神使(しんし)の鹿に癒されて!奈良公園と春日大社を巡る

奈良 #世界遺産 #奈良公園 #癒し
2022.04.04

皆さんは奈良県を訪れたことはありますか?
奈良県は、悠久の歴史と豊かな自然に育まれたとても素敵な場所です。

そして、奈良県と言われたら、やはり思いつくのは鹿ではないでしょうか?

そこで本記事では、「奈良に行って鹿に会いたい!」という方にぜひ訪れていただきたいスポット、奈良公園と春日大社をご紹介します。

奈良と言えば鹿!そのワケは・・・?

奈良県が鹿で有名な理由を皆さんはご存知ですか?
答えはもちろん、野生の鹿が沢山いるからです。

ただ、奈良県全域に鹿が沢山生息しているわけではなく、一般的に言われる「奈良の鹿」は奈良県北部の県庁所在地・奈良市に生息する鹿を指しています。

奈良(市)の人々と鹿との関わりは非常に古く、奈良時代に作られた歌集「万葉集」では既に奈良の鹿についての歌が詠まれていることが分かっています。
また、同じ時代の767年には鹿を神使(しんし)として祀った「春日大社」が創建されています。

これらを考えると、奈良と鹿はおよそ1200年以上もの間を共に生きて来たことが分かりますね!
本記事ではそんな鹿に縁のある場所として、奈良公園と春日大社をご紹介します。

鹿と触れ合える広大な公園。奈良公園をお散歩

奈良公園とは?

奈良公園は、奈良市内東部に広がる県立公園です。
JR奈良駅もしくは近鉄奈良駅を降りて東の方向へ歩いて行くと辿り着きます。

奈良公園が開園したのは明治13年(1880年)。広さは約511ヘクタールで、イメージとしては東京ディズニーランドのおよそ10倍の大きさです。
園内は木々に覆われ、奥まで行くと森の中を歩いているような感覚に癒されます。

園内へ辿り着く前からちらほらと道を歩く様子が見られる鹿ですが、奈良公園に生息する鹿は約1200頭にも及びます!

奈良公園の鹿は国の天然記念物に指定されており、野生の鹿が人間と共生する日本でも稀少なスポットと言えるでしょう。

公園内では鹿の餌である鹿せんべいを販売している屋台があちこちにありますので、初めて訪れた方はぜひ購入してみてはいかがでしょうか?鹿がお煎餅をのんびり食べる姿は、非常にかわいらしくて癒されます。

ただ、あまり焦らしたり、お煎餅をビニール袋や鞄に入れてふらふら歩いたりすると、鹿に突進されることもありますのでご注意を・・・!

鹿だけじゃない!奈良公園の見どころ

広大な敷地面積を誇る奈良公園ですが、園内の見どころは鹿のみならず、他にも立ち寄っていただきたい数々のスポットが存在します。

中でも有名なのは「東大寺」ですね。世界遺産の仏教寺院で、「奈良の大仏」として親しまれる大仏像が安置されています。

修学旅行生や外国人観光客で昼間は非常に混み合いますので、可能であれば朝の参拝がおすすめです!

また、2010年に創建1300年の節目を迎えた興福寺も園内に建てられています。
興福寺で有名なのは、仏像の中では異例の知名度を誇る「阿修羅像」です。6本の手と3つの顔を持つ神様で、境内の国宝館にて展示されています。

興福寺ですが、創建1300年記念事業として2018年に中金堂の改築が完成しています。
今だからこそ訪れておきたいタイムリーなスポットでもあります。

「奈良県ゆかりの文化財を鑑賞したい!」という方は、奈良国立博物館も園内にあります。

博物館では不定期に特別展が開催されているほか、常設展では奈良県にゆかりのある仏像や絵画などを数多く展示しています。
特別展に比べて常設展はそこまで混雑していませんので、落ち着いた雰囲気の中で鑑賞できるためおすすめです!

奈良公園へのアクセス方法は?

奈良公園の最寄り駅は先ほども記載した通り、JR奈良駅もしくは近鉄奈良駅となります。奈良公園に近いのは近鉄奈良駅で、こちらからだと歩いて約10分です。

奈良公園内は平坦な道が続いていますが敷地面積が非常に広いため、訪れる際は歩きやすい靴で行くことをおすすめします!

奈良公園 詳細情報

詳細情報

営業時間
24時間営業 ※東大寺などの建物は時間指定あり

休業日
無し

住所
〒630-8212 奈良市春日野町ほか

電話
0742-22-0375(奈良公園事務所)

公式ホームページ
https://www3.pref.nara.jp/park/

※情報は2021年11月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

鹿と縁のある世界遺産。春日大社へお参り

春日大社とは?

せっかく奈良公園を訪れたのなら、春日大社にも足を運んでみましょう。
春日大社は、興福寺や奈良国立博物館のさらに奥の場所に佇む神社です。

冒頭でも少し述べましたが、春日大社の始まりは767年に遡ると言われています。春日大社の主神である建御雷命(たけみかづちのみこと)は、元々茨城県にある鹿島神宮の神様でした。

しかし、春日大社創建に際して奈良の地に勧請(神様の分霊を祀ること)される際に、「白い鹿に乗ってやって来た」というエピソードが残されていることから、春日大社の神使は鹿になったとされています。

春日大社の見どころ

神社の神使が鹿ということで、春日大社の境内では所々で鹿のモチーフを見つけることができます。参拝がてらに探してみるだけでも楽しいですね。

例えば、社務所で引くことのできる「鹿みくじ」も春日大社で人気のおみくじです。
鹿がおみくじをくわえているという何ともかわいらしいデザインではないでしょうか。

この鹿さんは奈良の伝統工芸「一刀彫り」で作られたものなので、おみやげにもピッタリですよ。

春日大社のおすすめの参拝シーズンは、ズバリ春です。
4月下旬~5月中旬の時期に訪れると、境内に咲く美しい藤の花を楽しむことができます。

春日大社に収蔵されている宝物を展示している「国宝殿」も落ち着いた空間の中で楽しめるのでおすすめです。
季節ごとに異なる文化財の展示を行っており、ぐるりと回った後は1階のカフェで公園内ののどかな景色を見ながらお茶をするなど、色々な楽しみ方があります。

春日大社へのアクセス方法は?

春日大社の最寄り駅は、奈良公園と同じくJR奈良駅または近鉄奈良駅となります。こちらから春日大社へは徒歩で約25分です。

また、JR奈良駅からは路線バス(奈良交通バス)も運行しており、こちらを利用する場合は「春日大社本殿」の停留所で下車してください。

春日大社 詳細情報

詳細情報

営業時間
・開門時間:6:30~17:30(3月~10月)、7:00~17:00(11月~2月)
・国宝殿:10:00~17:00(入館は16:30まで)
・萬葉植物園:9:00~16:30(3月~11月)、9:00~16:00(12月~2月)

休業日
無し

住所
〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160

電話
0742-22-7788

公式ホームページ
https://www.kasugataisha.or.jp/

※情報は2021年11月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

まとめ。奈良市で鹿に癒される1日を♪

本記事では奈良県の鹿にゆかりのあるスポットとして、奈良公園と春日大社をご紹介しました。
のんびりと時間を過ごす鹿の様子を眺めれば、そのかわいらしさに思わず笑顔になってしまうこと間違いないでしょう。

人々と鹿が共生する日本でも唯一の場所として、これから先の未来も大切に受け継いで行きたいエリアでもあります。

皆さんも日々の忙しい生活に疲れたら、鹿に癒されに奈良を訪れてみてはいかがでしょうか?