日本三大鍾乳洞の1つ、岩手県の龍泉洞に行ってきました!

岩手 #天然記念物 #恋人の聖地 #鍾乳洞
2022.03.18

龍泉洞は、岩手県岩泉町にある天然の鍾乳洞です。
山口県の秋芳洞、高知県の龍河洞と並び、日本三大鍾乳洞と言われています。
鍾乳洞は一年を通して気温が変化しないため、夏は涼しく、冬は暖かいという特徴があります。
そして、中に住むコウモリと共に鍾乳洞全体が国の天然記念物に指定されています。
洞内総延長距離は知られている限り4,088mもあり、700mのみが観光客向けに公開されています。
鍾乳洞内には人工物のようにも見える様々な鍾乳石があり、最深部にある地底湖は透明度が高く、美しい青色を見せてくれます。
本記事では、そんな龍泉洞の魅力をみなさんにお伝えします。

龍泉洞

龍泉洞入り口まで

龍泉洞の入り口には、目印として上記画像のように黄金の龍のオブジェがあります。

余談ですが、龍泉洞は恋人の聖地と言われています。

理由としましては、洞窟内にハートの形をしたスポットが2カ所ほどあるからだそうです。

ハート形の石があると、恋人の聖地というのは全国的に使われている傾向にあります。

ハートの形をしたスポットといえば、他にも沖縄県の「古宇利島 ティーヌ浜」や秋田県の「きみまち阪県立自然公園」など、全国に多数存在します。

龍泉洞内部へ

受付で入場券を購入し、いよいよ龍泉洞の中へと入っていきます。

中に入ると、早速暗いのなんの・・。

鍾乳洞なので暗いのは分かっていましたが、今まで行ってきた洞窟や鍾乳洞とは比べ物にならないくらい暗かったです。

水の音が大きく聞こえてくる中、奥に進んでいくと天然の岩肌と湧き出る地下水が流れて作られた水の流れを目にすることができました。

所々に解説の電光掲示板等があるものの、人の手が加えられていない洞窟は神秘的な雰囲気を醸し出しており、日常から切り離されたような世界が広がっていました。

鍾乳洞内の通路は歩きやすいように整備されていますが、全体的に濡れているため滑りやすく、足元に注意が必要です。

そのため、滑らないような運動靴を履いていくといいと感じました。

天井から水滴が落ちてくるところもあるので、カッパの着用をお勧めします。

また、当日の天候によっても洞窟内の水量などは変化しますので、出来るだけ天気のいい日に行くといいでしょう。

道中

地底湖までの道中には、数多くの鍾乳石を見ることができます。

その中には、とても自然にできたとは思えないような形の鍾乳石もあり、名前が付けられているものも沢山あります。

面白い形の鍾乳石を探しながら奥へと進んでいきましょう。

また、余裕があれば天井も見上げてみましょう。

運が良ければ龍泉洞に住み着くコウモリたちを見られることがありますよ。

さらに、洞窟内には独創的な鍾乳石が並んでおり、どのような形見えるか考えてみるとより楽しめます。

龍泉洞最大の魅力 地底湖

階段を降り、奥へと進んでいくと地底湖に到着します。

地底湖までの通路は基本的に平坦でとても歩きやすく、第一地底湖から第三地底湖までを上からゆったりと眺めていきます。

龍泉洞の地底湖は透明度が高く、地底湖内に設置されたライトの光も相まってとても美しい姿を見せてくれます。

特に第三地底湖は最もよく見える地底湖であり、のんびりと気が済むまで眺めていることができます。

観光ルートとしては、残念ながら第三地底湖までしか行くことはできません。

しかし、最新の調査では、さらに奥へと進んだところに他の地底湖も発見されております。

現在でも調査が続いているので、今後の発見に期待ですね!

観光ルートとの最深部が第三地底湖ですが、ここからは元来た道を戻るルートと展望台を経由し、高所から地底湖を望むことができるルートを進むことができます。

筆者は、せっかくなので展望台にも行ってみました。

ただ、第三地底湖は龍泉洞の中で一番下の位置にあるため、展望台へと登る階段は200段近と登り切るのにかなりの体力を使いました。

体調や体力に自信のない方は、来た道から戻ることをオススメします。

展望台を経由するルートも途中からは来た道に合流し、入口へと戻ります。

ゆっくり歩いても、1時間ほどで全体を見て回ることができました。

基本情報

参観時間
10:00-16:00

拝観料
一般:大人1,100円(550円)、高校生1,100円(550円)、小中学生550円(275円)
団体(15人~99人):大人930円(465円)、高校生770円(385円)、小中学生380円(190円)団体(100人~199人):大人880円(440円)、高校生660円(330円)、小中学生270円(135円)
団体(200人以上):大人820円(410円)、高校生550円(275円)、小中学生270円(135円)
※()の料金は、障がい者手帳割引
※未就学児は無料です。
※1枚のチケットで「龍泉洞」と「龍泉新洞科学館」を閲覧できます。

住所
〒027-0501 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1番地1

注意事項
・鍾乳石を折ったり傷付けたりするのは禁止
・コインの投げ入れは禁止
・洞内にはトイレがないため、入洞前に済ませておく
・ベビーカーでの入洞は不可
・ペットとの入洞は不可
・洞内は長く急な階段もあるため、飲酒後の入洞は禁止
・洞内での飲食は禁止
・洞内や園地内は禁煙

ホームページ
http://www.iwate-ryusendo.jp/

※情報は2021年10月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。

龍泉新洞科学館

龍泉洞とは道路を挟んで向かい側には龍泉新洞科学館があります。

龍泉洞のチケットにはこの龍泉新洞科学館のチケットも付いているので、追加料金はかかりません。

こちらも鍾乳洞ではありますが、科学館として改修されているため、龍泉洞で発見された鉱物や鍾乳洞の仕組みなどが紹介されています。

また、鉱石だけではなく、古代人の生活の痕跡も見つかっていることから、原人についての説明もされていました。

こちらの鍾乳洞は狭く、じっくりと展示を見ても30分ほどで全て回ることができました。

ちなみに、龍泉新洞科学館内は撮影禁止のため写真はありません。

龍泉洞周辺

龍泉洞の周辺には龍泉洞温泉や観光物産館、キャンプ場などがあります。

また、龍泉洞は山間部にあるため近くには遊歩道が整備され、川と山に囲まれた散策を楽しむことができます。

龍泉洞に行くついでに、周辺スポットも回ってみてはいかがでしょうか?

周辺スポットの詳細は下記ページに書かれていますので、よろしければ参考にしてみてください。

http://www.iwate-ryusendo.jp/peripheral/

アクセス

龍泉洞があるのは岩手県の岩泉町です。

この岩泉町ですが、盛岡駅からはかなりの距離があり、バスか自家用車で行くしかありません。

前はJRの路線もありましたが数年前に廃線に・・。

バスの本数も少ないため、車で行くのがおすすめです。

バス

JRバス 盛岡から岩泉まで約110分

バスの乗車時間は約2時間もかかり、途中スマホの電波が入らないような山道を走行していきます。

バスの時刻表や料金表は、以下のサイトを参考にしてみてください。

ジェイアールバス東北株式会社

  • 盛岡から国道455号を経由して約110分
  • 花巻空港から国道4号・国道455号を経由して約150分
  • 宮古から国道45号・国道455号を経由して約60分
  • 八戸から国道45号・しもへいグリーンロードを経由して約120分
  • 久慈から国道45号・しもへいグリーンロードを経由して約60分

※駐車場※

  • 第一駐車場:80台まで駐車可 龍泉洞から約400m
  • 第二駐車場:47台まで駐車可 龍泉洞から約70m
  • 第三駐車場:295台まで駐車可 龍泉洞から約500m
  • 新洞科学館前駐車場:20台まで駐車可 龍泉洞から約100m

駐車場は要所にありますので、余ほど満車になる心配はないでしょう。

飛行機

  • 札幌空港から花巻空港、下車後バスに乗車 約240分
  • 大阪空港から花巻空港、下車後バスに乗車 約270分

まとめ

龍泉洞はアクセスが少々不便ではありますが、自然が作り出した神秘的な世界を感じることができる観光地です。

岩手県に来たら一度は行っておきたい観光地だと感じました。

また、一人旅、友人や恋人、夫婦での旅行など、どのような人でも楽しめるスポットとなっています。

是非次の旅行先に岩手県の龍泉洞を加えてみてはいかがでしょうか?