浅草と聞くと浅草寺を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?しかし、浅草を代表する観光スポットは他にもあって、今回紹介するのは「浅草花やしき」です。
浅草寺近くの商店街を歩いていると突然現れるこの遊園地は、実はなんと開園から160年以上の歴史を誇るノスタルジックな空間です。160年となると、当時は江戸時代の幕末に当たります。そんな時代に「遊園地なんてあったの?」と気になりますよね。
そこで本記事では。花やしきの歴史にスポットライトを当て、園内での過ごし方やおすすめのアトラクションなどをまとめました。長い歴史の中で培われてきた花やしきの独特な魅力を感じていただければ嬉しいです!
目次
幕末から存在?商店街の遊園地「浅草花やしき」ってどんな場所?
浅草花やしきは浅草・浅草寺の西側に位置する遊園地です。日本最古の遊園地と言われており、開園はなんと江戸時代の1853年。ただ、「花屋敷」という名前から何となくイメージは付くかもしれませんが、元々は菊や牡丹などを展示する植物園としてのオープンでした。
関東大震災や太平洋戦争など幾多の困難を乗り越え、遊園地としての面影が見えるようになったのは、終戦後の1946年頃からです。そんな長い歴史を持つ遊園地ですが、昔を思わせるレトロな雰囲気を残しつつ、今も元気に営業しています。
歴史と共に訪ねる花やしきのおすすめスポット
他の遊園地とは一線を画すレトロな雰囲気に、ふらっと訪れることのできる気軽さなど、花やしきの魅力は数えきれないほど存在します。本段落では、「初めて花やしきを訪れる!」という初心者さんのために、ぜひ注目していただきたいおすすめのスポットをまとめました!
日本最古の「ローラーコースター」
花やしきの名物とも言えるアトラクションが、日本最古のローラーコースターです。
上記の説明書きは園内に設置されていますが、設置されたのはなんと1953年。還暦をはるかに超え、70代にも及ぶ歴史の長さにびっくりです。
ちなみに、このローラーコースターはテレビなどでもよく取り上げられますが、遊園地の敷地も元々広くありません。そのため、周囲の建物とすれすれの場所を走って行くスリルがあります。
「子どもも楽しそうに乗っているし大丈夫だろう!」と筆者も張り切って乗ってみましたが、想像以上に怖かったです!スピードも速く急降下もあり、降りる頃には涙目でした。
ナメてかかると痛い目を見るローラーコースター。来園した際は、ぜひチャレンジしてみてください。
花やしき限定!ライド型お化け屋敷「スリラーカー」
花やしきには一般的なお化け屋敷もありますが、その中でも変わったのがライド型お化け屋敷の「スリラーカー」です。インパクトが強すぎる外装に思わず目を惹かれてしまいますが、こちらが設置されたのは1951年。園内でも特に古いアトラクションの1つです。
引用元:浅草花やしきホームページ
中はこのような感じで、自動で動くカートに乗って進む、いわゆる西洋風のお化け屋敷です。また、写真では明るいですが、実際は暗闇の中を進むので小さな子どもは少し苦手かもしれませんが、自分の足で歩くタイプではないため多少の安心感はありますね。
そんなスリラーカー、まだまだ現役ではありますがいつまで稼働するか分からないアトラクションの1つでもあります。花やしきでしか体験できないレトロで独特なアトラクションなので、皆さんも花やしきを訪れた際はぜひ乗ってみてくださいね。
園内をのんびり巡るなら「スカイシップ」
花やしきは商店街の一角に位置する小さな遊園地なだけに、敷地内は2時間もあれば十分回れてしまうほどの広さです。
アトラクションを楽しみがてら園内をお散歩してみるのも良いですが、下町の風景をのんびり楽しみたい方にはゴンドラリフトのアトラクション、「スカイシップ」もおすすめです。※上記写真の、左奥に見えている船のようなアトラクションですね。
古いレールに吊るされてゴトゴトと動くので別の意味でのスリルがありますが、少し高い位置から、園内をゆっくりと一周することができます。限られた空間の中に様々なアトラクションがぎゅっと詰まった園内の様子や、周囲にある浅草寺とスカイツリーの景色も楽しめますよ。
歴史を感じるアトラクション「ビックリハウス」
花やしきに現存する最も古いアトラクションは、実はローラーコースターではなく園内中心部にひっそりと佇む「ビックリハウス」です。外見がかわいいので「子ども向きのアトラクションかな?」と思われるかもしれませんが、実は大人でもビックリのアトラクションとなります。
ビックリハウスはライド型のアトラクション。室内を模した空間で、椅子に座るとなんと部屋の壁が上下逆さまに動き出します!座席はただ揺れているだけだと思われますが、周囲が回転するため、座っている場所が分からなくなるような、想像以上のスリルでした。
実際に調べてみましたが、ビックリハウスは世界中で普及しているアトラクションの一方で、あえて新設されることはほとんどないようです。そのため、日本国内で楽しめる遊園地も10箇所に満たないほど。
ジェットコースターのように派手な仕掛けはないものの、歴史のあるアトラクションとしてぜひ体験してみてください。
園内随一のフォトスポット「スカイプラザ」
最後にご紹介するのはアトラクションではなく、園内の一番奥にある建物の屋上にある「スカイプラザ」です。屋上は庭園で、季節の花々と共にのんびり過ごせる憩いのスポットとなっています。
スカイプラザにはお花に囲まれて山田貞一さんの胸像も置かれていました。山田貞一さんは日本中のジェットコースターを手掛けた企業「株式会社トーゴ(旧東洋娯楽機)」の創立者です。終戦後、存続の危機にあった花やしきを救った立役者として知られています。
スカイプラザ内には友達や恋人と一緒に撮影すると盛り上がりそうなフォトスポットがたくさんあります。周囲に見える浅草寺やスカイツリーをバックに撮っても楽しいですし、夜になるときらきらと輝くイルミネーションも楽しめます。
浅草花やしき詳細情報
詳細情報をまとめておきます!
料金
大人(中学生~64歳):1,000円、小人(小学生):500円、シニア(65歳以上)500円
※未就学児や障がい手帳をお持ちの方は無料
休業日
公式ホームページの営業カレンダーをご参照ください
営業時間
10:00-18:00 ※最終入園は閉園の30分前
住所
〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目28−1
電話
03-3842-8780
アクセス
つくばエクスプレス「浅草」駅から徒歩3分
地下鉄銀座線・地下鉄浅草線・東武スカイツリーライン「浅草」駅から徒歩5分
駐車場
無 ※近隣のパーキングエリアをご利用ください
公式ホームページ
https://www.hanayashiki.net/
※情報は2023年3月時点のものです。最新情報は、ホームページをご参照ください。
まとめ
今回は160年以上の歴史を誇る遊園地、「浅草花やしき」をご紹介しました。近代の遊園地で見られるような巨大なジェットコースターや派手な仕掛けのアトラクションなどはありませんが、長い歴史の中で大切に受け継がれて来た乗り物や普段中々味わえないレトロな雰囲気を楽しめる素敵なスポットです。皆さんも浅草を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?