ドライブ旅も良いけど、たまには電車でのんびり旅行したい!
そんな時ってありませんか?
車窓から眺める景色や、沿線の観光地などをブラリと訪れる楽しみなど、電車旅には魅力がいっぱい詰まっています。
今回は、「箱根あじさい電車」と、美術館に展示されている「オリエント急行」についてご紹介します!
目次
箱根あじさい電車とは?
日本でも屈指の人気を誇る温泉観光地・箱根。
日本人のみならず海外からの観光客も合わせて年中賑わいをみせていますが、温泉以外の楽しみ方の一例が、今回まずご紹介する「箱根あじさい電車」です。
あじさい電車は、普段は箱根登山鉄道として運行しており、箱根湯本駅から強羅駅までを結んでいます。
この鉄道沿線で、毎年6月中旬〜7月中旬の時期に美しいあじさいが咲き誇ることから、期間限定で”あじさい電車”の愛称で親しまれています。
“登山鉄道”というその名の通り、箱根の山を登っていく電車なのですが、それに合わせて沿線駅のあじさいの開花時期も6月中旬〜7月中旬にかけて少しずつ上がっていくというのが魅力ポイントの1つ。
ですから、始点と終点の高低差により、長い期間あじさいの魅力を味わえるようになっています。
車窓ギリギリまで迫ってあじさいが咲いている箇所もあり、電車に乗っているだけで癒しの気分を味わうことができます。
そんなあじさい電車沿線の見どころをチェックしていきましょう!
あじさいの小径(大平台駅)
箱根湯本駅から、まずは大平台駅を目指します。
車窓からあじさいを眺めるためにも、窓側の席に座れるとラッキーですね。
薄いピンクや濃い紫など、日本らしさを感じさせてくれる色彩豊かなあじさいが視界に入ってきます。
なんとも情緒溢れる光景。
大平台駅に到着したら、駅からすぐの線路沿いにある「あじさいの小径」へ。
その名の通りとてもこじんまりとした道ですが、看板が出ているのでわかりやすいかと思います。
ここは、集結して咲き誇るあじさいたちと電車の姿を一緒に撮影できるスポットとして有名で、SNS映えする写真が撮れるでしょう。
線路沿いに咲くあじさいが続いている景色を見ているだけで、本当に心が洗われるそぼくな名所とも言えますね。
NARAYA CAFÉ(宮ノ下駅)
次に目指すは宮ノ下駅。
駅の看板の周りにもあじさいがぎっしりと咲いていてとてもかわいらしく、駅舎はレトロモダンな造りで雰囲気があります。
電車の旅では、降車する駅ごとの雰囲気の違いを感じられることも楽しみの1つでもありますよね。
駅を出ると、緩やかな下り坂があり、そこを下ると「NARAYA CAFE」に到着。
特徴はなんと言っても足湯に浸かりながらお茶をいただくことができるところです。
のどかな箱根の景色を眺めながら、小洒落た空間で足湯に浸かりながらまったりと過ごすひととき。極上!
ソフトドリンク、アルコール、スイーツ、軽食などメニュー豊富で思わず長居したくなるカフェです。
ちなみに足湯は源泉掛け流し。箱根ならではの贅沢を満喫しちゃいましょう!
夜のあじさい電車
あじさい電車の魅力は、昼間の観光だけにとどまりません。
毎年6月中旬〜7月上旬ごろにかけて、沿線の計6カ所で紫陽花がライトアップされます。
夜の時間にあじさい電車に乗れば、幻想的な空間に浸れること間違いなし。
年によっては、ライトアップゾーンを徐行や停止しながら進む、座席指定特別列車「夜のあじさい号」が運行されることもあります。
残念ながら2022年度は、夜のあじさい号の運行はされないようですが、夜の時間帯にあじさい電車に乗れば、ライトアップした紫陽花を見ることができますから、ぜひお時間を合わせて乗車してみてくださいね。
※2022年度ライトアップ期間:6月18日(土)~7月3日(日)
箱根ラリック美術館~オリエント急行~
さて、もう一つご紹介するのは、通常の電車旅ではありません。
目的地は「箱根ラリック美術館」。
こちらでは、世界中の旅人たちの憧れであるヨーロッパの長距離列車「オリエント急行」の本物の車体が所蔵されています。
アクセスは、箱根湯本駅から箱根登山バスに乗り換えて約30分なので、前述の箱根あじさい電車の旅を堪能した後にブラリと訪れるのにちょうど良いですね。
お目当てのオリエント急行特別展示「LE TRAIN」は現地当日予約制。
各回の定員は20名で、1時間ごとに予約スケジュールが組まれています(10時〜17時/16時の予約が最終回)。
豪華な装飾と落ち着いた雰囲気に包まれた高級感あふれる車内では、オリエント急行の乗客になった気分でティータイムを楽しむことができます。
ティータイムでは、あらかじめ注文しておいた飲み物が座席に運ばれてきて、オリエント急行特別仕様の食器でケーキなどもいただけます。
ムードは完全に高級列車もしくは高級ホテルそのものであり、異国感漂う煌びやかかつ大人な空間でのティータイムは至福のひととき!
オリエント急行に関することであればスタッフに質問すると丁寧に答えてくれます。
細かく車内を見渡せば、照明や壁の模様、ガラス装飾やアンティークなど一つひとつのこだわりがたくさん見られます。
動いている電車に乗っているわけではないのにも関わらず、まるで優雅にヨーロッパを旅行しているような気分…。
とても面白くもあり不思議な体験ができます。
料金は1回45分で2,100円。
時間を忘れて“オリエント急行乗客気分”を味わっちゃいましょう!
ちなみに電話予約は不可で、必ず現地に行ってからのみ予約可能なシステムなので、午前中に予約だけしに行って、予約の時間までにあじさい電車(箱根登山鉄道)を楽しむというのも良いですね。
まとめ
以上、「箱根あじさい電車」と「箱根ラリック美術館〜オリエント急行」をご紹介しました。
実際に動く電車に乗る体験と、電車旅気分を味わえる美術館。
タイプの異なる観光地で、1日に2度おいしい鉄道旅を楽しんでみてはいかがですか?