〜幕末の歴史に想いを馳せて〜京都霊山護国神社を歩く

京都 #世界遺産 #神社巡り
2022.06.07

京都市、東山区にひっそりと佇む神社、京都霊山護国神社。
幕末から昭和時代にかけて、日本のために尽くした方々を祀っています。
一年を通して観光客で賑わう祇園エリアのすぐ近くにありながら、静かな空間で過去の歴史に想いを馳せることのできるスポット。

今回はそんな京都霊山護国神社の見どころをご紹介します。

京都霊山護国神社とは?

京都霊山護国神社は京都市東山区にある神社です。
京都市内にある神社は平安時代に建てられたものなど、古いおやしろが数多く残されていますが、こちらの神社は幕末から昭和にかけて、国のために亡くなった勤王の人々を弔うために明治時代に建てられました。
そういった意味では比較的新しい神社と言えますね。

境内には坂本龍馬と中岡慎太郎を始め、木戸孝允(桂小五郎)や高杉晋作など誰もが一度は名前を聞いたことがあるであろう、幕末に名を馳せた多くの志士の墓が建てられています。

京都霊山護国神社でチェックしたいポイント

今回は初めて京都霊山護国神社を訪れる方へ向けて、参拝の際に知っておきたい見どころをご紹介します。

まずは神社に参拝

「維新の道」の名前で知られる坂道をのぼった先にある護国神社。
高台にある境内は、夏に訪れると町中よりも少し涼しく感じられます。

手を清めたら、奥の拝殿でお参りしましょう。
護国神社に祀られている英霊(殉死者)は七万人以上に上ります。
現在の日本の平和があるのも当時の人々のお陰。志半ばで亡くなった方々に想いを馳せる機会も、時には大切ですね。

幕末の志士達が眠る霊山墓地へ

坂本龍馬・中岡慎太郎の墓を含めた霊山墓地への参拝は有料(大人300円)となります。
墓地エリアの入り口にゲートが設置されていますので、こちらにお金を入れて中に入りましょう。

階段をのぼった先に坂本龍馬と中岡慎太郎の墓があります。
二人は1867年の近江屋事件で同時に襲われ、命を落としました。
事件の現場となった近江屋は、護国神社の最寄り駅である地下鉄東西線河原町の付近にあったとされており、現存はしていませんが跡地に石碑が建てられています。

数多くいる歴史上の人物の中でも、トップレベルの人気を誇る坂本龍馬。二人の墓は並べて建てられていますが、今も絶えず献花が置かれています。

霊山墓地からは京都市内の景色を一望することができますよ。
日本のために戦った方々の英霊は、今も京都の町を静かに見守っています。

知識を深めるなら霊山歴史館もおすすめ

京都霊山護国神社の道を挟んだ向かいには、霊山歴史館があります。
霊山歴史館は幕末・明治維新の歴史を専門的に伝える日本初の博物館として、1970年に建てられました。
展示されている収蔵品の中には、実物の新選組の旗や徳川家最後の将軍・徳川慶喜直筆の書など、知的好奇心を刺激するものがたくさん。

定期的に特別展も開催されており、いつ訪れても楽しめる博物館となっています。
幕末の歴史についてもっと知りたい!という方や、幕末の歴史が好きな方はぜひ神社とセットで訪れてみてくださいね。

セットで訪れたい!幕末の歴史にゆかりのあるスポット

京都市の繁華街である祇園からほど近く、便利な立地にある護国神社。
ここからは護国神社とセットで訪れたい、幕末にゆかりのあるスポットをご紹介します。

大政奉還の舞台・二条城

京都市内にある世界遺産・二条城。
徳川家康によって建てられたこちらのお城は歴代の徳川将軍の居城として使われ、幕末には大政奉還の舞台となりました。

徳川幕府が政治の支配権を天皇に返上した大政奉還。
この出来事によって幕府による政治の歴史は幕を閉じますが、こちらの大政奉還が果たされるまでには、陰で坂本龍馬による尽力があったと伝えられています(諸説あります)。

坂本龍馬と中岡慎太郎の像を発見!円山公園

少し距離がありますが、護国神社から徒歩で訪れることのできる円山公園には、坂本龍馬と中岡慎太郎の大きな像が建てられています。

八坂神社や浄土宗の総本山・知恩院と隣接する、京都市最古の公園である円山公園。
園内には二人の像の他にも思わず写真を撮影したくなるような日本庭園や軽食をテイクアウトできるカフェなどもあり、のんびりお散歩するにはピッタリなスポットとなっています。

幕末の騒乱の舞台となった京都御所

アメリカによる開国後、政治的混乱に陥った江戸時代後期(幕末)の日本では、尊王攘夷を支持する長州藩と、幕府側につく薩摩藩や会津藩が京都で衝突するようになっていました。
1864年に発生した「禁門の変」は京都御所にある蛤御門を中心に発生した内乱で、この武力衝突がきっかけで京都市内の中心部一帯が燃える火事となってしまいました。

京都御所にある蛤御門には、現在も禁門の変によって被害を受けた銃弾の痕が残っています。
また蛤御門から入ってほど近い場所にある大きな椋の木は、護国神社に埋葬されている長州藩の来島又兵衛が自決した場所として伝えられています。

京都霊山護国神社へのアクセス方法は?

京都霊山護国神社の最寄り駅は、京阪電鉄の「祇園四条駅」、もしくは地下鉄東西線「河原町駅」となります。

駅を降りたら八坂神社方面(祇園方面)へ向かって真っすぐに歩いて行きます。
八坂神社へ到着したら境内を真っすぐ抜けて円山公園まで行き、遊歩道である「ねねの道」を歩いて南下しましょう。
ねねの道はやがて「維新の道」とぶつかりますので、そこからさらに山へ向かって歩いて行くと護国神社に到着します。

駅からの所要時間はのべ20分ほどとなります。
ねねの道などは歩道が整備されていてお散歩するには楽しいコースとなっていますが、足に自信がない場合はバスやタクシー、人力車(!)などをご利用ください。

祇園四条駅や京都駅からバスで行く場合は、「東山安井」が最も近い停留所となります。
こちらからは徒歩10分ほどの所要時間となります。

まとめ

今回は京都霊山護国神社の見どころをご紹介しました。
沢山の観光客で賑わうエリアにありながら、神社の人出は一日を通して落ち着いており、静かな環境で参拝ができるスポットとなっています。
幕末の歴史が好きな方や心を落ち着けて神社へ参拝したい方へぜひおすすめしたい護国神社。
皆さんも足を運んでみてくださいね。

京都霊山護国神社 基本情報

住所
京都市東山区清閑寺霊山町1

開門時間
8時~17時(墓所は9時~)

定休日
なし