黒門市場とは

黒門市場は日本橋にある市場で、一般の方も自由に買い物ができるスポットです。昔は魚屋・肉屋・八百屋といった食材を扱うお店が多く、近隣の飲食店などが仕入れに来たり、近所に住んでいる方が買い物に来たりすることがほとんどでした。

しかし、ここ数年では、外国人観光客の人気スポットへと変化しています。

市場の様子が大きく変わったのは、鮮魚店などの店先でエビや貝などを焼いて提供する店舗が増えた事が大きな要因です。

現在の黒門市場では、歩いているだけでふわっと浜焼きの磯の香りがします。

黒門市場　詳細情報

黒門市場の名前の由来

黒門市場のきっかけは、現在の日本橋辺りで魚を売る店舗が集まり、繁盛したことにあります。その起源は江戸時代にまで遡り、当時は市場の近くに圓明寺というお寺があったため、古くは「圓明寺市場」と呼ばれていました。

ところが明治時代に大火事があって、圓明寺は焼けてしまいます。その後、東住吉区照ケ丘矢田に移転し、もともとあった黒い山門が市場の名前として引き継がれ、「黒門市場」という名前になりました。

黒門市場を散策

ここからは、黒門市場を散策した際に訪れたおすすめグルメや注目ポイントをご紹介します。黒門市場は年中お祭りのような雰囲気があるので、見て回るだけでも楽しめますよ。近くを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

国産大豆と天然にがりで手作りされている「高橋食品」

大正14年創業の高橋食品は、黒門市場で2店舗を構える豆腐の専門店です。国産大豆と天然にがりで手作りした商品を販売しています。厚揚げは一個44円、京揚げは一枚70円と国産大豆の手作り製品にしては安く、お土産にもぴったりです。

大阪おでん「関東煮」

黒門市場では、あちこちで関東煮（かんとうだき）が店頭販売されています。実は昔の大阪では、「おでん」のことを関東煮と呼んでいたんです。

名前に「関東」が付いていますが、関東のおでんとは味付けが異なります。関東のおでんが濃い目にしっかり味付けをするのに対し、関東煮は関西の定番である薄口しょうゆを使った甘めの味付けをしています。

梅の花の形をした卵の練り物「梅焼き」など、関東では珍しい具材も使われているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

6時から営業している銭湯「末広湯」

末広湯は、早朝6時から営業しています。手ぶらで入浴できるセット（有料）も用意されているので、銭湯好きの方はもちろん、食後やお買い物帰りの入浴におすすめです。

黒門市場のアーケードには大きな装飾がたくさん

黒門市場には、アーケードの天井のあちこちに大きな装飾がぶら下げられています。タイ・エビ・フグなどのさまざまな装飾があるので、時間に余裕のある方はぜひ天井を見上げてみてくださいね。

24時間営業がうれしい「食品スーパー黒門中川」

黒門中川は食品総合スーパーのようになっており、いろいろなものが買い揃えられます。24時間営業で値段も安いので、黒門市場での買い物に迷った際はぜひ利用してみてくださいね。

お得にタイの調味料や食材がゲットできる「タイマーケット黒門市場店」

タイマーケット黒門市場は、黒門市場を出てすぐのところにあります。こちらのお店では、本場タイの調味料や食材が販売されています。ECサイトで購入すると700mlで880円ほどするナンプラーが320円（2019年購入時点）とお得にゲットできるので、タイ料理が好きな方はチェックしてみてくださいね。

こだわりのコーヒーが味わえる「グリーンビーンズパーラー」

グリーンビーンズパーラーでは、コーヒー生豆を扱っています。購入したコーヒーは焙煎してもらえるので、こだわりのコーヒーを味わいたい方はぜひチェックしてみてくださいね。

黒門市場で大人気！「山田さんちの爆弾ホルモン」

さまざまなメディアで取り上げられている山田さんちの爆弾ホルモンは、「大阪オンリーワンフード」としても有名です。100人中100人が「美味しい！」と言うほどの人気で、これを目当てに黒門市場を訪れる方もいるほど。

モチモチジューシーなホルモンは噛むほど美味しく、ビールなどのお酒とよく合います。大阪黒門市場に訪れた際には、ぜひ立ち寄っていただきたいお店です！

テイクアウトの天ぷら「日進堂」

日進堂も、メディアでよく紹介されている有名なお店です。こちらのお店では、天ぷらをテイクアウトすることができます。購入してすぐ食べる場合は揚げ直ししてもらえるので、サクサクの天ぷらが楽しめますよ。

無料休憩所「黒門インフォメーションセンター」

疲れたときは、日進堂を南に下ってすぐのところにある無料休憩所「黒門インフォメーションセンター」を利用してくださいね。飲食できるスペースもあり、座って休憩することができます。

午前9時から午後6時まで営業しており、手荷物の一時預かり（有料）も行っているため、荷物が増えてしまった方も要チェックです。

マグロや大トロがお手頃価格で食べられる「まぐろや黒銀」

まぐろや黒銀は、マグロの海鮮丼・寿司・神戸牛の丼で有名です。その人気のとおり、訪れた際にはたくさんの人々で行列ができていました。人気の秘密は、お手頃価格でマグロ・大トロ・神戸牛などが食べられること。大阪本店ならではの新鮮な本マグロを、ぜひ味わってみてくださいね。

中国食材店「上海新天地」

黒門市場を出て堺筋を南下し、日本橋のオタク街方面に向かって進んで行くと、ラオックスの大きなビルが見えてきます。その最上階が、上海新天地という中国食材店です。

こちらには、珍しい中国食材が豊富に取り揃えられています。中国食材が好きな方は、ぜひ訪れてみてくださいね。

まとめ

現在の黒門市場はたくさんの外国人が入り乱れ、年中お祭りのような雰囲気が味わえます。ご紹介したグルメ以外にも、食べ歩きできるスポットが満載です！美味しい匂いの漂う市場で、ついつい満腹になってしまうことでしょう。大阪に訪れた際は、ぜひ黒門市場へ立ち寄ってみてくださいね。