平安京の歴史の舞台と言えばココ!京都御所に行ってみよう

京都 #幕末ファン #庭園 #皇族
2022.06.27

京都に都が置かれていた頃の皇居として利用されていた京都御所。
東京に都が移った現在は一般公開されており、誰でも中に入ることが可能です。

現在公園として開放されている京都御苑を含めると、京都御所は非常に広大な面積を持ちます。初めて行くとあまりの広さに迷ってしまうことも。

今回は京都御所や京都御苑の見どころをご紹介。
実際に京都御所を訪れる前に、ぜひチェックしてみてくださいね!

京都御所とは?

京都御所は京都市内、京都御苑の中にあるスポットです。
平安時代に都が平城京から平安京に移ってから、明治時代(1869年)に東京遷都が行われて都(皇居)が東京に移るまで、長い間天皇の住居として使用されてきました。
皇族の住まいとしての役割を果たした後の現在の京都御所は、宮内庁の管理の元で一般開放が行われています。

皇族の住まいを間近で見られる機会はなかなかないですよね。
現在の皇居と同じように、京都御所が実際に利用されていた頃は一般の人々は立ち入ることができませんでした。
そういった意味でも、京都御所は皇族の文化を知ることができる、貴重なスポットとなっています。

京都御所内を歩いてみよう

京都御所の拝観料はなんと無料。
御所の見学の入り口は北西部にある「清所門」になります。
清所門では手荷物検査を行い、いざ御所の中へと入って行きます。

荷物が多い方は入り口付近の休憩所に無料のロッカーも用意されていますので、ぜひご利用ください。

見学ルートの冒頭に現れる「諸大夫の間」は、御所へ参内した人の控えの間として使われていた部屋です。
部屋は「虎の間」「鶴の間」「桜の間」の三つに分かれており、室内にはそれぞれの襖絵が描かれています。

部屋が分かれている理由は、参内者の身分によって利用する部屋を分けていたからなんですね。
利用される部屋は身分の低い順から「虎」「鶴」「桜」の順で使用されていました。

こちらは京都御所で最も大きな建物である「紫宸殿」。
1868年に明治天皇によって発布された「五箇条のご誓文」はここが舞台となっています。

「五箇条のご誓文」について、「何となく日本史の授業で勉強した気がする!」と記憶に残っている方もいるのでは?
「五箇条のご誓文」は、幕末の大政奉還で日本の政治権が徳川幕府から天皇へと移ったことを受けて、新たに示された明治政府の基本政策のこと。
現在の政治方式とはまた異なり、天皇を中心とした政治の在り方を示したもので、昭和初期まで適用されていました。

「春興殿」は大正時代に建てられた建物。
皇室に古くから伝わる「三種の神器(剣と勾玉と鏡)」のうち、普段は伊勢神宮に祀られている鏡を京都御所で一時的に保管するために建てられました。

鏡のためにこれだけ立派な建物を作るなんてすごいですよね。
皇室や日本にとって、三種の神器がいかに重要な宝物であるかが分かります。

「御学問所」は名前の通り学芸に関する行事で使用された建物です。
幕府制度が廃止され、政治権が天皇や国内の主要な藩に移ることを示す「王政復古の大号令」が1867年に出された場所でもあります。

御学問所の見どころは、建物の前に広がる美しい庭園。
当時の皇族の人々は、この庭園を眺めながら和歌などを詠んでいたのかもしれませんね。

京都御苑の見どころ

京都御所とセットで京都御苑もぜひ巡っておきたいところ。
京都御苑の広さは周囲4キロにも及び非常に広大ですが、内部には歴史を感じさせるスポットが数多く存在します。

以下では御苑内の見どころを4つピックアップしてご紹介します!

幕末ファンにチェックして欲しい「蛤御門」

京都御所の入口である「清所門」からほど近い場所にある「蛤御門」は、正式名称を「新在家御門」と言います。
蛤御門周辺のエリアは幕末・1864年に起きた「蛤御門の変(禁門の変)」で最も戦闘が激しかった場所であり、門には当時の弾痕が今も数多く残されています。
門の近くまで行って見てみると、木製の門に銃弾の跡が付いていることが分かりますよ。

歴史小説などで必ずと言って良いほど登場する「蛤御門の変」。
幕末の大きな出来事の舞台として、幕末や歴史ファンの方に特に訪れていただきたいスポットです。

音楽の神様を祀る「白雲神社」

京都御苑の南にある「白雲神社」は、公家(貴族)である西園寺家の屋敷が置かれていた場所です。
古くから琵琶の名家として知られていた西園寺家。その名声にちなみ、白雲神社には音楽の神様が祀られています。

芸能の神様を祀る神社は数あれど、音楽に絞った神社は珍しいですね。
音楽を嗜む方は参拝すると良いご利益が得られるかもしれませんよ。

美しい庭園とユニークな鳥居!「厳島神社」

京都御苑南部、堺町御門などから少し西へ行った場所にある神社。
こぢんまりとした場所で平日などは人気が少ないですが、美しい池のほとりの景色を楽しめます。

厳島神社は実は平清盛によって建てられた神社として有名。
家内安全にご利益があると伝えられており、一風変わった唐破風のような形の鳥居が見どころです。
「木島神社(蚕ノ社)」の鳥居や北野天満宮内にある神社「伴氏社」の鳥居と並んで、京都三珍鳥居としても数えられています。

京都御所へのアクセス方法は?

京都御所の最寄り駅は地下鉄烏丸線の「今出川駅」となります。
御所までは少し歩きますが、京都御苑内をのんびり歩いて御所まで行きたい場合は今出川駅の手前にある「丸太町駅」から行くのもおすすめです。

まとめ

今回は京都市上京区にあるスポット、京都御所の見どころをご紹介しました。
平安時代から幕末に至るまで、数多くの歴史の舞台となってきた京都御所。
伝統的な建築物や皇室の文化を間近で、しかも無料で楽しむことのできる非常に貴重なスポットとなっています!
御所をぐるりと取り囲む京都御苑も四季の移ろいを感じることができておすすめ。

京都御所と京都御苑、ともに屋外を巡るスポットとなっていますので、天気の良い日にぜひ訪れてみてくださいね。

京都御所 基本情報

住所
京都府京都市上京区京都御苑3

開門時間
09:00~16:30(季節によって異なります)

定休日
月曜日、年末年始

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報はホームページをご参照ください。