【福井県】知って楽しい大人のドライブ旅!曹洞宗の大本山「永平寺」の歩き方

福井 #グルメ #座禅 #永平寺
2022.04.25

永平時は福井県にある700年以上の歴史と、伝統のある禅の道場で曹洞宗の大本山です。福井県には様々な見どころがたくさんありますが、こちらもぜひ訪れていただきたいおすすめの場所に挙げられます。

「慌ただしい毎日から少し離れて心を清めたい」と考えている人も多いことでしょう。本記事では、デートやプチ旅行にも使える永平寺の魅力と周辺スポットをまるごと満喫できる大人のドライブ旅を紹介いたします。

永平寺とは

福井県吉田郡永平寺町にある、曹洞宗の大本山「永平寺」は寛元2年(1244年)に日本の曹洞宗の開祖である道元禅師によって建立された座禅修行道場です。33万平方メートルの緑豊かな敷地に境内があり、そこには大小70棟あまりのお堂と楼閣が並んでいます。

現在も常に200名ほどの僧侶が毎日厳しい修行を営んでいます。また、2015年にはフランスの旅行ガイド本「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に2つ星で掲載されました。

永平寺の歴史

寛元2年(1244年)に道元は越前国の波多野義重(はたのよししげ)公の勧めで、比叡山から義重公の領地である越前国志比庄(しひのしょう)に移り大佛寺を建立し、その2年後「永平寺」と改めました。道元は修行僧を熱心に指導しながら、修行僧が守るべき規則を定めました。現在も当時のままの教えに基づいて僧侶が修行生活が続けられているのです。

 永平寺の見どころ

金沢から北陸自動車道を使っておよそ1時間15分、案内も分かりやすくスムーズに永平寺界隈に到着します。

周りには大きな駐車場があり、前払いで駐車料金は500円でした。土産店や飲食店が並ぶ門前町のゆるやかな坂を歩いて行きます。そして、その存在感に圧倒される永平寺に到着です。

木々が生い茂る参道を歩くと爽やかな風が心地よく、見上げると歴史を感じさせる大木が立ち並んでいます。地面には陽に照らされた苔がキラキラと光っていていました。空気が澄んでるとは、まさにこの事でしょうか。

拝観チケット(大人500円)購入して中に入ると、まずは一般参拝者が写経体験や座禅体験などを行える研修道場吉祥閣(きちじょうかく)に入ります。

ここでは、雲水と呼ばれる修行僧の方が永平寺についての説明をしてくれます。建物の並び方には意味があり、何でも座禅を組んだ人の形に例えられているとの事です。

ひと通りわかりやすい説明をしていただいたら、いざ出発します!参拝順路も書いてありますので、初めての方も安心して見て回ることができます。また、雲水に直接カメラを向けなければ、どこでも自由に撮影して良いとのことです。

傘松閣(さんしょうかく)

最初に向かった先は、美しすぎる天井絵の傘松閣です。別名「絵天井の間」ともいいます。こちらの天井には、昭和初期の有名な画家144人が描いた230枚の絵が埋め込まれており、そのほとんどが花鳥風月を表した日本画です。

どの絵も見とれてしまうぐらい素晴らしいのですが、「鯉、唐獅子、栗鼠(りす)」が描かれた5枚の絵を見つけると願いが叶うと言われています。時間に余裕のある方は、ぜひ探してみて下さいね。

七堂伽藍(しちどうがらん)

七堂伽藍は【山門、仏殿、僧堂、大庫院(だいくいん)、東司(とうす)、浴室、法堂(はっとう)】という修行が行われる7つの建物が回廊で結ばれています。隅々まで毎朝雲水が磨き上げどこもピカピカです!

こちらは説法の道場である法堂(はっとう)です。朝のおつとめや様々な法要などが行われます。

回廊をゆっくりと歩きながら眺める美しい景色に心が洗われるようです。

山門には、仏教の守護神と言われる迫力満点の四天王が祀られています。

静寂な中にある永平寺の七堂伽藍をたっぷりと堪能し、多くの雲水が修行をしている姿を目にし気持ちで永平寺を後にしました。永平寺では手軽にできる座禅体験や写経体験の他、2泊3日や3泊4日で一般の人でも修行体験ができる参禅研修も行っています。

もちろん、「携帯電話もテレビも禁止」とかなり厳しい修行の用ですが、参禅研修に参加した方の声を聞くと「素晴らしい体験だった」、「生まれ変わったような気分」と評価は高かったです。興味のある方は、こちらも体験してみてはいかがでしょうか。

※2022年3月時点、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参禅研修や写経は行っていません。

永平寺 詳細情報

詳細情報

料金
大人500円、小中学生200円、障がい者手帳をお持ちの方200円、未就学児無料 ※写経や座禅などの体験は別途支払い

参観時間

8:30-16:30(最終入場は16:00まで)

住所

福井県吉田郡永平寺町志比5-15

電話
0776-63-3102

アクセス
・バス
京福バス「永平寺門前行」または「永平寺行」に乗車し、最終地点で下車 徒歩5分
特急永平寺ライナー「福井駅東口」から乗車し、終点の永平寺で下車
・車
中部縦貫自動車道「永平寺参道IC」から約10分

駐車場
無 ※近くのパーキングエリアを利用

公式ホームページ

https://daihonzan-eiheiji.com/

※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

永平寺グルメ

たくさん歩いて参拝をした後は、お待ちかねの永平寺グルメを堪能しましょう。永平寺門前には土産店や飲食店が軒を連ねています。

永平寺のおろし蕎麦

永平寺グルメの代名詞といえば、おろし蕎麦ではないでしょうか。永平寺門前の門前町には、美味しいお蕎麦やさんが数多くあります。どこに入ろうか迷っていたところ、「サービスでごま豆腐をつけるよ」というお店の方の声に釣られてこちらに足を運びました。

出汁が効いた甘めのそばつゆに、辛味の効いた大根おろしが爽やかで美味しかったです。永平寺そばの特徴は蕎麦の実の含水率が高く、少し柔らかめでモチっとしています。

永平寺ごまどうふ

永平寺でもう1つ有名なグルメに「永平寺ごま豆腐」が挙げられます。精進料理の代表格ともいえるごま豆腐は、ねっとりと胡麻の濃厚な味わいに味噌だれをつけていただきます。

自宅用のお土産として購入し、冷蔵庫で冷やして食べると非常に美味しかったです。ごま豆腐専門店は、門前町のお土産屋さんを始め数軒ほどあります。

こちらは、ごま豆腐ソフト!濃厚な胡麻の味が口いっぱいに広がります。

永平寺周辺スポット

お腹もいっぱいになったので、次は永平寺周辺スポットへとドライブです。しっとりと落ち着きのある自然の中を走り抜けて行き、目的地の滝へ向かいます。

蹄の滝(ひづめのたき)

県道113号線脇のちょっと見逃しそうな看板を何とか発見しました。車を停めて石段を降りて行くと、ようやく滝に到着です。蹄の滝は、戦国武将の朝倉義景が馬で駆け上がった時の蹄(ひづめ)の跡があるという由来から命名されたようです。


こじんまりとした情緒のある素朴な滝です。木々が生い茂る中にあり、見た目にも涼やかです。

蹄の滝 詳細情報

詳細情報

住所
〒918-8224 福井県福井市花野谷町

電話

アクセス
・バス
福井駅からバスに乗車、バス停から徒歩約10分
・車
永平寺から国道364号と県道113号を経由し、約20分

駐車場
無 ※近くのパーキングエリアを利用

公式ホームページ

https://daihonzan-eiheiji.com/

※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

越前竹人形の里

続いて紹介したいのは、蹄の滝から車で15分ほどあれば行ける「越前竹人形の里」です。こちらは、日本で唯一竹人形の展示館があるところです。

工房では職人さんが国産の竹を用いて作る竹人形製作の見学をできたり、竹製品や小物などを購入できたりします。また、短時間で手軽に参加できる製作体験もありますので、興味のある方はぜひオリジナルの竹細工を作ってみてはいかがでしょうか。

越前竹人形の里 詳細情報

詳細情報

料金
商品ごとに異なる

定休日
毎週水曜日・木曜日

営業時間
10:00-15:00

住所
〒910-0331 福井県坂井市丸岡町上久米田63号1番地

電話
0776-66-5666

アクセス
・電車&バス
越前鉄道「勝山永平寺線」永平寺口駅から、京福バス「芦原温泉行き」に乗車し、越前竹人形の里で下車
・車
北陸自動車道「福井北IC」より、約10分
北陸自動車道「丸岡北IC」より、約10分

駐車場

公式ホームページ

http://www.takeningyo.com/

※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

まとめ

本記事では、ドライブを楽しみながらしっとりと大人な旅のプランをご紹介しました。静寂な永平寺の中を巡っていると、ちょっとした非日常を感じられるでしょう。

お蕎麦やごま豆腐もぜひ味わっていただきたいご当地グルメです。時間に余裕のある方は写経や座禅の体験もおすすめなので、福井県にご訪問の際は永平寺に立ち寄ってみてください。