高松の駅チカ「史跡高松城跡(高松市立玉藻公園)」で優雅なひとときを!

香川 #庭園 #穴場スポット #高松城
2022.09.20

高松といえば「うどん」、「骨付鳥」、「直島アートめぐり」などが有名なイメージで強いです。しかし、主要駅であるJR「高松駅」から、すぐに訪れることのできる自然豊かな穴場があることをご存知でしょうか?そこで本記事では、高松のオアシスともいえる「史跡高松城跡(高松市立玉藻公園)」をご紹介していきます。

史跡高松城跡 (高松市立玉藻公園)にやって来ました!

別名「玉藻(たまも)城」とも呼ばれる高松城は、昭和30年3月2日に国の史跡に指定され、面積は79.587㎡になります。最盛期の城域は66万㎡ありましたが、今では縮小されて8分の1の規模となりました。

築城主は初代高松藩主の生駒親正で、丸亀城も築城しております。生駒氏は、当時「香東郡野原庄」と呼ばれていた港町を「高松」と改め、着手していきました。また、生駒騒動後には松平頼重が入城し、大改修などが行われていきます。

廃城後は高松市が譲り受ける形で一般開放され、今では市民や観光客の憩いの場として提供され続けています。重要文化財でもある艮櫓や月見櫓などが残るこの地は、日本100名城にも選定され、歴史深い観光地です。

史跡高松城跡 詳細情報

詳細情報

料金
一般:大人(16歳以上)200円、小人(6歳以上16歳未満)100円、6歳未満は無料
団体20名以上:大人(16歳以上)140円、小人(6歳以上16歳未満)70円
※1月1日~1月3日は年始、3月下旬~4月上旬(17:30-20:00)は桜見物夜間、5月5日は一般開放記念で無料
※栗林公園・香川県立ミュージアム・高松市美術館との入園割引制度あり

休園日
12月29日~12月31日

開園時間
西門
4月~5月:5:30-18:30
6月~8月:5:30-19:00
9月:5:30-18:30
10月:6:00-17:30
11月:6:30-17:00
12月~1月:7:00-17:00
2月:7:00-17:30
3月:6:30-18:00
東門
4月~9月:7:00-18:00
10月~3月:8:30-17:00

住所
〒760-0030 香川県高松市玉藻町2-1

電話
087-851-1521

観光ボランティアガイド
施設内を極めたい方には、オススメです。
TEL:087-839-2416 ※高松市観光ボランティアガイド協会事務局に繋がります
実施日:毎週土・日曜日
受付時間:10時~15時(12時~13時を除く)
所要時間:1時間程度

アクセス
・電車&バス
ことでん「高松築港駅」から徒歩2分
JR「高松駅」から徒歩5分
・車
南阪奈道路「葛城IC」より国道169号を経由

駐車場

公式ホームページ
http://www.takamatsujyo.com/

※情報は2022年5月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

いざ史跡高松城跡 (高松市立玉藻公園)を巡ります!

旭橋・旭門・【重要文化財の艮櫓(旧太鼓櫓跡)】

東入口から見えるこの景色は、青々とした緑と旭橋が綺麗に映えており、淑やかささえ感じてしまいます。この時点でついつい長居をしてしまい、たくさんの写真を撮りました。訪れた日は平日の10時前で、近くに用意されている専用駐車場も空いておりました。では、いざ旭門へ近づいてみましょう!

旭橋を渡る途中で見える艮櫓は、「うしとらやぐら」と読みます。こちらは、昭和25年8月29日に国の重要文化財として指定されました。元は東の丸の北東隅にありましたが、移築されています。造りは「3重3階・入母屋造・本瓦茸き」で、後に登場の月見櫓と同じ時期に造られました。

園内からの眺めは、このような感じになります。

桜の馬場・桜御門跡・陳列館

桜のシーズンになると、「桜の馬場」辺りは、たくさんの人々で賑わいます。広々とした自然に心を委ねてみましょう。夜間開放にも積極的な園内ですので、時間を合わせて行くのもいいですね。

また、近くにある「桜御門跡」は、昭和20年の高松空襲で焼失した櫓門があった場所です。金具の錆など、当時の面影が残る貴重な場所です。

そして、もう1つ外せない施設に陳列館が挙げられます。陳列館は、陳列館園内の歴史や資料、模型などの展示品が共有できる場所として欠かせない存在です。

披雲閣庭園・重要文化財の披雲閣

披雲閣庭園は、平成25年10月17日に名勝として指定されました。大正6年頃に造られたとされる枯山水の庭が広がる地には、手入れされた松がとても印象的でつい立ち止まってしまいます。目にも優しい空間です。

披雲閣も忘れてはいけません。披雲閣は延床面積が1,887㎡、平成24年7月9日には国の重要文化財として指定されており、今では貸会場として利用されています。

松平時代には、この地に今よりも2倍の大きさの建物を存在させ、藩主のための住居及び藩の政庁として利用されていました。その後は老朽化で取り壊されることとなり、現在の仕様となりました。

重要文化財の月見櫓・水手御門・渡櫓

こちらの月見櫓・水手御門・渡櫓は、昭和25年8月29日に国の重要文化財として指定されました。主に月見櫓は、北の丸最北に位置し、当時出入りする船を監視する役目をしていました。造りは「3重3階・入母屋造・本瓦茸き」です。また、ここから見る夜景は最高ですよ。

水門・鞘橋・天守閣跡

水門は、城特有の海と堀が繋がった形状から海水が引き込まれているため、タイやチヌなどの魚と出会うこともできるそうです。ここならではのエサやり体験ができますよ。そして、少し歩いて行くと見えるのは鞘橋です。本丸と二の丸を繋ぐ唯一の橋で、敵に攻め込まれない様な工夫がされています。

さらに進むと、東入り口からの最終地点である天守閣跡が見えてきました。生駒氏の時代の天守は3重だったそうですが、松平氏の大改修後は、四国最大の規模である3重5階(3重4階・地下1階)となりました。

明治17年に老朽化が理由で取り壊されましたが、平成17年から天守台の修復工事並びに発掘調査が開始され、平成25年に完了しました。 ここまで来ると、天守閣も見てみたいものですね。

まとめ

歴代城主が愛した海城「史跡高松城跡(高松市立玉藻公園)」はいかがでしたでしょうか?5件もの重要文化財が残る園内では、旅疲れした時や異空間に行きたいような気分の時には、ぜひともおすすめの場所です。

優雅な雰囲気を味わうことで、頭が落ち着きリラックスされていく。そんな凛とした空気が漂うオアシスのような場所で、弱った気持ちや身体に安らぎを与えてあげてくださいね。