沖縄本島北部は、「やんばる」とよばれる自然豊かなエリアです。
国頭村、東村などの広い範囲が世界自然遺産に登録されており、海や水族館のほかにも、川遊びやトレッキングを楽しめる場所があるんです。
北部の広いエリアには、人ごみを避けて、ゆっくり観光できるメリットも。
そんなとき出かけたい、沖縄北部のおすすめスポットをご紹介します。
目次
標高452メートル、沖縄の山登りなら嘉津宇岳
嘉津宇岳(かつうだけ)は、美ら海水族館などがある本部半島に位置する山です。
標高は452メートルと、そこまで高くありません。
駐車場から山頂までは40分ほどのルートで、山頂からは、名護湾と本島中部を一望できます。
ちなみに、沖縄で一番高い山は石垣島にある於茂登岳(おもとだけ)で、標高は526メートル。
沖縄本島で一番高い山は、名護市にある標高454メートルの山、八重岳(やえだけ)です。八重岳と嘉津宇岳の標高は、じつは2メートルしか変わりません。
八重岳は山頂までほぼ車で行けてしまうので、沖縄で登山を楽しみたいときは、今回紹介する嘉津宇岳へのチャレンジがおすすめです。
気軽に登ることのできる山ですが、岩がゴロゴロしており傾斜もきついので、ヒールのある靴やサンダルでのお出かけは避けましょう。
〒905-0002 沖縄県名護市勝山
駐車場 無料
入場料 無料
ター滝でざぶざぶ川遊び
ター滝(たーたき)は、大宜味村にある滝です。
駐車場から滝つぼまでは、ゆっくり歩いて40分ほどかかります。
滝つぼまでの道のりは、滑りやすい岩場や川の中を歩いていきます。ロープをたどって進む場所もあり、意外と道のりはハードです。
そのため、ター滝へは、濡れたり泥で汚れたりしてもいい格好で行くのがおすすめ。アクアシューズがあると便利です。
駐車場には有料のシャワー室が設置されているので、思いきり遊んだ帰りも安心ですよ。
大雨の後などは、川が増水して遊泳できない場合があります。遊びに行く前は、公式サイトで最新の情報をチェックしましょう。
〒905-1318 沖縄県国頭郡大宜味村津波1570−1
駐車場 有料
入場料 無料
08:00~17:30 (16:00最終入場)
公式サイト http://ta-taki-falls.com/
慶佐次湾のヒルギ林で、マイナスイオンを浴びる
慶佐次湾(げさしわん)は、東村にある湾で、ヒルギ林の散策や、カヌー体験などを楽しむことができます。
ヒルギは、海水と川の水が混ざる河口に生える木で、沖縄のほか、主に東南アジアなどの熱帯〜亜熱帯に分布しています。タコ足のような根っこが特徴的ですね。
ヒルギ林には、シオマネキというカニや、ハゼの仲間がたくさんいます。シオマネキは、片方のはさみが大きい珍しいカニで、絶滅危惧種に指定されています。
慶佐次湾のヒルギ林では、静かなみどりの中、ゆったりした時間が流れています。歩きやすいウッドデッキが整備されているので、お散歩だけなら普段着で訪れることができます。
〒905-1205 沖縄県国頭郡東村字慶佐次54−1
駐車場 無料
入場料 無料
公式サイト https://hirugipark.com/
パワースポット「大石林山」でトレッキング
大石林山(だいせきりんざん)は、国頭村にある公園です。
沖縄本島北部は、国頭村、東村などをまたぐエリアが「やんばる国立公園」に指定されています。大石林山はやんばる国立公園の中にあり、国立公園の一部をトレッキングできます。
大石林山には、拝所(うがんじょ)と呼ばれる祈りのための施設や、神話が残されており、うるま市の斎場御嶽と並ぶ沖縄のパワースポットとして有名です。
長い根を垂らした木は「御願ガジュマル(うがんがじゅまる)」と名前がつけられています。沖縄の精霊キジムナーが暮らす場所といわれ、大きな木の下に立つと、すっと背筋が伸びる気持ちになります。
トレッキングコースは、美ら海展望台コース、ガジュマル・森林コース、車椅子でも回れるバリアフリーコースなどの種類に分かれているので、体力やその日の気分に合わせて楽しめますよ。
〒905-1422 沖縄県国頭郡国頭村宜名真1241
駐車場 無料
入場料 大人1,200円/子供550円
9:30〜16:30(17:30閉園)年中無休
公式サイト https://www.sekirinzan.com/
沖縄本島の最北端、辺戸岬までドライブ
辺戸岬(へどみさき)は、沖縄本島の北の端にある岬です。
海に向かって右側には太平洋、左側には東シナ海、晴れた日には鹿児島県の与論島が見えます。レストハウスや売店が充実しているので、観光の休憩時間を過ごすのにぴったりです。
〒905-1421 沖縄県国頭郡国頭村辺戸
駐車場 無料
入場料 無料
公式サイト http://kunigami-kikakukanko.com/itiran/06.html
見たら幸せになれる?夕方のグリーンフラッシュ探し
グリーンフラッシュは、夕日が水平線や山のむこうに沈むとき、光がパッと緑色になる現象です。
たまにしか起きない珍しい現象ですが、本島北部エリアは水平線や山の稜線がよく見えるので、グリーンフラッシュに遭遇できる確率が高いです。
こちらは、辺戸岬から少し移動して、美ら海水族館などがある本部半島から見た夕日です。とがった島の名前は伊江島(いえじま)です。
オレンジ色の夕日が、ゆっくり沈んでいく景色はとてもきれい。運がよければ、日が沈む最後の瞬間に、太陽が緑色に輝きます。
グリーンフラッシュを見ると、幸せになれると言われていますよ。
見上げれば満天の星!沖縄の夜空を楽しんで
日が沈んだら、空を見上げてみてください。
明るいエリアを離れた沖縄本島北部では、満点の星空を見ることができます。
よく晴れた日には、夜空を流れる天の川がはっきり見えますよ。
ガイド付きの星空ツアーなども開催されています。じっくり夜空を眺めたいときは、ツアーに参加してみるのもおすすめです。
まとめ
今回は、水族館や海、街中などの観光地以外のおすすめスポットをご紹介しました。
沖縄本島北部には豊かな自然が広がっており、山や川などでも、ふだん目にすることのない風景に出会うことができます。
人ごみを避け、ゆったり沖縄を楽しんでくださいね。