香川県の観光地といえば、高松市に多いイメージがあります。ただ、高松市は十分に見つくしたから、今回の旅行では他市に行ってみたいとお考えの人もいるのではないでしょうか?
そんなあなたにおすすめしたい場所は、丸亀市にある「丸亀城」です。本記事では、丸亀城の魅力をじっくり解説していきます。丸亀市は電車で行きやすく、丸亀城も落ち着いた旅にピッタリなスポットなので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
香川県丸亀城に来ました!
香川県高松市から車で約1時間。高速道路を利用しながら、香川県丸亀市にやってきました。丸亀市は高松市から数えて、ちょうど西へ2つ目、坂出市の横になります。香川県では初の城関係の散策ということで、朝からとても興奮しておりました。では、早速「丸亀城」に潜入してみましょう!
丸亀城が刻んできた歴史とは?
この地は「史跡丸亀城跡」や「亀山城」とも呼ばれております。初代高松藩主であった生駒親正、後に2代目藩主となる長男の生駒一正が慶長2年に築城、慶長7年に完成させましたが、今では残念ながら廃城しています。
国が指定した史跡となり、天守や大手門が重要文化財になるなど、時代と共に羽ばたきながら修復に力を入れつつ守られてきています。また、近年では「日本100名城」にも選定されたことから、より沢山の人で賑わう様になりました。丸亀城は標高66mの亀山に築かれた平山城として、丸亀市を散策する上では外せないスポットの1つです。
丸亀城の必見スポットは?
史跡範囲は、東西が約540m・南北が約460m・内堀内が204,756㎡となり、「山下曲輪・見返り坂・帯曲輪・搦手口・三の丸・二の丸・本丸」に分かれています。
山下曲輪
「山下曲輪(やましたぐるわ)」とは、山下にある平地の呼び名です。内堀の北中央に位置する「大手一の門・二の門」、昭和38年に県指定の有形文化財に指定された「玄関先御門・番所・御駕籠部屋・長屋」、「丸亀市立資料館」、「かぶと岩」があります。
見返り坂
大手門から少し坂を上がってみましょう。20m以上と最も高い石垣が続く「見返り坂」は、振り返った時の自然の美を存分に味わうことができるスポットです。焦らず、ゆっくり1歩ずつ進みましょう。
「稲むしろあり 飯の山あり 昔今」
上記の文章は、高浜虚子の句碑に記載してある内容です。
帯曲輪
「帯曲輪(おびぐるわ)」とは、三の丸の下段を帯状にめぐる曲輪のことです。石垣の名城として名高いこの地ならではの継ぎ足しや角石の線引きなど、興味深い形状が見られます。※2022年3月時点で、石垣は一部修復中。
搦手口
「搦手口(からめてぐち)」とは、有事の際に領主などが城外や外郭から逃げられる非常口のことです。三の丸の南辺りの方角を指し、一番堅固な状態の石垣を見ることができます。しっかりと築かれた様子には、迫力を感じます。
三の丸
3か所に隅櫓があった「三の丸」では、坤櫓跡や戌亥櫓跡、三の丸井戸、月見櫓跡があり、こちらからは讃岐富士が良く見えます。※2022年3月時点で、石垣は一部修復中。
また、「人麿の歌かしこしとおもひつつ 海のかなたの沙弥島を見る」と、吉井勇の歌碑も見ることができます。
二の丸
2番目に高い曲輪である「二の丸」は、同じく最高所として、二の丸井戸があります。次はいよいよ本丸です。
本丸
「丸亀城天守」がある本丸には広場もあり、海抜66mに位置しています。天守は高さが約15m、3階建ての日本一小さな現存木造天守です。四国の中では、歴史的にも最も古い1660年に完成しました。
瀬戸大橋や讃岐富士などの眺めが最高で、天候が良ければ、多方面からの撮影スポットとしてもオススメです。特に平日はゆったりとした時間が流れており、見晴らしの良さや自然の有難さを感じつつ、心身ともに癒されていくのが分かります。
出会いの時間
亀さん
初めの出入り口付近で、大勢の亀さんにお出迎えされました。何とも愛らしく、まったりされていました。生物好きな方は、じっくり見学されてみてはいかがでしょうか?
丸亀城内観光案内所のスタッフさん
見返り坂の麓付近に位置する「丸亀城内観光案内所」は、丸亀市の情報源の固まりで旅では重要な役目を担っています。そして、そこにいらっしゃる担当スタッフさんは、敷地内にある撮影スポットを新切丁寧に教えて下さる達人です。専用の地図や資料なども完備されていますので、道に迷うことなく、各所に辿り着くことが可能となります。
丸亀城内観光案内所 詳細情報
料金
入場は無料だが、お土産を購入する場合は別途費用が必要
休館日
無
営業時間
9:00-16:30
住所
丸亀城内
電話
0877-25-3881
アクセス
丸亀城徒歩圏内
駐車場
有
公式ホームページ:https://www.love-marugame.jp/spot/468
※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
うちわ工房「竹」
お店に入るとすぐに、「いらっしゃいませ」と気持ちのよい挨拶が聞こえます。丸亀市は「うちわ」が伝統工芸品としても有名です。古き良き時代と現代さながらのアートが相重なりながら、あなた好みの素敵な風合いが出た商品が並べられています。
うちわ工房「竹」 詳細情報
料金
入場は無料だが、体験する場合は1回1,000円
休業日
水曜日、年末(年始は営業)
営業時間
10:00-16:30 ※製作体験受付時間は10:00-14:00
住所
丸亀城内
電話
0877-25-3882 ※丸亀市文化財観光案内会事務局
アクセス
丸亀城徒歩圏内
駐車場
有
公式ホームページ:https://www.love-marugame.jp/spot/468
※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
ボランティアガイドさん
丸亀城の魅力を伝えてくださる達人は、時期が合えば日曜日にも登場してくれます。
ボランティアガイド 詳細情報
料金
無料
受付日時
3月~12月の毎週日曜日
受付時間
9:30-正午
受付場所
観光案内所前
所要時間
1時間
住所
丸亀城内
電話
0877-22-6278 ※丸亀市文化財観光案内会事務局
アクセス
丸亀城徒歩圏内
駐車場
有
公式ホームページ:https://www.love-marugame.jp/spot/468
※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
幸運のハート石
敷地内にある「幸運のハート石」。うまく組み込まれた石垣の中から、あなたは探し当てることができるでしょうか?
丸亀城 詳細情報
料金
天守:大人(高校生以上)200円、小学生・中学生100円
大手一の門:無料
※団体割引有
※丸亀市に在住する65歳以上の人および心身障がい者および介護者は無料
休日
天守:なし
大手一の門:雨天時
開城時間
天守:9:00-16:30(最終入城は16:00)
大手一の門:9:00-16:00
住所
〒763-0025 香川県丸亀市一番丁
電話
0877-22-0331 ※丸亀観光協会
アクセス
・電車
JR丸亀駅から徒歩約10分
・車
高松自動車道「坂出IC」から国道11号を丸亀方面へ約20分
高松自動車道「善通寺IC」から国道11号を丸亀方面へ約20分
駐車場
有
公式ホームページ:https://www.marugame-castle.jp/
※情報は2022年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
散策を振り返る・まとめ
歴史深い「丸亀城」を散策してみましたが、いかがでしたでしょうか?敷地内はこぢんまりとしつつも、日本らしく繊細な雰囲気が出ておりました。
いつ訪れても、心身共にデトックスされるスポットと言えるでしょう。スタッフさんのお気遣いにも、感謝しかありませんでした。今回は車でのアクセスとなりましたが、電車を利用しても難なく訪れることができる自然豊かなスポットですので、ご安心ください。
ただ、お花見などのシーズン中は大変混み合うため、時には計画性も必要です。加えて、本丸までは坂があるため、歩きやすい服装で向かうようにしましょう。水分補給も忘れず、万全の体制で快適な時間を楽しんできてくださいね。