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照国神社は、鹿児島市内にある大きな神社です。照国神社では江戸時代に西郷隆盛と主従関係にあった薩摩藩主・島津斉彬(しまづなりあきら)を祀っています。本記事では、照国神社と市内で回れる薩摩藩ゆかりのスポットをご紹介します!歴史好きな方におすすめの観光プランとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。
照国神社とは?
照国神社の概要
照国神社は、1864年に建てられた鹿児島市内にある神社です。幕末に起きた西南戦争を始め、照国神社はこれまでに数々の火災に遭い、現在の社殿は1958年に復興されたものとなっています。
照国神社で祀られている神様は、江戸時代末期の薩摩藩主であった島津斉彬。積極的な近代化政策で薩摩藩の産業を安定に導いた人物として、現在も薩摩藩出身の西郷隆盛や大久保利通などと共に鹿児島の人々に親しまれています。島津斉彬と照国神社の関係性を、さらに掘り下げて見てみましょう。
照国神社の御祭神・島津斉彬について
照国神社は、薩摩藩主・島津斉彬を祀っております。「実在した人物を神様として祀ることもあるの?」と疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。八百万の神様を祀るとされる神社ですが、照国神社のように実在する人物が神様として祀られるケースもいくつかあります。
例えば、菅原道真を祀る福岡県の太宰府天満宮や明治天皇を祀る明治神宮などですね。というのも、昔から人間は死ぬと神様になると考えられてきました。その影響もあり、薩摩藩の志士を始め多くの人々から慕われていた斉彬もその功績を後世に伝えるために、彼を御祭神として神社が建てられたとされています。
島津斉彬と生前関わりがあった歴史上の人物は、西郷隆盛や篤姫、勝海舟などが挙げられます。下級武士であった西郷隆盛は、島津斉彬によって才能を認められ重用されました。大河ドラマの主人公にもなった篤姫は、斉彬の養女に当たります。
照国神社の見どころ
続いて照国神社の見どころを解説していきます。
高さ19メートル!照国神社のシンボル・大鳥居
出典元:photoAC
照国神社の参道である照国通りを神社へ向かって歩いて行くと、照国神社のシンボルとも言える大鳥居が現れます。1929年に建てられた大鳥居の高さは、なんと19.8mもあります。西郷隆盛が最期を遂げたとされる城山を背景に佇む大鳥居のスケールの大きさは、実際に足を運べばきっと圧倒されるでしょう。大鳥居をくぐり、境内にお参りをしましょう。
拝殿でお参りをする
出典元:photoAC
大鳥居をくぐったら、早速拝殿でお参りをしましょう。照国神社のご利益は祭神である島津斉彬の功績にあやかり、地域や国家守護のほか一般の参拝者向けですと、商売繁盛や学業へのご利益があるとされています。薩摩藩主として鹿児島を守り、優れた学才を活かして藩内の産業を推進した斉彬。参拝すれば、きっと良いご利益が得られることでしょう。
島津斉彬公像もあります
出典元:phptoAC
境内の東側には、御祭神である島津斉彬像も建てられています。斉彬の像が見つめる先は、彼が生まれ育った鹿児島市内の景色が広がっています。参拝の折には、ぜひチェックしていただきたいスポットです。
照国神社 詳細情報
照国神社の詳細情報です。
参拝料金
無料 ※祈願する場合は、6,000円と10,000円のいずれかを払う
定休日
無
受付時間
9:00-16:30
住所
〒892-0841 鹿児島市照国町19-35
電話
099-222-1820
アクセス
・電車でお越しの場合
JR鹿児島中央駅より徒歩20分
・バスでお越しの場合
市電バス「天文館」を下車、徒歩5分
・市電でお越しの場合
市電「天文館」を下車、徒歩5分
・車でお越しの場合
九州道鹿児島北インターから国道3号線を経由。約20分
駐車場
無料駐車場あり
公式ホームページ:http://terukunijinja.jp/
※情報は2022年2月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
薩摩藩の歴史を学ぶなら!照国神社とセットで訪れたいおすすめ観光スポット
照国神社以外にも、市内で鹿児島の歴史を学べるスポットをご紹介します。歴史好きな方におすすめしたいスポットとなっていますので、照国神社とセットで訪ねてみてください。
鹿児島県 歴史資料センター 黎明館
黎明館は、照国神社から徒歩10分ほどの場所にある資料館です。黎明館の常設展では先史時代にまで遡り、鹿児島県の歴史や文化を紹介しています。歴史的資料も数多く展示されており、鹿児島をもっと知りたい方や幕末の鹿児島の歴史に興味がある方にはピッタリのスポットです。神社から黎明館を繋ぐ磯街通の途中には、西郷隆盛の銅像もあります。照国神社を参拝した後は、お散歩をしながら足を運んでみてはいかがでしょうか。
黎明館 詳細情報
料金
一般:300円
高校生・大学生:190円
小学生・中学生:120円
※団体割引あり
※常設展示の場合のみ
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、毎月25日(土日・祝祭日は開館)、12月31日~1月2日
開館時間
9:00-18:00(最終入館は17時30分まで)
住所
〒892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町7-2
電話
099-222-5100
アクセス
・電車
JR鹿児島駅から徒歩15分
・バス
市電バス「市役所前」を下車、徒歩5分
市内巡回観光バス「薩摩義士碑前」を下車してすぐ
駐車場
無料駐車場あり
公式ホームページ:https://www.pref.kagoshima.jp/suisuinavi/22885.html
※情報は2022年2月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
鹿児島市維新ふるさと館
出典元:photoAC
「幕末の鹿児島に興味がある!」という方は、幕末~明治維新にテーマを絞った資料館「維新ふるさと館」がおすすめです。維新ふるさと館は、体験型の資料館として鹿児島の偉人にフォーカスをあてながら気軽に歴史を学べるスポットとなっています。小学生の校外学習でも利用される資料館ですので、子供連れの方や「歴史にそこまで詳しくない・・・」という方でも楽しめる点が嬉しいポイントです。
鹿児島市維新ふるさと館 詳細情報
料金
一般(高校生以上):300円(団体20人以上で240円)
小人(小学生・中学生):150円(団体20人以上で120円)
小学生・中学生:120円
未就学児、身体障がい者、鹿児島市、熊本市、福岡市、北九州市に在住で70歳以上の方:無料
休館日
無
開館時間
9:00-17:00(最終入館は16時30分まで)
住所
〒892-0846 鹿児島県鹿児島市加治屋町23-1
電話
099-239-7700
アクセス
・電車
JR鹿児島中央駅より徒歩8分
・車
九州道鹿児島北ICから15分
鹿児島空港から45分
桜島フェリーターミナルから10分
駐車場
無料駐車場あり
公式ホームページ:http://ishinfurusatokan.info/
※情報は2022年2月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
仙巌園
出典元:photoAC
仙巌園(せんがんえん)は、薩摩藩主であった島津家が別邸として使用していた場所です。庭園や実際に住まいとして使われていた御殿が現在は開放されており、2018年の大河ドラマ「西郷どん」のロケ地としても登場したことで話題になりました。
2015年には「明治日本の産業革命遺産」の1つとして、世界遺産にも登録されたこともあり、休日は多くの人で賑わっています。園内では和菓子作り体験やスタッフによるツアーなど、1日を通して楽しめるプログラムが盛りだくさんあります。鹿児島中央駅や照国神社からは少し離れていますが、鹿児島市内を訪れた際にはぜひ足を運びたい話題のスポットです。
仙巌園 詳細情報
料金
庭園・尚古集成館・御殿:一般(高校生以上)1,500円、小学生・中学生750円
庭園・尚古集成館:一般(高校生以上)1,000円、小学生・中学生500円
※乳幼児は無料、障がい者割引あり
休館日
無
開館時間
9:00-17:00
住所
〒892-0871 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
電話
099-247-1551
アクセス
・車でお越しの場合
JR鹿児島中央駅より20分
鹿児島空港より40分
桜島フェリー桟橋より10分
・バスでお越しの場合
カゴシマシティビュー「仙巌園前」で下車
まち巡りバス「仙巌園前」で下車
民営バス「仙巌園前」で下車
※徒歩だと時間がかかるので、車かバスで行くことをおすすめします
駐車場
無 ※近くのパーキングエリアを利用
公式ホームページ:https://www.senganen.jp/
※情報は2022年2月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
まとめ
出典元:phptoAC
本記事では、鹿児島市内の神社・照国神社と薩摩藩の歴史にスポットを当て、歴史好きな方が市内で楽しめるおすすめの周辺観光スポットをご紹介しました。鹿児島市内は町の至る所に歴史的な建造物や史跡が残されており、ぶらぶらお散歩をするだけでも非常に興味深いエリアとなっています。皆さんもぜひ鹿児島への旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。