京都市内をめぐる!織田信長にゆかりのあるスポット5選

京都 #国宝茶室 #本能寺 #織田信長
2022.06.08

歴史上の人物として圧倒的な知名度を誇る織田信長。
戦国の世において数々の戦を勝ち抜き、室町幕府を滅ぼした後は、天下統一を目前にして家臣(明智光秀)の謀反によって波乱万丈の生涯を閉じました。

京都市内には本能寺を始め、織田信長にまつわるスポットが数多く残されています。
今回はその中から5つをピックアップしてご紹介。ぜひ京都旅行のプランを立てる際の参考にしてみてくださいね。

京都市内を回る!織田信長にまつわるスポット

日本を代表する歴史上の人物、「織田信長」。
織田信長と言うと、皆さんは何を思い浮かべますか?
「桶狭間の戦い」や「本能寺の変」など、織田信長にまつわる出来事が思い浮かぶ方もいらっしゃるでしょうし、外国との交流や茶道の普及など、文化的な面を挙げる方もいらっしゃるかもしれません。

尾張(現在の愛知県)に生まれ、後に同国を統一した信長ですが、京都にも彼にまつわるスポットは数多く残されています。
中でも京都市内で巡ることのできるスポットについて、以下で早速チェックしてみましょう。

織田信長ゆかりのスポット5選

本能寺

京都市役所前駅からすぐの場所にある法華宗のお寺。
商店街で知られる新京極(寺町通)の中にあり、アクセスも便利なスポットです。

本能寺は、その名の通り織田信長が明智光秀の謀反によって討たれた「本能寺の変」の舞台として、あまりに有名な場所ですよね。
実は現存している本能寺は1582年の本能寺の変が起きた場所ではなく、織田信長の死後に豊臣秀吉によって移転された場所に建てられたものとなっています。

付近の寺町通りの賑わいとは打って変わって境内は厳かな雰囲気。
一日を通して参拝客の数は落ち着いている印象でしたので、いつ訪れても静かな環境で参拝ができると言えるでしょう。

本能寺の変の真相は謎に包まれている部分も多く、燃えたお寺の中から織田信長の遺骸は出て来なかったとされています。
そのため遺骨が実際に埋葬されている訳ではありませんが、境内には織田信長や彼と共に亡くなったとされる森蘭丸を始めとする家臣の墓も建てられています。

ちなみに本堂の裏には信長の供養塔が建てられており、信長の死後行方不明になっている彼の愛刀(薬研藤四郎)はこちらに埋められているのではないかとも言われています(諸説あります)。
薬研藤四郎は織田信長が所有する以前の持ち主であった武将・畠山政長が切腹する際にこの刀を用いようとしたところ、身体に刺さらなかったとのエピソードが残る刀剣。
よって『主君(持ち主)を決して傷つけない刀』としての逸話が生まれました。
守り刀として現在も織田信長の傍にあり続けていると思うと、ロマンがありますよね…!

本能寺跡

本能寺の変の舞台となった本能寺。お寺は前述した寺町通に移築されましたが、事件が起きた際の当時の場所は京都市を南北に伸びる烏丸通の反対側、中京区の町中にあります。
最寄り駅は烏丸駅(四条駅)と大宮駅。
当時を思わせるお堂や史跡は残されていませんが、代わりに石碑が建てられています。

本能寺の変を始め、度重なる火災に遭い何度も焼失している本能寺。
石碑によると本能寺の「能」の漢字の右側が「ヒヒ」と書いて火を連想させるため、別の漢字を用いて表現するのが習わしであると書かれています。

建勲神社

建勲神社は正式名称を「たけいさおじんじゃ」と読みますが、地元の方などからは「けんくんじんじゃ」と呼ばれて親しまれています。
織田信長の死後、彼を弔うために豊臣秀吉によって建てられました。

信長と息子の信忠を祭神として祀る神社ということで、建勲神社には信長にまつわる資料や石碑が数多く残されています。

境内に建てられた「敦盛」の石碑もその一つ。
「敦盛」は平安時代から伝わる舞の一つで、信長は戦の前に士気を高めるために好んで敦盛を舞ったと言われています。

「人間の寿命は五十年ほど、天界と比べれば夢のように儚く短いものである」
という一節は、波乱万丈な人生を歩んだ織田信長の生き様に通じるものがありますね。

建勲神社の最寄り駅は「鞍馬口駅」もしくは「北野白梅町駅」。
どちらの駅からも徒歩で行くには距離がありますので、バスなどを利用されることをおすすめします。
付近には北野天満宮や金閣寺などもありますよ!

旧二条城跡

現在京都市内の二条城駅には世界遺産に指定されている立派な二条城がありますが、そちらは徳川家康が建てたものとして知られています。

現存はしていませんが、実は1569年に当時の将軍・足利義昭の居城として、織田信長が「旧二条城」を建てています。
こちらは建てられた後室町幕府が滅亡したため、すぐに解体されてしまいましたが、現在旧二条城の場所を示す石碑が建てられています。

旧二条城跡へのアクセスは京都御所の西側、京都府庁からほど近い場所にあります。
最寄り駅は地下鉄烏丸線の「丸太町駅」。
織田信長が建てた幻の城として、気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね。

建仁寺

建仁寺は臨済宗の大本山。京都最古の禅寺として知られるお寺で、祇園のエリアに近いことなどから外国人観光客からも高い人気を誇ります。

実は建仁寺にも織田信長にまつわる見どころが。
一般公開されている方丈(住職の住まい)には立派な庭園がありますが、その中にはひっそりと石塔が建てられています。
この石塔は織田信長の弟である織田有楽斎(織田長益)が信長を供養するために建てた供養塔。
信長の弟でありながら、歴史上の人物としてはあまり知られていない織田有楽斎ですが、千利休の弟子として茶道を学び、天寿を全うしました。

戦国の世にありながら茶人としての人生を生きた有楽斎。
彼が建仁寺の境内に建てた茶室「如庵」は、現在日本で三つしかない国宝の茶室の一つに数えられます。

まとめ

今回は京都市内で回ることのできる、織田信長にゆかりのあるスポットを5つご紹介しました。
「とりあえず有名なスポットから回る!」というプランも定番で良いですが、歴史上の人物にゆかりのあるスポットを巡るなど、テーマのある旅も良いかもしれませんね。
ぜひ京都旅行のプランを練る際の参考にしていただければ嬉しいです!