2001年に放送されたドラマ「池袋ウエストゲートパーク」。石田衣良さんの小説を原作とする本作は脚本を宮藤官九郎さん、主演をTOKIOの長瀬智也さんが務め、他にも高橋一生さんや山下智久さんがメインキャラクターとして出演するなど、豪華なキャストが見逃せない作品となっています。
2020年にはアニメ化もしたことで、より注目が集まりました。本記事では、「池袋ウエストゲートパーク」に舞台として登場したスポットをご紹介します。
目次
アニメ化もした作品「池袋ウエストパーク」。舞台はもちろん池袋!
「池袋ウエストゲートパーク」は、冒頭で少しご紹介したように、原作は小説家・石田衣良さんのデビュー作です。
作品の主人公は、池袋に暮らすフリーター・マコト。高校卒業後、あてもなく実家の果物屋の手伝いをする一方で「池袋のトラブルシューター」として、池袋で発生するあらゆる事件に首を突っ込んでは解決する様子が描かれています。
池袋を拠点とするカラーギャング(不良)の抗争、ヤクザが絡む闇取引や若年層のモラトリアムなど、「社会の闇」とも言える題材をテーマに描かれています。
これを聞くと「暗い内容なのかな?」と思いがちですが、お人好しなマコト(主人公)が周囲の仲間達と共に池袋を駆け巡る姿は非常に痛快です。原作のヒットに加えてドラマも高い人気を博しました。
ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」聖地4選
2001年に放送されたドラマ「池袋ウエストゲートパーク」は、池袋を拠点にあらゆる場所でロケが行われました。聖地とも言える場所は数えきれないほどあり、また時間の経過によって失われてしまった場所も多々あります。
今回は作品を代表する聖地を4つご紹介します。「池袋ウエストゲートパーク」の世界観を堪能できるスポットとして、ぜひチェックしてみてくださいね。
「池袋ウエストゲートパーク」のシンボル「池袋西口公園」
引用元:photoAc
「池袋ウエストゲートパーク」は、このスポット抜きには語れません。タイトルを訳すと「池袋西口公園」。
作品の舞台ともなったスポットが、JR池袋駅西口から出たすぐの場所に存在しています。背後に東京芸術劇場を臨む西口公園は、2019年11月16日にリニューアルオープンし、劇場ではオーケストラなどのコンサートが開かれました。
今やすっかり雰囲気が変わってしまった西口公園ですが、作品でも描かれているようにかつてはカラーギャングのたまり場になるなど、東口方面と比べて少々治安が気になる場所でもありました。人通りが多く、周辺に百貨店などもあるため一人で歩いていても現在は問題ないかと言えます。
未来へ向けて変わって行く西口の様子を楽しみにしつつも、西口公園へ足を運んだ際は「池袋ウエストゲートパーク」の混沌とした風景に想いを馳せてみても良いかもしれませんね。
待ち合わせ場所と言えば「いけふくろう」
引用元:東京デート
池袋のシンボルとも言えるモニュメントが「いけふくろう」です。JR池袋駅構内、北改札口を出てサンシャインシティ方面の出口へ向かう途中にあります。
池袋では、交番の形や壁画など、ふくろうのモチーフを至る所で見つけられます。そのルーツは「池袋」と「ふくろう」をかけたものが一般的とされていることが多いようですが、昔、池袋がまだのどかな村だった時代にふくろうが生息していたという資料も残っています。
ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」でも「いけふくろう」は度々登場しています。印象的だったのは、ドラマ序盤で山下智久さんが演じた青年・シュンが登場する回です。
池袋の美術系の専門学校に通うシュンは、本屋で万引きする様子を目撃されたことからマコトと知り合います。腕っぷしの強いマコトと寡黙なシュンは正反対の性格で、シュンはマコトに仲間として受け入れてもらおうと、なんとこの「いけふくろう」を盗んで来てしまいます。
マコトは「バカ。いけふくろうは池袋のシンボルなの」とシュンを一喝しますが、その後は一緒にいけふくろうを元の場所まで戻しに行っているシーンがあります。タイプは違えどシュンを思いやるマコトの心遣いに、ほっこりさせられるエピソードでした。
マコトの行きつけのボーリング場「ハイパーレーン」
主人公・マコトはボーリングが天才的に上手なキャラクターとして描かれていました。ドラマではその特技を活かし、道行く男子学生やサラリーマンに勝負を持ちかけては賞金をたかる様子が印象的でしたね。
作品でも度々登場したボーリング場、実はロケ地が現存しているんです!「いけふくろう」のあった北改札口から地上へ出ると、左手にビックカメラがあることが分かります。
そちらの方面へ、線路に沿うようにまっすぐ歩いて行くと辿り着きます。※夜は少々暗い通りになるため、1人で行く際は日中がおすすめです。
館内は昔ながらの作りになっていて、ドラマを視聴していた方なら「ドラマで見た光景だ!」ときっと感動するでしょう。
余談にはなりますが、ハイパーレーンの前に広がる遊歩道のエリア「池袋駅前公園」もおすすめです。北の方角にはドラマのカットにも登場している「豊島清掃工場」の巨大な煙突を眺めることができ、ベンチも用意されているので池袋の町並みを眺めながらのんびりできます。運が良ければ公園で暮らす野良猫を目にすることもできるかもしれません。
ハイパーレーン詳細情報
料金
月曜日~金曜日:一般550円、学生(大学生・専門学生)450円、高校生以下350円
土日祝日:一般700円、学生(大学生・専門学生)600円、高校生以下500円
レンタルシューズ:300円
休業日
無
営業時間
24時間営業 ※8:00-9:00はメンテナンス中のため利用不可
住所
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目43−6
電話
03-3987-1631
アクセス
JR池袋駅東口より大塚方面へ線路沿いの道、徒歩5分
駐車場
有
公式ホームページ
http://www.hyperlane.com/
※情報は2023年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
ブラックエンジェルスの活動拠点「南池袋公園」
ハイパーレーンを後にしたら、再び池袋駅前まで戻って来ましょう。バス停が立ち並ぶ駅前のグリーン大通りをまっすぐに歩いて行くと、南池袋公園に辿り着きます。
南池袋公園は、「池袋ウエストゲートパーク」においてマコトの友人・タカシが所属する不良集団「G-Boys」の敵対組織として登場した「ブラックエンジェルス」の活動拠点としてロケに使用されていました。マコトやタカシが池袋西口を拠点としていたことに対し、ブラックエンジェルスは駅を隔てた反対側に拠点を置いていたということですね。
西口公園と同じく南池袋公園も2016年にリニューアルし、おしゃれなカフェが併設された憩いのスポットへ一新されました。駅から少し距離があり、池袋のメインストリートであるサンシャイン通りからも外れているため比較的知る人ぞ知るスポットと言えそうです。
聖地巡りとしてだけでなく、池袋に出かけた際もぜひ一息つけるスポットとして利用していただきたい公園でもあります。
南池袋公園 詳細情報
料金
無料
休館日
年末年始
営業時間
8:00-22:00
住所
〒171-0022 東京都豊島区南池袋2丁目21−1
電話
03-3981-1111
アクセス
池袋駅東口より徒歩5分
駐車場
有
公式ホームページ
http://www.hyperlane.com/
※情報は2023年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
まとめ
今回は2001年に放送されたドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の聖地をご紹介しました!ドラマの放送から時間が経ち、池袋の町並みも放送当初に比べると変化していることが分かりますが、町中を歩くと作品の世界観を感じることのできるスポットはまだまだ数多く存在します。
アニメ化もし、世代を超えて多くの人々に愛される「池袋ウエストゲートパーク」。皆さんも主人公・マコトや作品に登場するキャラクターになったつもりで、ぜひ池袋の町をお散歩してみてくださいね。