日本最大級の博物館!東京国立博物館で歴史のロマンを感じよう

東京 #博物館 #歴史
2022.03.27

日本最古の博物館「東京国立博物館」、あなたは訪れたことがありますか?

「博物館って何だかお堅いイメージ・・・」と思いがちですが、そんなことありません。
東京国立博物館の館内には、非常に多くの文化財が展示されており、自分の興味に従って自由に鑑賞して回れば、きっと楽しい時間を過ごせるでしょう。

本記事では、そんな東京国立博物館の見どころやおすすめの鑑賞ポイントをご紹介します!

東京国立博物館ってどんな場所?

出典元:photoAC

東京国立博物館は、東京都台東区の上野公園内にある博物館です。
1827年(明治5年)に建てられた日本最古の博物館でもあります。

およそ730点の国宝・文化財を収蔵し、収蔵品の総数はなんと約12万点にも及びます。
展示されている資料は日本国内で制作されたもののみならず、海外からやって来た美術品も収蔵されています。

館内施設とおすすめの回り方

館内の展示施設は大きく分けて6つあります。
本段落では、それぞれの施設の見どころをチェックしてまいります。

トーハクのシンボル!「本館」

本館(日本ギャラリー)は、東京国立博物館のシンボルとも言える建物です。常設展の他、特別展として不定期で館外から借りた美術品の展示も行われています。

館内は吹き抜けの構造となっており、正面玄関から入ると大階段がお出迎えしてくれます。

見学する際は、まず2階の展示室から回ってみましょう。日本の美術史を先史時代(縄文時代)から追うことができるのでおすすめです!

本館は非常に広いため、1つずつ鑑賞して行くと2時間ほど掛かってしまうでしょう。

展示室は時代ごとに分けられているほか、室内は美術品のカテゴリー(絵画や陶磁、書物など)別に分類されています。
滞在時間が限られている方は、興味がある時代や美術品のジャンルに絞って見学しても良いですね。

アジアの美術品を鑑賞するなら「東洋館」

東洋館は、東京国立博物館に入館して右手にある建物です。中国・朝鮮の美術品を中心に、東南アジアやエジプトなどの資料も展示しています。
本館の見学で満足してしまいがちですが、東洋館も見逃せないスポットです。

アジアには日本と同じく仏教の国が多いため、東洋館で展示されている資料も仏像や経典など仏教に関係のあるものが多いです。

一方、日本で制作された仏教美術と比較すると、そこはかとなくエキゾチックな雰囲気が感じられるものもあります。
本館に展示されている日本の資料と東洋館で展示されている海外の資料、両者を見比べてみるのも楽しいですよ。

特別展が開催される新館「平成館」

平成館は、1999年に開館した東京国立博物館の中でも新しい施設です。
かつて東京国立博物館(旧帝室博物館)の館長を務めていた文豪「森鴎外」の居室の跡地に建てられています。

館内では特別展が開催されており、こちらに足を運ぶ方が多いです。

写真を撮影した当時は「三国志」展が開催されており、たくさんの三国志ファンの方が来館されていました。

平成館の特別展は常設展とは別にチケットを購入する必要がありますが、1階の考古展示室は一般チケットで入場できます。
土偶や埴輪、土器など考古学的資料が多数展示されていますので、「先史時代に興味がある!」という方は訪れてみてはいかがでしょうか?

建物自体が文化財!「表慶館」

表慶館は、東京国立博物館の入口から入って左手にあるゴージャスな雰囲気の建物です。大正天皇の成婚を祝って1909年に建てられた建物で、宮廷建築家の「片山東熊」によって設計されました。
片山氏は、日本赤十字病院や京都国立博物館、迎賓館などの設計も手掛けたことで有名です。

実際に表慶館の前に立ってみると、大きさと豪華さに圧倒されます。

館内では不定期で展示が行われていますが、建物自体が現在重要文化財に指定されているというレアな建物でもあります。

訪れた際は、表慶館をバックに記念写真を撮ってみてはいかがでしょうか?

東京で見られる法隆寺の至宝「法隆寺宝物館」

表慶館から更に西へ進んで行くと、「法隆寺宝物館」があります。
法隆寺宝物館では、1878年に奈良県にある世界遺産・法隆寺から東京国立博物館に譲られたおよそ300点の文化財の収蔵・展示を行っています。

法隆寺から宝物を譲り受けることとなった経緯は明らかになってはいません。
しかし、1878年(明治11年)は日本国内において廃仏毀釈(仏教を廃し、神道に統一することが推し進められていた時代です。法隆寺も経済的に困窮し、文化財を守るためにお金と引き換えに泣く泣く手放したという説があります。

法隆寺宝物館で展示されている作品の中には、聖徳太子と関わりのある品や飛鳥時代に制作された文化財など様々です。
東京でありながら、法隆寺の至宝を鑑賞できる貴重なスポットとなっています。

黒田清輝の洋画を嗜む「黒田記念館」

出典元:photoAC

黒田記念館は、東京国立博物館の西端に静かに佇んでいます。明治時代に活躍した洋画家・黒田清輝の作品を展示する施設で、無料で入館できます。

黒田清輝の代表作と言えば「湖畔」や「読書」などが挙げられます。
名前をご存知ない方でも、きっと「見たことある!」という作品に出会えるでしょう。

黒田清輝の描く作品は、日本人の女性をモデルにしたものでも洋画の技術をもって描かれています。そのため、日本画とは異なる趣があり、非常に色鮮やかで美しいです。

落ち着いた雰囲気の中で鑑賞できる黒田記念館、ぜひ足を運んでみてください。

東京国立博物館 詳細情報

詳細情報

料金
一般1,000円、大学生500円
※特別展は別途料金が必要
※障がい者と介護者各1名は無料
※満18歳未満、満70歳以上は総合文化展が無料
※国際博物館の日、敬老の日、文化の日は総合文化展が無料

休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
※不定期で休館になることがある

開館時間
9:30-17:00 ※最終入館は16:30

住所
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9

電話
050-5541-8600

アクセス

  • 電車
    JR上野駅公園口もしくは鶯谷駅南口を下車、徒歩10分
    東京メトロ 銀座線・日々谷線上野駅、千代田線根津駅を下車、徒歩15分
    京成電鉄 京成上野駅を下車、徒歩15分
  • バス
    台東区循環バス「東西めぐりん」で「上野駅入谷口」のバス停から「上野公園経由・三崎坂往復ルート」のバスに乗車。東京国立博物館前で下車 ※所要時間4分

  • 首都高速道路 上野線 上野出入り口から5分

駐車場
無 ※駅周辺のパーキングエリアをご利用ください。

公式ホームページ
https://www.tnm.jp/

※情報は2022年1月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

まとめ

出典元:photoAC

本記事では、東京国立博物館の概要と館内各施設の見どころをご紹介しました。
東京国立博物館は、日本を代表する博物館として海外観光客からの人気も高いです。

「博物館なんて校外学習以来行ってない!」という方も、お宝を探す気持ちで回ってみれば教科書で見たことがある作品に出会えるかもしれません!

皆さんも東京国立博物館で、新しい興味の扉を開いてみてはいかがでしょうか?