温泉ファンなら必ず訪れたい秘湯の1つに、秋田県の乳頭温泉郷が挙げられます。
乳頭温泉郷は山間部に7つの温泉宿を持つのが特徴です。それぞれの温泉宿が独自の源泉を持っており、効能も異なります。
ブナの原生林の中にある乳頭温泉郷は、まさに癒やしの森にある温泉地と言えるでしょう。
本記事では、そんな乳頭温泉郷の魅力をご紹介します。
目次
乳頭温泉郷とは


乳頭温泉郷は、秋田県仙北市にあります。乳頭温泉「郷」ですので、複数の温泉から成り立っております。
温泉の数は、以下の7つです!
- 鶴の湯温泉
- 妙乃湯
- 黒湯温泉
- 蟹場温泉
- 孫六温泉
- 大釜温泉
- 休暇村 乳頭温泉郷
乳頭温泉郷といえば乳白色の温泉がある鶴の湯温泉ですが、他にも黒い湯や濁り湯など、様々な温泉を1つの温泉郷内で体験できるのが魅力です。
また、近くには「新奥の細道」というハイキングコースもあるので、森林浴も楽しめちゃいます。
7つの温泉全てを1日で効率よく回るなら車での移動がおすすめです。
7つの温泉
それでは早速、7つの温泉を紹介します!
鶴の湯温泉

鶴の湯温泉は、乳頭温泉郷の中で最も古くからあることで知られております。
建物は江戸時代に建てられたもので、今でも茅葺きの本陣に宿泊できます。
特に入口は現代のものとは思えない外観です。
古くからの建物と温泉を求めて多くの観光客が訪れるため、予約をとるのも一苦労します。

そんな鶴の湯温泉の1番人気な温泉は、乳白色の硫黄泉が湯底の小石の隙間から湧いている湯船です。
こちらの温泉は混浴露天風呂なので、家族で一緒に楽しめます。
定休日
不定休
立ち寄り湯営業時間
10:00-15:00 ※混雑時は14時に停止することもあり
入浴料
大人600円、小人300円 ※タオル販売220円
住所
秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
電話
0187-46-2139
公式ホームページ
http://www.tsurunoyu.com/
※情報は2022年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
妙乃湯
次にご紹介する温泉は、妙乃湯です。
妙乃湯の魅力はなんといっても、滝を見ながら露天風呂に入れることではないでしょうか?妙乃湯の軒先には、先達川の渓流が流れているので、川のせせらぎを聞きながら温泉を楽しめます。
また、妙乃湯は鉄分を含んでいるため、褐色の濁り湯と別の源泉から引いている透明の温泉の2種類を味わうことができます。
その他、湯底に丸い那智石が敷き詰められた温泉など全部で2種類の温泉、7つの湯船があります。
都会では味わえない自然の中の温泉を楽しめますよ。
定休日
火曜日
立ち寄り湯営業時間
10:30-14:50
入浴料
大人800円、小人(小学生以下)400円
住所
秋田県仙北市田沢湖生保内字駒ヶ岳2-1
電話
0187-46-2740
公式ホームページ
http://www.taenoyu.com/
※情報は2022年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
黒湯温泉
黒湯温泉は、乳頭温泉郷で1番湯量が多い温泉と言われています。
温泉の敷地内には茅葺きの建物もあります。また、四方から立ち上がる湯けむりが幻想的な雰囲気を創出しています。
「黒湯温泉」という名前から、黒色のお湯を想像してしまいますが、実際は少し青みのある乳白色のお湯です。
肌触りが滑らかになることから、「美人の湯」とも言われています。
黒湯温泉は、7つの温泉の中でも1番奥に位置し、周りはブナ林に囲まれているので、静寂の中で温泉を楽しめます。
加えて、黒湯温泉は温泉だけではなく、打たせ湯もあります。打たせ湯では、古の建築だからこそ味わえる木の温もりや外を飛ぶ鳥の鳴き声などを感じることができます。
定休日
11月中旬~4月上旬は道路閉鎖に伴い休業
立ち寄り湯営業時間
9:00-16:00 ※4月中旬~11月上旬
入浴料
大人600円、小人300円
住所
秋田県仙北市田沢湖生保内字黒湯沢2-1
電話
0187-46-2214
公式ホームページ
http://www.kuroyu.com/index.html
※情報は2022年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
蟹場温泉
4つ目に紹介する温泉は、蟹場温泉です。
蟹場温泉は、かつて多くのサワガニが見られたことからその名が付きました。
蟹場温泉も露天風呂は混浴ですが、室内の温泉は男女別になっています。
そんな蟹場温泉で、1番おすすめのお湯は唐子の湯です。
宿のある建物から森の方へ3分ほど歩いた場所にあるお湯は、周りをブナ林に囲まれており、大自然の中での温泉を楽しめます。
森林浴を楽しみたい方は、蟹場温泉がおすすめです。
また、唐子の湯は硫黄泉で、お湯の色は濁り湯が多い乳頭温泉郷の中でも珍しい透明です。
内湯には、炭酸水素塩泉のお湯があります。
定休日
不定休
立ち寄り湯営業時間
10:00-17:00
入浴料
大人600円
住所
秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
電話
0187-46-2021
公式ホームページ
https://ganibaonsen.com/
※情報は2022年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
孫六温泉
5つ目にご紹介する温泉は、孫六温泉です。
孫六温泉は歴史的に「湯治場」として利用されていたので、今では「山の薬湯」と呼ばれて
います。
孫六温泉には、源泉が4つもあります。1つの温泉で複数のお湯を楽しみたいという方には、孫六温泉がおすすめです。
デメリットとして、孫六温泉は車がないと行けません。しかし、だからこそ「秘湯」としての温泉を楽しめる場所と言えるでしょう。
また、孫六温泉には混浴の露天風呂が2つありますが、女性専用の露天風呂もあるので混浴が苦手な女性でも露天風呂を楽しめます。
定休日
11月中旬~4月上旬は道路閉鎖に伴い休業
立ち寄り湯営業時間
9:00-16:00 ※4月中旬~11月上旬
入浴料
大人520円
住所
秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
電話
0187-46-2224
公式ホームページ
https://magorokuonsen.com/
※情報は2022年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
大釜温泉
次にご紹介する温泉は、大釜温泉です。
大釜温泉は、廃校となった小学校を移築して造られております。どことなく郷愁が漂う温泉です。
大釜温泉は混浴露天風呂はありませんが、源泉かけ流しの露天風呂の中には、冬でも入浴できるものがあります。
また、ぬるめのお湯や熱めのお湯など、温度の違いも楽しめる温泉です。
大釜温泉には乳頭温泉郷唯一の足湯もあるので、山登りなどで疲れた足を癒やせます。
定休日
不定休
立ち寄り湯営業時間
9:00-16:30
入浴料
大人600円
住所
秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
電話
0187-46-2438
公式ホームページ
http://ookama-onsen.jp/
※情報は2022年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
休暇村 乳頭温泉郷
最後にご紹介する「休暇村 乳頭温泉郷」は、乳頭温泉郷の中で最も新しく大きい温泉施設です。
露天風呂は、四季により異なる景色を楽しむことができます。
内湯は、2種類の源泉かけ流しの天然温泉となっています。
また、ガイドと一緒に秋田駒ヶ岳を歩く登山体験なども行っているので、1日通して楽しめる施設です。
定休日
年中無休
立ち寄り湯営業時間
11:00-17:00
入浴料
大人600円、小人300円
住所
秋田県仙北市田沢湖駒ヶ岳2-1
電話
0187-46-2244
公式ホームページ
https://www.qkamura.or.jp/
※情報は2022年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
アクセス
アクセス情報をまとめました。
電車
電車でお越しの場合は、以下のルートを参考にしてみてください。
- JR秋田駅より57分
- JR盛岡駅より35分
- JR仙台駅より76分
- JR東京駅より170分
飛行機
飛行機をご利用の場合は、以下のルートを参考にしてみてください。
- 羽田空港より65分
- 秋田空港より130分(秋田空港より「秋田エアポートライナーを利用した場合)
- 伊丹空港より100分
- 新千歳空港より55分
車
お車でお越しの場合は、以下のルートを参考にしてみてください。
- 東北自動車道盛岡ICより約60分
- 秋田市より約90分
湯めぐり号
乳頭温泉郷では、湯めぐり帖(1,800円)あるいは湯めぐりマップ(600円)を購入することで、7つの温泉を周遊するバス「湯めぐり号」に乗車できます。
乗り降り自由で乗り放題です!
車がなくてもバスを利用すれば簡単に7つの温泉を回ることができるので、車をお持ちでない方はご利用を検討してみてください。
バスの時刻表や乗車場所は、下記ページをご確認してみてください。
※冬季期間(11中旬~4月上旬)は、一部の道路閉鎖により、黒湯・孫六温泉へは運行できません。
※情報は2022年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
まとめ

乳頭温泉郷には、趣の異なる7つの温泉宿があります。
7つの温泉宿がそれぞれ異なる源泉を持っており、湯巡りが好きな方にはとても魅力的な温泉郷です。
ブナ林に囲まれた中での入浴を楽しむことができるのは、乳頭温泉郷ならではの魅力です。
秋田を訪れる際には、ぜひ乳頭温泉郷で体を癒やしてみてはいかがでしょうか。