秋田の穴場観光スポット5選!ここにしかない歴史や美食を満喫しよう

秋田 #ドライブ #体験 #穴場スポット #街並み
2022.01.27

グルメや自然の宝庫である東北の秋田県。観光スポットといえば武家屋敷が並ぶ角館やなまはげ体験ができる男鹿半島などが有名ですが、ほかにも魅力的なスポットが実はたくさんあるんです。今回は、秋田の歴史を探訪しながら、ここでしかできない経験や見られない景色を見られる穴場のスポットを5つ紹介します。この記事を参考に、ぜひ訪れてみてくださいね。

明治から続く現役の木造芝居小屋「康楽館」/秋田県鹿角郡小坂町

秋田県の最も北東部にある小坂町は、かつて鉱山資源で栄えた町。「康楽館」は、鉱山で働く従業員の保養施設として1910年(明治43年)に誕生しました。

今も現役で活躍する日本最古級の木造芝居小屋で、国の重要文化財に指定されています。芝居が上演されている時には、幕の内弁当を堪能しつつ観劇。芝居の上演がない時には、ガイド付きで舞台裏見学を楽しめます。このガイド付き見学が見応えたっぷり。回り舞台や奈落、花道の下など普段は見られない場所をめぐります。

「康楽館」の隣には、同じく国重要文化財に指定されている「鉱山資料館・小坂鉱山事務所」があり、豪華な洋館でドレス体験ができます。さらに「康楽館」から3分ほど歩くと「小坂鉄道レールパーク」があり、寝台のブルートレインあけぼのに泊まれるなど、鉄道好きにはたまらない穴場施設。小坂町は徒歩圏内に見どころがぎゅっと詰まっており観光しやすい点もメリットです。

雪国ならではの蔵と風情ある街並み「増田の内蔵」/秋田県横手市増田町

秋田県内陸部にある増田町は、かつて北前船など水路経済の要所として栄えた町。「中七日町通り」には当時の繁栄を感じさせる伝統的な商家が並び、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。趣深い街並みもさることながら、増田で必見なのが内蔵です。

内蔵は、建物の中に建てられている蔵。店舗などを構える母屋と別に、住居スペースや倉庫として使われていました。母屋と蔵を土間がつなぎますが、屋根がかかっており雨や雪にも濡れる心配なし。横手市は秋田県でも有数の豪雪地帯ですが、この内蔵は雪国ならではの造りといえます。重厚な蔵の扉が屋内にある景観はなんとも不思議で印象的ですよ。

ガイド付きの蔵見学を楽しみつつ、増田町の観光情報もゲットできる「増田観光物産センター蔵の駅」が便利。増田町には駅がありますが、お隣・十文字町の「十文字駅」からバスで5~6分でアクセスできます。

稲庭うどんの手作り体験もできる「佐藤養助総本店」/秋田県湯沢市稲庭町

秋田県を代表する名物の一つ、稲庭うどん。細めでこしがあり、つるんとした喉越しが特徴です。起源とされる佐藤市兵衛のうどん作り、宗家稲庭(佐藤)吉左エ門による一子相伝の製造方法確立を経て、二代目佐藤養助が創業した1860年が「佐藤養助総本店」の歴史の始まり。2022年現在で八代目佐藤養助へと受け継がれています。

「佐藤養助本店」は、上品な味わいの稲庭うどんを実食できるのはもちろん、見学や手作り体験もできる体験系観光の穴場スポット。稲庭うどんの特徴は丁寧な手綯(てない)製法で、ひも状の生地を2本の棒にあやがけして行く様子は繊細な編み物のようです。さらにその麺を、重みを利用して細く延ばしていきますが、乾燥する様はまるでうどんのカーテン。製造体験コースではこれらの工程のうち、手綯を中心に挑戦します。自分で作った稲庭うどんを自宅に配送してもらえますよ。

稲庭町から少し南に進めば峡谷脇から蒸気が吹き出る「小安峡大噴湯」や日本三大霊地の一つに数えられる「川原毛地獄」がありますので、一緒にチェックしてくださいね。

日本一の大太鼓を見に行こう「大太鼓の館」/秋田県北赤田市鷹巣

お祭りに必ずと言っていいほど登場する太鼓ですが、日本最大級の太鼓が秋田県にあることをご存知ですか。鷹巣の綴子地区に伝わる「綴子神社例大祭」(7月14、15日開催)で主役となる太鼓で、祭りでは数人がかりで大太鼓を打ち鳴らしながら町を練り歩き、神社に大太鼓を奉納します。現在は世界にさらに大きい太鼓もありますが、1989年(平成元年)に当時「牛の一枚皮を使った世界一の和太鼓」としてギネスに認定されました。

「道の駅たかのす」内にある「大太鼓の館」には、ギネス認定された大太鼓が展示されています。直径が3.71mで長さはなんと4.32m、重さは3tもあるそうです。その隣にさらに大きい太鼓があり、直径3.80m、長さ4.52m。自分よりもはるかに大きい太鼓は実際に見ると想像以上に大迫力。大太鼓は叩けませんが、お祭りの様子を映像で楽しめるほか、世界中の太鼓を実際に叩けるエリアもあります。

「道の駅たかのす」内には大型遊具が設置された「ドリームワールド」やレストラン、産直ショップがあり、家族で楽しめる穴場スポットです。

秋田県が誇る幽玄な盆踊り「西馬音内盆踊り会館」/秋田県雄勝郡羽後町

日本各地にさまざまな盆踊りがありますが、顔を隠して舞う独創性の高い盆踊りが「西馬音内盆踊り」(8月16~18日開催)です。日本三大盆踊りの一つとされ、賑やかさよりも幽玄さが魅力。その魅力をよく知れる穴場スポットが「西馬音内盆踊り会館」です。

盆踊りでは黒い「彦三頭巾」や「編笠」をかぶって舞いますが、そうした衣装などが実際に展示されています。身分に関係なく踊るために顔を隠すようになったのだとか。「西馬音内盆踊り会館」では毎月第二土曜日に定期公演を実施しているので、公演に合わせて訪問するのがおすすめです。(要事前申し込み、現在コロナで休止中のため公式サイトをご確認ください)

西馬音内にはそば屋が多く、「西馬音内そば」として親しまれています。観光の際にぜひ一緒に味わってくださいね。

まだまだある秋田県の魅力を体感しよう

秋田県は、各地に泉質良好な温泉があるので、一泊しながら観光するのがおすすめ。秋田県の歴史や美食に触れる穴場スポットを訪れて、新たな魅力を発見する秋田旅行を満喫してください。