.com/directstore/shopinfo/fukui/

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

河和田地区へのアクセス方法

公共交通機関をご利用の場合は、JR鯖江駅より出ている「つつじバス河和田線」が便利です。お車でお越しの方は、北陸自動車道鯖江ICより約15分です。

まとめ

本記事では、福井県鯖江市にある河和田地区をご紹介しました。めがねや越前漆器を中心にものづくりが盛んな河和田は、昔ながらのものづくりを応用させた商品の販売やアートを使った地域おこしなど、さまざまな創意工夫が見られます。鯖江市を訪れる機会がある方は、ぜひ河和田地区に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。