東尋坊の名前の由来

断崖絶壁からの絶景が素晴らしいことで有名な東尋坊は、国指定の天然記念物とされています。

しかし、名前の由来はなんと平泉寺(現在の勝山市)の怪力の持ち主で悪行を重ねてきた東尋坊という僧侶の名前からきています。

平安末期に東尋坊と真柄覚念(まがらかくねん)という僧侶が美しい姫を巡って争い、覚念は東尋坊に酒をふるまい泥酔させ、隙を見て岩場から突き落としました。
その後、49日は東尋坊の無念により、海が大荒れしたことから東尋坊と名付けられたそうです。
毎年4月5日は、東尋坊の怨霊が大波と化して岸壁に激しく打ちつけるのだとか。

何度も行ったことのある東尋坊がお坊さんの名前だったことと、奥深い名前の由来に驚いてしまいました。次から足を運ぶ時は、そっと海に向かって手を合わせてみます。

東尋坊のみどころ

大迫力の断崖絶壁

何といっても、まずは迫力満点の断崖絶壁をじっくりと楽しみましょう。

東尋坊には、「輝石安山岩(きせきあんざんがん)の柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と言われるごつごつした芸術的な岩があります。
この岩は地質的にも珍しく、世界でもスカンジナビア半島の「ノルウェーの西海岸」、韓国の「金剛山」、そして東尋坊の3か所しかないとされています。

水面から崖の上までの高さは約25メートルもあり、崖の上に立って見る絶景に思わず圧倒され海に吸い込まれてしまいそうです。
崖っぷちまで進んで行くチャレンジャーな方たちもたくさんいますが、それを見ているだけでもドキドキしてしまいます。

高所恐怖症の方は足がすくむかもしれないですが、岩場から海面近くまでは安全な遊歩道も設置されていますので、ご安心ください。
ゆっくりと散歩をしながら景色を楽しめますし、途中大きな岩がいくつもあるので、潮の香りを感じて海を眺めるのも良いでしょう。

また、東尋坊は夕日が美しい場所としても有名です。断崖絶壁から眺める日本海の深紅の夕日は、まさしく感動ものと言えます。
天気が良く時間が合うようなら、ぜひ夕日の時間帯まで滞在することをオススメします。

東尋坊観光遊覧船に乗ってみよう

遊歩道を歩き海面近くまで行くと、遊覧船乗り場があります。

アナウンスで随時、係のおじさんが出発時間を案内していますが、録音したものではなく、ずっとマイクで案内し続けています。
ちょっとレトロなスピーカーから流れる演歌とアナウンスがなんだかノスタルジックな気分を感じさせてくれます。

また、乗客が集まらず少人数の場合においても、出航してくれるのがありがたいです。
遊覧船は、東尋坊の周りと近くの雄島を1周約30分で回ります。

海側から見る見芸術的な岩肌の美しさも、ぜひ感じてみてはいかがでしょうか？
岩場の近くまで船が行ってくれるので迫力満点です！

東尋坊観光遊覧船詳細情報

東尋坊食べ歩きグルメ

新鮮な海の幸を味わおう

東尋坊に来たからには、日本海の海の幸を味わっていきましょう。

駐車場から岩場までの間には、ずらりと土産物店と飲食店が並んでおり、炭火で焼かれる魚介類の香ばしい匂いが常にしています。
そのため、ついつい匂いの方へフラフラとつられて寄っていってしまいます。

店前でホタテやエビ、イカなど、食べ歩きができる串焼きを焼いている店も多く、気軽に日本海の海の幸を味わえるのも嬉しいです。

そして、串焼きの中で特にオススメしたいのは鯖！豪快にまるごと1尾串に刺した大きな鯖は、ぜひ味わっていただきたい1品です。
お酒が好きな方は、ビールや日本酒が止まらなくなること間違いありません。

お酒に合う珍味や海藻類もたくさんあるので、そちらも見逃せませんよ。
福井の珍味と言えば、やはり鯖の「へしこ」ですね。
糠漬けの鯖であるへしこの奥深い塩辛さと、福井の辛口でしっかりとした日本酒との相性が抜群です。

もちろん新鮮なお寿司や海鮮丼などもあり、海鮮丼はメニューが豊富にあります！

何を食べるか迷うのも、また旅の楽しみの1つですね。

ソフトクリームの宝庫

東尋坊には、どういったわけか年々ソフトクリームの店が増えてきています。
しかも、ソフトクリームの種類が豊富すぎるほどです。
牛乳の味がそのまま感じられるフレッシュなこだわりのバニラソフトはもちろん、変わり種のソフトクリームにやっぱり目がいってしまいます。

イカスミソフトや笹ソフト、よもぎソフトなど、ぜひ旅の記念に試してみてはいかがでしょうか？

東尋坊周辺の観光スポット

雄島

東尋坊の周辺には、様々な観光スポットがあります。
東尋坊から車で5分ほどの「雄島(おしま)」は、越前海岸の中で1番大きな島です。

約224メートルある朱色の橋を、左に東尋坊を眺めながら渡ると島に到着します！
目で見るより意外と橋は長く、散歩にちょうどいいです。波の音が心地よくのんびりと時が過ぎていくように感じます。

島には神社があり、階段を上っていくと原生林が密集しています。この島は色々な伝説があり神秘的で、パワースポットとしても知られています。

近くには海の幸を味わえるレストランもあるので、東尋坊が混雑していたらこちらのほうでゆっくりとランチなどをするのも良いですね。

雄島詳細情報

ふれ合い体験型！越前松島水族館

東尋坊から車で5～6分の所に「越前松島水族館」があります。

都会にあるような規模が大きな水族館ではありませんが、とにかく海の生き物とふれ合える楽しい族館です。
水族館の目の前が海ということもあり、自然の中で海の生き物たちが生き生きと過ごしているように感じられます。潮風も気持ちよくゆったりとした時間を楽しめます。

アザラシに餌をあげたりウミガメにも触れたりと、普段中々触れる機会がなかったこともあり、歳を忘れて思わず大はしゃぎしました。

一番印象深かったのは、部屋の床がガラス張りの水槽の天井になっている所です。
下を覗くとたくさんの魚たちが泳いでいてとても斬新！楽しくてその場からなかなか離れられませんでした。

また、毎日ペンギンのお散歩タイムというのがあり、綺麗に列を作ってかわいいペンギン達が歩いてきます。かわいくご挨拶もしてくれて癒され度満点です。

越前松島水族館詳細情報

日本海を一望！日帰り温泉「三国温泉ゆあぽーと」

最後は日帰り温泉「三国温泉ゆあぽーと」のご紹介です。
こちらは、東尋坊から車で12分程の三国サンセットビーチの南側に位置しています。

大浴場の一面がガラス張りになっていて、温泉に浸かりながら海を眺められます。。
特に夕日が沈むサンセットビーチの贅沢な眺めは最高です。東尋坊を散策した後の体に、温泉が染みわたりますよ。

温泉は無色透明な「硫酸塩泉、塩化物泉」で冷え性に効果があるとされています。
お湯はしっかりと熱めの温度なので、景色を眺めすぎてのぼせないようにしてくださいね。

また、三国温泉ゆあぽーとにはお食事処もあり、夕日を眺めながらのビールは最高ですよ。福井名物のおろし蕎麦やソースカツ丼など、本格的な食事もできます。
お座敷席もあるので、のんびりとくつろげるのも嬉しいですね。

三国温泉ゆあぽーと詳細情報

東尋坊へのアクセス方法は？

東尋坊へのアクセス方法は以下の通りです。

• 電車
  えちぜん鉄道三国駅からは京福バス東尋坊行きで約10分、終点で下車
  JR芦原温泉駅からは、東尋坊行きのバスが出ていますのでこちらを使うと便利です。※乗車時間は約30分
• 車
  車で行く場合は、北陸自動車道金津ICから約25分です。

まとめ

本記事では東尋坊を始め、周辺の観光スポットをご紹介しました。

東尋坊の岩場はごつごつしているので、なるべく歩きやすい靴で行くのがおすすめです。その方が思いっきり崖っぷちまで行けますよ。

迫力満点の「東尋坊」で大自然を体いっぱいに感じてみませんか？周辺の観光スポットも立ち寄って、自然とグルメを満喫してくださいね。