秘境!長瀞で楽しむ自然とグルメとライン下りの旅

埼玉 #グルメ #川下り #秘境
2022.04.14

埼玉の秩父地域の秘境・長瀞(ながとろ)。東京都内(池袋)から電車を乗り継ぐこと約2時間。
壮大な自然環境に恵まれたこの地では、荒川を船に乗って下る、名物「長瀞ライン下り」が有名です。

今回は自然の魅力たっぷりのライン下りを中心に楽しむ1日を紹介します。

2つの商店街で長瀞グルメを食べ歩く!

今回の旅のスタート地点は秩父鉄道の長瀞駅です。
長瀞駅は、関東の駅百選の第1回選定駅であり、1911年の開業当時の姿のまま残され、レトロな雰囲気満載!
歴史を感じさせる木造建築が、昔懐かしい気分にさせてくれ、旅の始まりからほっこりした気分になります。

駅から観光名所である「長瀞岩畳」まではお土産物店やお食事処がズラリと建ち並ぶ商店街が続いています。
その名も「長瀞岩畳商店街」と「駅前通り商店街」。
テレビや雑誌などメディアでもよく紹介される人気の商店街なので、一度目にしたことのある人も多いのではないでしょうか?

2つを合わせると長さは約400メートルあり、バラエティ豊かなお店が揃っているので、秩父や長瀞の名産品が手に入るのはもちろんのこと、食べ歩きも思う存分堪能できるのが嬉しいところです!

さて、商店街の中でも近年注目を浴びているお店が「長瀞とガレ」。
そば粉を使っていないガレットを提供しているお店で、1つ190円と安い上に焼きたてホヤホヤのガレットをいただけるんです。
お店の外観も、白を基調とした建物に植物が垂れ下がっていてシンプルでかわいらしく、長瀞に来たらまず立ち寄りたい店の1つです。

また、「じぇらあと茶屋 みやま」は本格的なジェラートが食べられる店として有名なテレビ番組でも紹介されたことがあり、スイーツ好き必見!

他にもこの商店街では、特に夏場には新鮮なアユの塩焼きを食べることができたり、かき氷、秩父の名物丼(豚みそ丼、しゃくし菜漬け丼、わらじカツ丼)などなど挙げればキリがないほど食べたいグルメのオンパレード!
お土産屋もたくさんあるので、ここで長瀞のお土産は全てゲットできます。

※筆者撮影

天然記念物!長瀞岩畳

商店街を抜けると早くも観光名所「長瀞岩畳」に到着です。

1924年に国指定の名勝・天然記念物にもなった、珍しい地形をした岩です。
隆起した結晶片岩が広がり、積み重なった岩たちが幅約50メートル、長さは約600メートルも続いているんです。
まるで畳を何枚も何枚も重ねたかのような外観からこの名が付けられた岩畳は、地質学的に珍しいもので、長瀞はこの特殊な地形をそばで見物できることから、「地球の窓」の異名を持ちます。
自然が創り出したというのが不思議に感じられるほど丁寧に積み重ねられたような岩たちの姿を目の当たりにして、改めて自然の奥深さ、面白さに気付かされるでしょう。

また、岩畳が広がるのは荒川の西岸(左岸)で、向かい側の東岸(右岸)には「秩父赤壁」という岩壁がそびえています。
これは断層に沿って荒川が流れることで生まれた断崖。
厳格なその外観と、傍に生い茂る木々たちが季節ごとに異なる姿をみせてくれるのが魅力的で、岩畳と合わせて間近で見物したいスポットです!

「長瀞ライン下り」で自然を体感!

さあ、長瀞といえば…旅のメイン「長瀞ライン下り」です!

そもそも長瀞という地名の由来は、秩父山地から東京湾まで続いている荒川流域の中でも特に流れの緩やかな瀞(とろ)という地帯が続くことに由来しています。

そんな「瀞」を船に乗って下っていくのがライン下りで、古くから人気のアトラクションとして全国的にも有名です。

川下りはAコースとBコースに分かれており、Aコースは急流箇所などがあるためスリリングな体験を味わいたい方におすすめで、一方緩やかな流れをのんびりと進んでいきたい方はBコースを選ぶと良いでしょう。
また、A・B両方のコースを体験できるというパターンも用意されています。気分によって選べるというのは何とも嬉しい限りです。

安全の為ライフジャケットを着用して船に乗りいざ出発!
船頭さんのガイドのもと、長瀞の美しい景色を眺めながら船旅は進んでいきます。

周囲はまさに秘境という言葉がしっくりくるほど自然に囲まれた景色が続き、非日常を味わえること間違いなしです。
秋には船の上から一面に広がる紅葉を見ることができるなど、どの季節に訪れても豊かな表情を見せてくれる自然を存分に体感できます。

毎年川下りのシーズンは3月中旬〜11月中旬までですが、なんと1月と2月の冬季限定で、岩畳周辺の流れの穏やかな場所を「こたつ舟」に乗ってゆったりと進んでいく「ぽかぽかこたつ舟」というサービスが!
季節を問わず様々な楽しみ方ができるのも、長瀞の魅力的ポイントですね。

※筆者撮影

川下りだけじゃない!ラフティングも人気

先程紹介したライン下り(川下り)は、比較的ゆるやかな流れの中で体験する風物詩ですが、よりスリルを味わいたいという人にはラフティングがおすすめです。

ラフティングとは、空気を入れて膨らませた大きなゴムボートで川を下っていく「スポーツ」の一種で、1艇に7人まで乗れるので家族連れやグループでの観光客から人気があります。

実は長瀞は関東三大ラフティングスポットの1つとしても知られており、岩畳などの景勝地があり自然の宝庫とも言える環境でのラフティングは格別です!
座って楽しむライン下りよりも、自分たちで漕ぎ進んで行くワクワク感を味わいたい方は、ぜひラフティングも体験してみてください。

※筆者撮影

要約/まとめ

秘境の地・長瀞でグルメ、天然記念物、アトラクションと恵まれた自然環境のもとで満喫する1日を紹介してきました。

都会の喧騒からちょっと離れて癒しとパワーが欲しい!そんな時におすすめの観光地です。

また、ライン下りでコースが選べたりと老若男女問わず楽しめるのもまた、長瀞が多くの人々から愛されている理由の1つと言えるでしょう。

※筆者撮影