奥州平泉は岩手県平泉町にあり、かつては奥州藤原氏が栄え、現在は平泉にある中尊寺金色堂が有名な観光地となっています。
中尊寺と毛越寺は世界遺産にも登録され、そのため国内外から多くの観光客が訪れています。
本記事では、そんな奥州平泉の魅力を中尊寺金色堂メインに紹介していきます。
目次
毛越寺
毛越寺について

毛越寺は慈覚大師円仁によって開かれました。
藤原氏二代基衡から三代秀衡の時代に最盛期を迎え、一時期は中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さであったと言われています。
ところが、奥州藤原氏滅亡後、度重なる災禍に遭い全ての建物が焼失しました。
しかし、平安時代に再建された建物や庭園の一部は完全な状態で保存されているため、国の重要文化財に指定されています。
世界遺産にも登録された極楽浄土をイメージさせる庭園です。
毛越寺の見どころ

毛越寺の見どころは、毛越寺庭園と言われる大きな池です。
毛越寺庭園は、宇治の平等院鳳凰堂の池を大きくして再現したと伝えられています。
秋には庭園内の木々が紅葉を見せ、美しい日本庭園の姿を楽しむことができます。
毛越寺庭園と周りに施された日本庭園の装飾は、毛越寺一番の見どころと言えるでしょう。
平泉の風景の中に溶け込む庭の様子は一見の価値があります。
拝観時間
8:30-17:00 ※11月5日~3月5日は8:30-16:30
休館日
年中無休
入館料
大人700円(団体30人以上630円、団体100人以上560円)、高校生400円(団体30人以上360円、団体100人以上320円)、小学生・中学生200円(団体30人以上180円、団体100人以上160円)
住所
〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉字大沢58
電話
0191-46-2331
アクセス
・電車&バス
平泉駅から平泉町巡回バス「るんるん」に乗車、「毛越寺」バス停で下車、そこから徒歩すぐ、あるいは平泉駅から徒歩15分
・車
東北道平泉前沢ICから国道4号線を経由して約3km
駐車場
有
公式ホームページ
https://www.motsuji.or.jp/index.html
※情報は2021年12月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
中尊寺
中尊寺について

中尊寺金色堂は坂の上にあり、金色堂までの参道は月見坂参道と呼ばれています。
月見坂参道ですが結構急です。
ここまで急な坂道を登ったのは、初めてといっても過言ではありません。
ただ、月見坂参道の途中には、平泉を一望できる展望スポットの東物見坂や中尊寺の本堂、弁慶堂などがあります。
弁慶堂は、源義経の忠実な家来であった武蔵坊弁慶に由来し、弁慶の木像が安置されています。
そして、中尊寺の現在の本堂は明治42年に再建されたもので、本尊の釈迦如来坐像は丈六仏という一丈六尺の大きな仏様です。
本堂には、多くの人が参拝に訪れていました。
それ以外にも、薬師堂や阿弥陀堂といった多くのお堂があり、それぞれをゆっくり見て回ると1つ1つの違いに気が付くことができますよ。
中尊寺金色堂

本堂がちょうど月見坂参道と金色堂の中間地点にあり、本堂を過ぎれば月見坂参道の坂も入り口よりは緩やかになります。
そして、しばらく進むと金色堂と讚衡蔵への拝観料発行所があります。
拝観料を支払い、内部へと進みます。
ここから先は金色堂も含めて撮影禁止ですので、自分の目に焼き付けてきました。
まず讚衡蔵には、中尊寺に関する仏像や装飾品が解説文とともに展示されております。
奥州藤原氏が「どのように発展したのか?」、「発展の際にどのようにして仏教が関わっていったのか?」、「なぜ金色堂を作ったのか?」などを知ることができます。
讚衡蔵を抜けると、いよいよ金色堂へと入っていきます。
金色堂は新覆堂というお堂で覆われており、雨風によって侵食しないように守られています。
金色堂は思っていたよりも黄金色に輝き、いつまでも見ていられるような不思議な魅力が伝わりました。
また、お堂だけではなく装飾や仏像までも全て黄金で作られております。
何百年もの間変化しない姿に、感慨深いものを感じました。
中尊寺の楽しみ方

中尊寺の目玉といえばやはり金色堂ですが、中尊寺にはその他にも見どころはたくさんあります。
しかし、初めて中尊寺を訪れると、金色堂や本堂以外のお堂や歴史的背景などは知ることができません。
そんな時におすすめしたいのがボランティアガイドです。
中尊寺だけではなく、毛越寺もガイドしてくれます。
各ガイドさんは、平泉の歴史や伝統を知り尽くしています。
そのため、ガイドさんと共に中尊寺や毛越寺を巡れば、普通に巡るよりも数倍平泉のことを知ることができます。
ボランティアガイドの詳細は、下記ページをご参照ください。
https://iwatetabi.jp/guide/21.php
拝観時間
8:30-17:00(3月1日~11月3日)、 8:30-16:30(11月4日~2月末日)
休館日
年中無休
入館料
大人800円、高校生500円、中学生300円、小学生200円
住所
〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
電話
0191-46-2211
アクセス
・電車&バス
平泉駅からお越しの場合は平泉町巡回バス「るんるん」に乗車、「中尊寺」バス停で下車、そこから徒歩約10分
一関駅からお越しの場合は10番乗り場で岩手県交通バスに乗車、「中尊寺」バス停で下車、徒歩約10分
・車
東北道平泉前沢ICから国道4号線を経由して約4km
駐車場
有 ※第一駐車場、第二駐車場、坂の上駐車場と3箇所、本堂に1番近いのは坂の上駐車場だが、こちらに駐車できるのは普通車のみ
公式ホームページ
http://www.chusonji.or.jp/
※情報は2021年12月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
平泉文化遺産センター
平泉文化遺産センターとは
平泉に来たら、最初に訪れておきたい場所がこの平泉文化遺産センターです。
センター内には、奥州藤原氏初代当主清衡以前の歴史が紹介されています。
また、平泉周辺の発掘調査で出土した重要な考古資料も多数展示されています。
英語や中国語、韓国語の音声案内も付いており、外国人観光の方でも気軽に平泉を知ることができます。
平泉文化遺産センターの魅力

館内には多くのパネル展示があり、平泉の歴史的な価値や歴史をわかりやすく紹介しています。
また、館内で上映されているビデオで奥州藤原氏と平泉の歴史を知ることができます。
平泉観光の最初に立ち寄り、平泉のことをしっかりと勉強してから各所を廻るのがおすすめです。
入口横には、平安の衣装を着て写真撮影できる小さなスペースもありますので、平泉観光の記念写真として撮るといいでしょう。
開館時間
9:00-17:00
休館日
年末年始 ※12月29日~1月3日
入館料
無料
住所
〒029-4102 岩手県平泉町平泉字花立44
電話
0191-46-4012
アクセス
・電車&バス
平泉駅から平泉町巡回バス「るんるん」に乗車、「平泉文化遺産センター」バス停で下車、そこから徒歩すぐ。あるいは平泉駅から徒歩約20分
一関駅からお越しの場合は10番乗り場で岩手県交通バスに乗車、「中尊寺」バス停で下車、徒歩約10分
・車
東北道平泉前沢ICから国道4号線を経由して約4km
駐車場
有 ※無料駐車場40台
※情報は2021年12月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
まとめ
本記事では、奥州平泉の二大観光地、中尊寺と毛越寺をご紹介してきました。
どちらも仏教の寺院であり、静寂と神秘的な雰囲気が漂っていました。
また、長い歴史を持ち、その雰囲気は普段感じられない特別なものを感じさせてくれます。
まるで心が洗われるような気がしましたね。
あなたも日常とは少し違った体験をしたいのであれば、次の旅行先に平泉を選んでみてはいかがでしょうか?